新木川温泉

大阪市淀川区木川東2-9-21 営業時間:15:00〜24:00 定休日:金曜日
地下鉄御堂筋線「西中島南方」南口下車 または 阪急京都線「南方」下車 徒歩10分

 

 

詳しい場所を見る

入湯日:2004/10/30 16:00

 

 この日は「東海道銭湯紀行」の管理人で、2月に京都の鶴の湯で行ったオフ会にも参加してくださったすこうさん主催のオフ会。西中島南方の南改札口で待ち合わせをし一路、新木川温泉に向かいました。初めてお目に掛かる「え、銭湯ですか」のchetさん、「銭湯解析」のらんちゃんさんのほか、うちの掲示板の常連nightflyさんにすこうさん、私と濃いメンバー。遅れて大阪の掲示板でお名前を知っていたエーデンさんも加わり、いざ入浴と相成りました。
 新木川温泉は昭和3年築の洋館造り。前から気になっていた一軒です。アーチ型の入口と数年前に塗り替えられてという青い壁が印象的です。アーチの入口をくぐり下足場に入ると、天井がなんと網代造りになっています。これは数寄屋の技法。和洋折衷しています。
 下足場から男女分かれた引き戸を入ると番台なのですが、番台は玄関向きになっていて、背中はすぐ壁。そして番台上には不釣り合いなほど巨大なアナログ時計。脱衣場はちょうど下足場のサイドに広がっているような感じです。脱衣場中央にテーブルと椅子、ロッカーは壁埋め込み式でズラーッと並んでいます。
 浴室へは、横手に回り込むような感じで入ります。奥には住居に続くような小部屋があってちょっと変わった造りです。浴室はほぼ中央に御影石の主浴槽があり、周りは大阪独特の段差(踏み込みというらしい)が取り巻いています。奥に電気風呂と、延寿温泉と書かれた泡風呂になったじっこうの薬湯が並び、男女壁側に泡風呂という構成です。
 初めて見たのは、主浴槽のまん中にある「ヘルスパー」なるジェットの装置。床面から棒が水面ちょい上まで伸び、4方向にジェットを噴射しています。すこうさんが番台に聞いたところによると昭和48年に取り付けた装置だとか。神戸の会社が製造していたものの、その後潰れてあまり普及しなかったとのこと。大阪でも絶滅危惧装置の様です。
 私が気になったのは床面で、大阪の古い銭湯にはよくあるそうですが、水切りのため床面に結構傾斜がきられています。カランの下にも台があり排水路がないので、高い位置に座った人の洗い流した石鹸などが、低い位置に座った人の所に遠慮なく流れていきます。横に恐そうなおっちゃんでも座れば、結構気を遣いますね、これは。
 浴室の中で風呂談義にひと花咲いた後は、脱衣場で冷蔵庫を物色。雪印の冷蔵庫でしたがこれも十年後には、絶滅危惧種になりそうです。私は大川食品工業のシーホープサワーを選択。大阪はちゃんとシーホープの瓶に、シーホープの王冠が付いています。色や味は京都で言うメロンサワーと同じでした。ほかみかん水などもありましたよ。
 さて、この後は焼鳥屋に場所を移しての2次会。
MichikenさんやHopperさん、DRIPUSHIさんなど、初めてお目に掛かる大阪の大御所と楽しい夜が更けていったのでした。

 

<メインページに戻る> | <大阪府下に戻る>


淀川温泉

淀川区十三元今里1-10-2 営業時間:15:00〜24:40 定休日:水曜日
阪急電車「十三」西口下車 徒歩約10分

 

 

詳しい場所を見る

入湯日:2005/9/18 18:30

 

 大阪に行くときはなるべく、大阪のお風呂屋さんにも入ってきましょうということで十三で途中下車。栄町商店街を抜け、十三公園の脇を通り、道に迷ったところでおばちゃんに聞くと、ありました! 淀川温泉。十三もこの辺りまで来ると静かな住宅街の様相です。
 暗くなる前に写真を撮ろうということでまずはパシャリ。煙突に名前が書いてあるのを見ると大阪を感じますねえ。入口も開放的な玄関に、大阪型の暖簾が・・・と思いきや京都型でした。ちょうど番台の背中に当たる部分に花鳥画のタイル絵があるのがポイントですね。
 番台で大阪料金360円を払い脱衣場へ。洗髪料はマジックで消されていましたので取られてないようです。広々とした脱衣場なのですが、天井は立派な格天井で、男女脱衣場の中央には羽が木製の2枚羽扇風機。格天井の鏡板はきれいに白のパネルに変わっていますが作りとしては非常に立派です。脱衣場は全面籐筵が敷かれベビーベッドが5人分。男湯にあるのは珍しいですね。珍しいと言えば、雪印の冷蔵庫とアイス販売用の冷凍庫がセットであります。これもあと10年もすれば超レアアイテムでしょう。ジュースは河内飲料のラムネや板倉のレモンスカッシュなどがありました。脱衣場の隅にはなにげに古い煙草の自販機も置かれていて現役です。
 浴室の方は、大阪らしく中央に踏み込みのついた石の主浴槽があり、奥に薬湯、電気風呂、ジェットの浅湯、スチームサウナがあり、脱衣場側に水風呂とドライサウナという構成です。サウナは無料ですが、ドライサウナの方はバスタオルを着用してくださいとの注意書きがありました。ドライサウナは3〜4人、スチームの方は4〜5人サイズです。
 この浴室で一際目を引くのが奥のタイル絵です。男女壁側にサウナがあるので奥の壁の半面ですが、アルプスを背景に中央に渓流、畔には白樺や松が描かれています。描かれているタイルは15センチ角ぐらいの大きいものでした。サウナの位置関係で女湯側の絵は不明です。
 大阪ではよくおっちゃんが、踏み込みに座り体を洗っていますが、このお風呂屋さんでは結構若い兄ちゃんもそのスタイルで体を洗っていました。入浴文化は奥深い。あと大阪でよく見掛けるものとして、立った時に顔が映る位置の鏡もあります。普通の鏡の位置と交互に数カ所、立ち位置の鏡もありました。使っている人はいませんでしたが・・・。
 大阪銭湯を満喫し、「あ〜、石の浴槽の縁は気持ちいいなあ」と上を見上げると、湯気抜きがちょっと面白い形でした。上に行くほど断面が広くなっているのです。なんででしょうねえ?
 待ち合わせ時間まであまり余裕がなかったので、早々に上がりましたが、たまには大阪の銭湯もいいですねえ。小走りで十三駅に向かったのでありました。ところで、皆さんは十三から梅田に出るときどのホームに行きますか? 梅田方面行きは特にどのホームが先発か書いてないんですよねえ。僕は中津駅のない京都線のホームに行くことが多いのですが、待っていると神戸線だの宝塚線から梅田行きが出ていくことが多いのです。この日もしかり。いい方法があれば御教授下さい。

 

<メインページに戻る> | <大阪府下に戻る>


葉村温泉

大阪市北区中崎西1-7-18 営業時間:14:30〜25:30 定休日:土曜日
地下鉄谷町線「中崎町」下車 徒歩4分 または 阪急「梅田」茶屋町口から徒歩約10分

 

 

詳しい場所を見る

入湯日:2005/04/13 18:30

 

 梅田での用事が済んだのが夕方5時半。日も長くなってきたので、まだ1時間は十分に明るいではないか!ということで、ここ1,2年注目されている中崎町の方へぶらぶら。中崎町は梅田から徒歩圏内にもかかわらず、古い木造アパートなど雑多な町並みが残る中にカフェや雑貨店、アクセサリーショップなどが点在する不思議なゆるーい街で、散歩するにはもってこいです。
 まず谷町線の中崎町駅から続くアーケードを歩きましたが、梅田から徒歩約15分とは思えぬ生活感溢れる商店街が続きます。商店街からちょっと入ったところに「常盤湯」というお風呂屋さんを発見したものの残念ながら定休日。しかしこの辺りから完全に銭湯モードに入ってしまいました。
 天神橋筋まで行き、帰りは裏路地をと思い適当に歩いていると渋い建物がいっぱいあるわあるわ。孔雀荘(孔雀ハウス)というアパートには孔雀の磨りガラスがはまっていたり結構涙ものです。さらに裏路地をさまよっていると「天人(あまんと)」という町家を改装したカフェの前に出たのですが、なんと運命のいたずらか、これが葉村温泉のちょうど裏だったのです。地図も持たず、予備知識もないままに歩いていたのに、我ながら運命を感じてしまいました。ということで葉村温泉に迷わず入湯です。
(←写真:孔雀ハウスの入口にあった磨りガラス)

(←写真:葉村温泉の向かいにはおしゃれなフランス風のお店。そんな店があるかと思えばすぐ近くには右の様なシブ〜い立ち呑み屋なんかもあります。マンションが所々に建ちはじめていますが、まだまだ古い普通の街並が残っていて、遠くに梅田の高層ビルが見えるという現実世界から一歩退いたような感じのある街でした)



 正面にまわると駐車場になっているのですが、入口の横にスポニチに紹介された記事が貼ってありました。その筋では有名な「柔肌リポート銭湯大好き」の2004年5月5日の紹介記事で、それによると「葉村」という名前は古いこの辺りの地名なのだとか。脱衣場には「大阪人」2003年12月号の記事も貼られていました。
 建物は昭和40年代ぐらいの雰囲気を醸し出しています。1階の玄関周りはきれいに改装されていますが、2階は居宅になっているようで入口の上のベランダが時代感を出しています。
 番台で石鹸とタオルを借り410円也。内訳は不明ですが、サウナセットだとバスタオル付で450円とのこと。今回はサウナはパスです。
 脱衣場はゆったりした造りで、中央にソファーの置かれた休憩コーナー、それに京都ではあまり見ない背の低い島ロッカーがあり、サイドにロッカーがずらーっと並んでいます。床の籐筵は壁の凸凹に併せて几帳面にカットされていました。
 大阪に来るとローカルドリンク好きとしては冷蔵庫が気になるのですが、冷蔵庫のマークが阪奈乳業のものだったのでちょっと期待したのですが牛乳は明治製。ローカルブランドの飲み物は見あたりませんでした。残念。
 浴室は奥にサウナ、水風呂、露天風呂が並び、男女壁側にジェット、泡風呂、電気風呂がある複合浴槽、手前に深風呂という配置ですが、浴槽の形はなんとも形容しがたい曲線を組み合わせた形になっています。でもここは大阪、浴槽の周りには一段ふみこみと呼ばれる段があり、縁の素材は御影石。大阪名物、ふみこみで体を洗うおっちゃんもしっかり見られたのでした。
 露天風呂は暦風呂になっていて、この日のお湯は「酵素風呂」というピンク色のものでした。ぬるめでゆっくりと入れます。水風呂が円形の浴槽だったのですが、人間洗濯機の名残かちょっと気になりました。天井に湯気抜きはなく、段差をつけた切り妻に引き違いの窓がついているのもマニアとしては気になったところです。
 また軟水を使用しているのも特徴のひとつ。定休日で入れなかった常盤湯も軟水使用と書かれていましたし、大阪は京都より軟水率がはるかに高そうですね。
 大阪のお風呂屋さんの造りで話題になることのひとつに「ナニワ工務店」仕様がありますが、こちらの葉村温泉もナニワ仕様です。排水口の蓋に「ナニワ」と入っていますので注目してみましょう。
 風呂上がり脱衣場でまったりしていると、番台のおかあさんと常連さんがテレビの阪神巨人戦を見ながら野球談義。こういう雰囲気は堪りませんね。夕闇に包まれた街をシアワセ気分で梅田に向かったのでありました。

 

<メインページに戻る> | <大阪府下に戻る>


新旭温泉

大阪市都島区高倉町3-7-3 営業時間:14:00〜24:00 定休日:第2・4月曜日
地下鉄谷町線「都島」下車 徒歩約15分 

 

 

詳しい場所を見る

入湯日:2006/01/08 16:00

 

 友達が都島の病院に入院したとの連絡。友達と二人で見舞いに行くことにしたのですが、都島なんて滅多に行く場所ではありません。病院という場所は、それだけでちょっと気が滅入ってしまうのですが、そんな滅入った気持ちもろとも流しに新旭温泉に行ってきました。(→入口脇に置かれた「ラドンマイナスイオン発生装置)
 事前に病院周辺のお風呂屋さんを調べたのですが、michikenさんの入浴記を読むと新旭温泉に「人間乾燥室」があるとの記載が! これは行っとくしかないでしょう。
 駅からどんどん離れていく不安を感じながらも、高倉町を1丁目、2丁目と進んでいくと、見えてきました「おふろ家族」の看板が。屋号よりも「おふろ家族」が目立っています。入口の上には「サウナ」「フィットネスバス」「スチーム」などお風呂メニューがずらりと並び、その中にあります、あります「人間乾燥室」も。暖簾の脇に「ラドン発生装置」がどーんと展示されているのもここの特徴ですね。
 自動ドアを開け、下足場を抜けると広いロビーで、5〜6人ゆったり座れるソファーセットが2箇所、大型テレビと、新型マッサージ器、スポーツ紙も2紙常備されています。冷蔵庫には、レモンスカッシュや、みかん水、ラムネなどのお風呂屋さんドリンクも入っています。
 フロントで大阪料金390円を払い脱衣場へ。床には籐筵、脱衣籠はなし、珍しく島式のロッカーがひとつ、中国式足裏マッサージ器、一畳分の畳ベンチなどなど。注目すべきアイテムとしては、関西石川県人会連合会のカレンダー。県人会でカレンダー作ってるんですねえ。そして浴室入口脇に人間乾燥室の小部屋が。
 人間乾燥室は、風呂上がりの楽しみにしておいて浴室内ですが、ナニワ工務店仕様でバラエティーに富んでいます。深風呂に続いては、電気風呂、打たせ湯、クリニックバス(腰掛けジェット・強力)、フィットネスバス(京都で言うところのトルネード、周囲、中央、全開など選べるボタン有り)が揃った複合浴槽、冷水管枕が気持ちいいラドン風呂の小部屋、スチームサウナ、水風呂、ドライサウナ(別途100円、バスタオル付き。テレビ有り)と所狭しと並んでいます。もちろん大阪ですので、浴槽の周りは踏み込み付きで、縁は御影石です。男女壁には、腰痛の方向けに入浴方法が書かれていたり、クアハウス的な解説も。シャワーは軟水です。
 男女壁の奥の所が、明かり取りでガラス張りになっており、ベランダ状になったところに西洋風のレリーフが飾られているのも、ちょっと京都では見掛けないような造りでした。
 一通り堪能し、さあ風呂上がりの人間乾燥室です。中にはいると蛸の吸盤のような吹き出し口が左右6箇所づつ。スイッチは体重で反応するのか、自動で入りました。ブオーンという音と共に風が吹き出してくるのですが、風は温度調節されていないようで、ちょっと肌寒い感じ・・・。夏は気持ちいいかな。肌寒さに耐えながら、小部屋の中で一人にやける私なのでした。(このあと待ち合わせがあったため慌てて駅まで小走り。汗をかき風邪を引いてしまったというのは後日談です。人間乾燥室で風邪をひいたわけではありません。そう思いたい。)

↓道中見つけた気になったモノ

モルタル塗りの古いアパートが。一部崩れていますが、デザイン的にモダンです。

高倉商店街の中に大衆酒場が。向かいは「焼肉富士」でした。

ビルの屋上に「磯じまん」が! ちなみにうちは「ごはんですよ」でした。

<メインページに戻る> | <大阪府下に戻る>


 

千代見湯

大阪市港区弁天5-8-3 営業時間:16:00〜23:00 定休日:金曜日
JR環状線「弁天町」下車 徒歩5分

 

 

詳しい場所を見る

入湯日:2004/10/23 17:00

 

 神出鬼没の大阪銭湯巡り。今回は、JR大阪環状線弁天町駅近くの千代見湯です。昨年出た「大阪人」12月号(大阪都市協会発行)で玄関上に富士山の装飾がある外観を見て以来、気になり続けていた一軒です。
 弁天町駅に到着したのが3時半。千代見湯は4時開店で駅からは歩いて5分ほどの所なので、どうするかなあと思っていたら、弁天町駅横に「
交通科学博物館」が。屋外にはSLや懐かしの特急列車などが展示されており、ふらふら〜と入場料400円を払い館内へ。リニアモーターカーの模型や、0系新幹線の本物が置かれていたり、好きな人にはかなり楽しめます。国鉄ハイウェイバスをまじまじと見ていたバスマニアが印象的。特別展で「鉄道はじめて展」というのをやっていて、子供達には全く人気がなかったのですが、これがなかなか面白かったんです。明治末頃、大阪の市電に2階建て車両が走っていたのには驚きました。大阪はやることが違いますねえ。最後は大ジオラマを走る鉄道模型ショーを見て退散しました。

 さて、肝心の千代見湯。弁天町駅の西側は、オーク200という商業施設に高層ビルがそびえ立っているのですが、この中には「湯の国ジャポン」という天然温泉施設があります。しかし、そんなものには目もくれず、一路千代見湯に向かう自分に苦笑してしまいました。オーク向かいのちょっとした商店街を抜けていくと煙突発見。どうやら裏手に出たようで、富士山が裏側から見えました。裏から見ると富士山がコンクリート製であることがリアルに判ります。正面に回ってしばし鑑賞。暗くなる前に写真、写真。
 番台で、「貸しタオルと石鹸」と言って千円札を出すと620円のおつり。入浴料が360円なので、それぞれ10円だったようです。脱衣場の雰囲気は昭和50年ぐらいに改装した雰囲気ですが、仕切壁には「昭和27年 菊香乃月」(たぶん)と書かれた磨りガラス状に菊の花を描いたガラスがはまり、なかなかの風情。池のある庭もあるのですが、水は抜かれた状態でした。ちょっと面白いのは、庭に面した床がガラス張りになっているところ。建物の下まで池が掘られていて、床のガラスを通して池の魚を鑑賞できるようになっていたようです。天井は、音楽室のような小さな穴が開いた板に改装されていましたが、仕切壁の上には吊り下げ式の扇風機の残骸が残っていました。床は全面籐筵、脱衣籠は大阪ですのでありません。
 浴室に入る前に洗面台にも大きな特徴が。古いタイル貼りの洗面台なのですが、底面には直径1センチぐらいのガラス棒が並んでいます。このガラス棒は簡単に外すことができ、その下はコンクリの生々しい排水口へと繋がっていました。
 浴室の方にも、珍しいものが。入ってすぐの男女壁に水とお湯の四角い石の槽が並んでおり、お湯の方には、木のフタがしてあります。そのフタの中央に洗面器がスポッとはまっていて「上がり湯」とマジックで書かれています。横に穴に入る大きさの木の手桶が用意されており、どうもその手桶でお湯を汲み、掛かり湯にしろと言うことの様です。ただ、誰も使っておられませんでしたが。
 浴室の感じとしては、周りに一段石の段がある大阪型の浴槽が中央にあり、一部が男女壁の方まで繋がっています。設備の種類としては、大きな浴槽が、深風呂、ジェット付浅風呂、電気風呂、子供用の浅風呂と区切られ、入口脇にシャワーコーナーという構成です。壁は全て昔ながらの白タイルで、男女壁だけ上2列ガラスブロックが使われていました。
 珍しいものとしてはどこでも見掛ける緑色の風呂椅子に混じり、オレンジ色の椅子がありました。京都では見たことありません。ほか鏡広告が入ってないのが、大阪らしくないところでしょうか。
 そんなこんなで、風呂を満喫した後は、「関西ヨーグルトン」と書かれた冷蔵庫をチェック。板倉のレモンスカッシュ(80円)で一息ついてきた千代見湯でした。

 

<メインページに戻る> | <大阪府下に戻る>


ユートピア
   白玉

大阪市城東区蒲生2-7-36 営業時間:6:00〜26:00 定休日:無休
JR環状線「京橋」または 京阪本線「京橋」下車 徒歩10分

 

 

詳しい場所を見る

入湯日:2004/10/09 19:00

 

 京阪の京橋駅から、JRの駅を抜け、立ち飲み屋の固まる一帯をさらに京都方面へ。駅から徒歩10 分ほどで三角形が重なる外観のユートピア白玉が見えてきます。
 1階は奥に10台以上駐車可能な駐車場と、コインランドリー、下駄箱スペースになっていて、2階にフロントという造りです。券売機は1階にあり、手ぶらセット670円を選択。サウナセットだと500円です。フロントでチケットを出すと、シャンプー&リンスに豆石鹸、普通のタオルとバスタオル、さらにカミソリまでついてきました。正直カミソリは要らなかったんですけど…。
 脱衣場はシンプルな感じ。敢えていえば、ウォータークーラーが置かれているのが特徴でしょうか。大阪ですので脱衣籠はありません。でも神棚はありました。浴室との間のガラスを見ると「年中朝風呂」と書かれていました。京都では見掛けないので新鮮な響きです。
 浴室は、一番奥に10人ぐらい入れるテレビ付き高温サウナ、滝のモザイクタイルから水が流れ出る水風呂、露天風呂が並んでいます。実はこのお風呂屋さんに来たのは、氷が浮かぶ水風呂が目的でした。でもですねえ、氷が浮いてなかったんですよ。で天井からダクトのような筒が水面まで伸びていて、これなんだろうと思っていたら、一定時間をおいて家庭用冷凍庫で作るぐらいの大きさの氷が洗面器2杯分ぐらい轟音と共に落ちてきました。う〜ん、さすが大阪。ダイナミックです。推定15分に1回ぐらい落ちてきて、音がすると子供達が集まって来て、中には食べてる子供もいました。
 このお風呂屋さん、子供が多いのも特徴です。小学生が連れ立って来ています。そして水中めがね率の高いこと!子供専用プールと書かれた6mぐらいのプールがあり、これと氷風呂がお目当てのようです。子供専用プールに打たせ水があったのが解せませんでしたけどね。
 他の浴槽としては、トルネードをさらに強力にしたようなエステバス、電気風呂、寝風呂、腰掛けジェット、塩サウナと多彩なバリエーションです。地味に流れ風呂にもなっており、シャワーは軟水と書かれていました。またお湯は人工炭酸泉になっているようです。塩サウナの塩は、フロントで販売されていました。
 さて、風呂上がりはゆったりとしたロビーでひと休みタイム。4人掛けのテーブル席が3つと、大型テレビの前にはソファーセット。飲食カウンターでは、ピラフや焼きそばなどもありメニューが充実していました。また、お菓子をすくうゲーム機や、がちゃがちゃが並んでいて子供に人気があるのも分かる気がします。ロビーの端には、按摩機やぶら下がり健康器が並ぶ一角もあります。
 今まで入った大阪のお風呂屋さんの中では、一番大規模だったのですが、ガキんちょが多く雑多な感じがこれまた大阪を感じる一軒でした。

 帰りは、せっかくですので京橋の立ち飲みへ。生中2杯と、やっこ、コロッケ、鰻巻きで締めて¥1,050-(笑)。くせになりますな、こりゃ。

 

<メインページに戻る> | <大阪府下に戻る>


花見湯

天王寺区玉造本町1-14 営業時間:15:30〜22:30 定休日:金曜日
JR環状線「玉造」下車 徒歩3分 または 地下鉄長堀鶴見緑地線「玉造」下車 徒歩1分

 

 

詳しい場所を見る

入湯日:2004/03/14 16:00

 

 玉造の交差点から、長堀通りより一筋南をしばらく西に行くと、右手にあるお風呂屋さんです。JR玉造駅からでも歩いて3分ほどの距離です。
 大阪型暖簾の掛かった入口の上に、屋号と温泉マークが貼り付けてあるのですが、温泉マークは木製で味のある曲線を描いてます。暖簾をくぐり靴を下駄箱に。ちょっとマニアックになりますが、鍵があまり見掛けないスワローというメーカーの物です。大阪3軒目、期待が高まります。
 番台で大阪料金360円を払ったのですが、ここの番台のお姉さんは若い!どう見ても20代でしょって感じです。今までで一番若いんじゃないでしょうか。それはさておき、壁に貼られた料金表の洗髪料が消してあったので、ここは追加料金を取られてないようです。
 脱衣場はこぎれいに改装されていますが、トイレを借りたときに懐かしいものに出会いました。昔懐かしい天井近くにあるタンクから紐が伸びており、それを引っ張るとジャーっと水が流れる方式です。おそらくこの紐を引っ張ったのは15年ぶりぐらいじゃないでしょうかねえ。
 脱衣場の様子としては、中央に4人ほど掛けられる木製ベンチがあり、小さなテーブルにはニッカンと大阪日日新聞。この辺りのローカルさが堪りません。冷蔵庫には、共和ボトリングのイチゴソーダの他、みかん水、ラムネ、クリームソーダと怪しいドリンクも並んでいます。体重計も京都では見掛けないヨシダというメーカーのアナログ式でした。
 見るべき物としては、脱衣場と浴室の間に大きなガラスが入っており、磨りガラスでエンゼルフィッシュや海藻など海の中が描かれています。そこに貼り紙があったのですが、長らく休んでいた薬湯を再開したとのこと。毎週木曜日は主浴槽が薬湯になるそうです。
 浴室は中央左寄りに半分泡風呂になった浅風呂、深風呂がドーンとあり、それに繋がって男女壁の奥の方にボタン式のジェット2カ所の浴槽と電気風呂が続いています。浴槽の縁は全て御影石。さらに浴槽の周りには段がついている大阪らしい浴槽です。湯温は全体的に高く、43度ぐらいはあると思います。
 このお風呂屋さんは、ビジュアル面でも目を見張る物があります。奥の壁一面モザイクタイル絵なのですが、1〜2センチ角ぐらいの乱形タイルで、趣としては卵の殻を割って作ったモザイクとか、山下清の貼り絵を彷彿させます。題材は湖と山並みで、湖畔には洋風のお城、湖面には帆船が描かれていました。
 ほか特徴としては、男女壁の一部にガラスブロックが使われていて、所々には赤や青のブロックも組み込まれています。これがですねえ、微妙に女湯で人影が動くのが分かります。よく見えない方が、女湯のイメージが崩れずに幸せかもしれませんが、そのくらい微妙な見え方です。
 風呂上がりは、甘〜いみかん水を飲みながら、テレビの阪神対巨人のオープン戦を観戦。日曜日の夕方、ゆる〜い時間が流れていくのでした。


 この日は森ノ宮から玉造筋を歩き、玉造までやってきたのですが、途中に森下仁丹の本社がありました。こんなところにあったのか森下仁丹。別に本社を見たからって、商品を売っているわけでもないんですが、大阪臭い会社の本拠地を、玉造というベタなエリアに発見してちょっとニヤッとしてしまいました。
 ちなみに「森ノ宮」「玉造」「鶴橋」という環状線の駅は、それぞれ1kmぐらいしか離れておらず、歩いても十分移動できます。私も鶴橋まで歩いてしまいました。
 歩く場合の基本は商店街なんですが、玉造も交差点から環状線の西側を「日之出通商店街」という商店街が鶴橋の方に延びています。このアーケード付きの商店街、面白いことに鶴橋に近づくにつれ、時代を遡っていくような雰囲気が漂います。アーケードも玉造駅近くは最近新しく換えられたような明るい雰囲気ですが、鶴橋に近づくと昭和の雰囲気が漂ってくるのです。あいにく日曜日ということで商店街は閉まっている店が多かった(日曜のせいではない?)のですが、段々と深い世界に繋がる一本道のようで、鶴橋にアプローチするには面白い道だと思います。
 玉造から健全派の方は、北に進路を取り大阪城公園へ、ディープ派の方は南に進路を取り鶴橋へ。さてどちらに行きましょう。

 

<メインページに戻る> | <大阪府下に戻る>


鶴橋温泉

大阪市生野区鶴橋2-9-14 営業時間:14:30〜24:30 定休日:第2火曜日(月により不定)
JR環状線・近鉄線「鶴橋」下車 徒歩4分

 

 

詳しい場所を見る

入湯日:2004/1/2 10:30

 

 2004年の初風呂は、大阪鶴橋の鶴橋温泉でした。母校同志社大学がラグビーの大学選手権で花園に登場すると言うことで、友人と現地で待ち合わせたのですが、その前にひとっ風呂朝風呂を浴びようという訳です。
 普段なら鶴橋駅に降りると、焼き肉やニンニクの匂いがホームまで漂っているのですが、この日は正月2日。さすがに普段の喧噪はなく、ちょっとのんびりムードです。事前にchetさんの「
え、銭湯ですか?」でチェックしておいた通りにJR環状線に沿って南下し、ラブホの筋を東に折れ、雑多な感じの住宅地を行くと左側に古い洋館風の建物が見えてきました。しかし、暖簾が掛かっていない・・・と思いきやこちらはアパートの様で、散髪屋を挟んだ2軒隣に暖簾の掛かる正真正銘の「鶴橋温泉」がありました。(↑鶴橋温泉と最初間違ったアパート)
 昭和初期を彷彿させる洋館風の建物で、2階の丸い窓にはステンドグラス、道路に面した塀は渋いタイルに覆われ、その上には波形の洋風瓦としばらく眺めていたくなるような佇まいです。
 玄関スペースも入口の周囲は石で縁取られ、番台裏にはステンドグラス、床はモザイク風の細かいタイルという期待に胸が膨らみはち切れんばかりの光景です。残念ながら照明は変わっていましたが、天井には電灯が下がっていただろう同心円状の細工が残っていました。
 脱衣場の方は緑色のカーペット敷きで、中央に背中合わせのベンチ、さらには背の高さ以上のスチール棚にマンガや週刊誌が大量に並べられておりムードと言う点からすればややマイナスですが、これも常連客あってのお風呂屋さんですから一緒に楽しみましょう。しかしよく見れば道路側には水は張られていないものの、石組みの立派なな池があり、いい枝振りの松や灯籠なんかも置かれています。天井は格子がやや大きめの格天井ですが、格子には昭和初期の建物によく見られる葉脈のようなデザインが施され洋風と和風が入り乱れた格好です。ブルーグリーンの三枚羽の扇風機も健在です。
 地域色あふれるアイテムとして、入口横に学校の教室に掛かっているような朝鮮半島の大きな地図があるのと、スチールラックにももう一枚朝鮮半島の地図がありました。
 小物としてはテーブルに置かれていた兼松日産農林株式会社製の徳用マッチが印象的でした。象が鼻を渦巻き状に巻き、マッチを一本持っているパッケージのデザインにしばらく見入ってしまいました。
 浴室の方ですが、こちらも玄関の入口同様に、入口の周りが石になっています。私はここで大阪のお風呂屋さんは2軒目だったのですが、正直感動モノです。まず床面が石敷きです。縁取りはタイルが用いられていますが、石の面は適当に凸凹で、市電の敷石のような風合いです。そして浴槽ももちろん周りに一段段のある石造りです。浴室の規模自体は、奥に半分電気風呂になった浴槽があり、男女壁と逆サイド側に浅風呂と深風呂を備えた主浴槽があるだけのこぢんまりしたものですが、お風呂マニア度としてはかなりハイレベルな雰囲気です。
 入口脇に腰の高さぐらいの水槽があり、掛かり湯用かと思いきや、水が満たされているあたりも京都の風呂に慣れている者にとってはミステリアスです。
 正月2日の朝11時頃の入湯でしたが、お孫さんを連れてきているおじいちゃんや、これから初詣でに行こうかという常連さんなどでなかなか活気のあるお風呂でした。
 お風呂上がりは、冷蔵庫にあった生野区の富士食品(京都の富士商事とは全く別)が製造している「みかん水」70円也を賞味。もちろん無果汁、しかも甘味料にサッカリンナトリウム、着色料に黄色4号という今では滅多に見ない懐かしい文字が並んでいるではありませんか。一人でニヤニヤしてしまいました。
 この日の番台は、ご主人でしょうか私と同世代ぐらいとおぼしき元気のいい方でした。鶴橋の商店街を一歩入ったレトロな元気銭湯。まだまだ安泰の様です。

 帰ってから気づいたのですが、この鶴橋温泉は「廿世紀銭湯写真集」にも取り上げられています。正面玄関を一部改装されたようで、写真集では鶴橋温泉の文字は見られません。また紹介では「鶴橋浴場」となっていますので、改装と同時に「鶴橋温泉」と改称されたようです。
 雰囲気から想像したとおり建物は昭和初期のものということですが、経営者が代替わりしており詳しいことは分からないようです。

 

<メインページに戻る> | <大阪府下に戻る>


源ヶ橋温泉

大阪市生野区林寺1-5-33  営業時間:15:00〜25:0 定休日:月曜日
JR環状線「寺田町」下車 徒歩約10分

 

 

詳しい場所を見る

入湯日:2005/05/27 16:00

 

 大阪の用事を終え時間が空いたので、銭湯ファン憧れの源ヶ橋温泉へ。JR寺田町駅からしばらく歩くと源ヶ橋交差点の信号があり、そこから「生野本通商店街」が続いています。商店街の入口に本屋さんがあり、「昭和の時代」という雑誌の立て看板があるのですが、この立て看板といい、商店街といい、十分に昭和の香りです。源ヶ橋温泉にはこの商店街を抜けていくのですが、この商店街にはファーストフードなどのチェーン店はありません。みなさん見事に個人商店。惣菜を売る店などが並び、酒屋さんには決まって立ち呑みカウンターがあります。シャッターの閉まった店もほとんどなく現役の商店街ですので、ぶらぶら歩きにも最適です。
 商店街を愉しみながらとある路地で右を見ると、おおーっ想いを寄せていた源ヶ橋温泉です。入口脇にある桜の葉が茂り、自由の女神はよく見えませんが、屋根のしゃちほこといい、2階にある丸窓の色ガラスといい、まぎれもなく写真で見たことのある源ヶ橋温泉です。外観をパシャパシャと撮ったあと、すぐに入るかと思いきや人の心理とは不思議なもの。商店街の続きを愉しむべく、商店街にとって返したのでした。さらに商店街を進み、見つけた八百屋さんの写真をアップしておきます。電柱が目の前にあるのもすごいし、おっちゃんが出られなくなってる陳列方法もすごい。

生野本通り商店街の入口。
昭和的商店街が続きます。

隣風呂、敷島湯横の八百屋。
電柱の位置に注目!

商店街の東側出口。「得(TALK)する笑店街」って大阪ぽいでしょ。


 存分に商店街を味わったら、源ヶ橋温泉。ここは暖簾ではなく温泉旅館にあるような幕が掛けられていました。番台で石鹸とタオルもというと400円とのこと。石鹸30円、タオル10円? 脱衣場はかなり天井も高く、広々としています。天井は白い格天井の中に幾何学模様がデザインされており、シャンデリアっぽい照明が下がっています。床はぴっちりと籐筵。脱衣場でちょっと特徴的なのが、現在はクーラー置き場として目立ちませんが床の間です。庭に面した一角に床の間があるのです。奥さんにお話しを聞くと、クーラーを置く以前は、掛け軸を掛けたりしていたとのこと。個人的に脱衣場に床の間があるお風呂屋さんは記憶になく、気合いの入った建物だったことがうかがえます。
 庭も池のある立派なもので、玄関に枝を伸ばしていた桜の木が根を下ろしています。う〜ん、桜の時期にも一度来たいですねえ。商店街から続く路地でお花見をする方もおられるそうで、それもまた良さげです。男湯側のみに「南山寿」(なんざんのことぶき)という石碑が立っているのですが、これは創業者のご主人の誕生日のお祝いに、戦時中当時の大阪市長が贈ってくださったものだとか。密かに謂われのある石碑です。
 夕方でのんびりした時間帯だったこともあり、女将さんにいろいろと話を聞かせてもらえたのですが、戦争の金属供出で脱衣場のシャンデリアや柱の上の擬宝珠、釘隠、番台の後ろにあった真鍮の格子なんかは全部持って行かれたそうです。この建物が建てられたのが昭和12年ですので、創業当時の装飾は10年もなかったということですねえ。2階のホールも最初はビリヤード場だったと他の媒体には載っていないことも聞かせて下さいました。正面玄関の写真を見てお気づきの方もおられるかもしれませんが、「源ヶ橋温泉」という立派な看板が下ろされています。これは昨年の台風の時に下ろされたとのこと。桜の枝が風で揺れて当たるためだとか。現在は室内で大事に保存されているそうです。
 さて、浴室の方へ。浴室は中央に主浴槽という大阪典型タイプですが、浴槽の周りの踏み込みがかなりの広さです。床も大阪らしく全面石造り。足の裏で大阪を感じましょう。設備としては、温室のようなガラス張りのスチームサウナ、水風呂、主浴槽に深・浅浴槽と腰掛けジェット、奥に副浴槽として、オパール原石風呂と電気風呂という構成です。副浴槽が、薬草3種の薬湯になっていました。水風呂の水吐きが、羊だったのがちょっと京都では見掛けない代物でした。
 浴室の造りとして珍しいのは天井でしょうか。鉄筋コンクリートのしっかりとした梁が通っています。昭和12年の造りとしては、かなりモダンだったのでしょうねえ。
 風呂上がりは、冷蔵庫の中のみかん水をチョイス。大阪の城東鉱泉所の製造です。ラムネもありましたよ。アイスも売っていましたが、雪印の冷凍庫。これもそのうち時代を語るアイテムになっていくんでしょうかねえ。
 なにはともあれ、憧れの源ヶ橋温泉。なかなか居心地のいい一軒でした。

<メインページに戻る> | <大阪府下に戻る>


美章園温泉

大阪市阿倍野区美章園2-19-15 営業時間:13:40〜24:30 定休日:月曜日
JR阪和線「美章園」下車 徒歩1分 または 近鉄南大阪線「河掘口」下車 徒歩4分
または JR/地下鉄「天王寺」下車 徒歩15分

 

 

詳しい場所を見る

入湯日:2003/10/07 15:30

 天王寺駅からだと歩いて15分ほど、阪和線の美章園駅前にあるお風呂屋さんです。建物は昭和8年竣工の洋館風で文化庁の登録有形文化財に指定されています。
 私は天王寺から歩いて行ったのですが、近鉄南大阪線河掘口駅付近から阪和線の高架下は商店街になり、大阪の下町風情が爆発です。是非とも周りも合わせて楽しみましょう。
 外観は塀の中に樹木が生い茂る洋館といった感じです。外の塀はスクラッチタイル(引っ掻いたようなデザイン)で、なかなかいい雰囲気を醸し出しています。入口にビアガーデンにあるような提灯が並んでいるのが、大阪的といえば大阪的ですね。
 しかし中に入ればそこは昭和モダニズムの香りプンプンの空間です。(→写真。男女入口の看板が扇なのはご愛敬)玄関スペースから天井の高さが半端じゃありません。そしてそこにはシャンデリア!これが平成の世にあるお風呂屋さんとは、大阪の懐の深さを感じさせます。入浴料は、下駄箱の並びにある自販機でチケットを買うようになっているのですが、大阪の入浴料360円のボタンを押し出てきた物は、緑色のプラスチックの札でした。昔の食堂の食券の様な感じです。
 脱衣場も一見の価値ありなんですが、様子としては和洋折衷の感じです。番台付近の衝立には擬宝珠の装飾が見られますし、道路側は水のない大きな池になっており、竹なども植わっています。
 やはりここでも天井に注目でしょう。玄関より大きなシャンデリアに、漆喰の模様。壁際には洋風のデザインや装飾。この重厚感がたまりません。またちょっと奥まった整髪スペースの横には2階に繋がる階段があります。昔はダンスホールとしても使われていたことがあるそうです。(現在は登れません)
 浴室の方に入ってもまず掛かり湯用のお湯溜めに驚きます。高さが2m近くある噴水から流れ落ちるお湯が溜めてあるのです。しかもそれを支える柱には天使のような子供が彫刻され、上の鉢を支えています。さらに、浴室内にある大きな柱は棒状のタイルで装飾され、これもなかなか観て楽しい逸品です。
 まあ古いのはここまでで、あとは広い浴室にラドン温泉、水風呂、寝湯、腰掛けジェット、電気風呂を兼ねた薬湯、スチームサウナ、深浅浴槽といろんな浴槽がてんこ盛りです。また浴室を囲むようにも小さな庭があり、明るい感じの浴室です。
 面白いと思ったのは、3本のパイプを芸術的にねじ曲げた湯口から浅風呂に注いだお湯が、深風呂、さらに流出口へと流れ出るようになっていました。西陣の相生湯ほどではありませんが、一応流れになっています。(大阪には結構あるらしい)
 大阪の浴槽の特徴として浴槽の外側に一段、段が設けられているところが多いのですが、ここもその段があります。大阪の人はここに腰掛けて浴槽からお湯を汲みながら体を洗う(特におっちゃん)と聞いていたのですが、しっかりその大阪名物も見ることが出来ました。
 この段はカランにも影響を与えているのか、カランのところにも洗面器を置く段が設けられています。スーパー銭湯とかでよくこの段があるんですが、ルーツは大阪のお風呂屋さんにあるのかもしれませんね、これは。
 なにもかもが珍しい大阪のお風呂屋さん1湯目でしたが、噂に違わぬ風格のある美章園温泉でした。

脱衣場に掛かるシャンデリア。
天井や梁には装飾も見られます。

番台付近。仕切の端には擬宝珠がついていました。

脱衣場に掛かる看板。広告に注目!
市会議員さんです。

<メインページに戻る> | <大阪府下に戻る>


パーク温泉

大阪市浪速区恵美須東2-5-20 営業時間:6:00〜25:00 定休日:2・4火曜日
地下鉄御堂筋・堺筋線「動物園前」下車 徒歩約4分 または JR大阪環状線「新今宮」下車 徒歩約5分

 

 

詳しい場所を見る

入湯日:2005/07/29 17:00

 大阪の飲み会前にひとっ風呂ということで、新世界のパーク温泉へ。ここは「廿世紀銭湯写真集」にも取り上げられており、以前から行ってみたいと思っていた一軒です。
 JR環状線新今宮駅で降り、廃墟の様相を呈してきたフェスティバルゲートを横目に北上。新世界の方へ入っていくと、駐車場越しに通天閣の姿が見えてきます。ふと気が付くと低い煙突があるではないですか(写真の通天閣の左下に見えているのがそう)。そうこの煙突がパーク温泉。裏の路地に面しているようなので、ぐるっと回り込むとパーク温泉の隣は「通天小町」というビデオ旅館でした。ビデオ旅館ってなんやねん?という話ですが、どうもビデオ個室に泊まれる新手のシステムのようです。この路地のロケーションといい、隣のいかがわしい店といい、サウス大阪を満喫できます。
 期待を胸に暖簾をくぐると、下駄箱スペースの先にいい感じの木製引き戸。開けると番台かと思いきや、番台は少し奥に壁を背にこちら向きに作られていて、フロント風になっています。脱衣場は玄関スペースを挟んで男女独立したような配置で、十三(西中島)の新木川温泉に近い造りです。
 脱衣場の床が緑色のカーペットというのが珍しいところですが、大きい鏡の上には新世界公楽劇場や、国際劇場の懐かしい映画やポルノ映画の上映スケジュールポスターが貼られ、新世界ムード満点。目を転じれば、花園エリアの大衆演劇のポスターもありました。ポスターの下に付けられた、はさみで切り目を入れた割引券が泣かせます。珍しくトイレを利用したのですが、タンクが天井近くにあり紐をひっぱって水を流す懐かしいタイプです。
 浴室もかなり個性的です。男湯女湯が完全に独立している造りで、奥の壁からU字型の主浴槽がドンとあり、奥の壁には小ぶりなアルプスと湖のモザイクタイル絵。もちろん浴槽の周りはふみこみ付きです。そして浴室入って右手に、大きな岩を組んだ洞窟のような薬風呂。じつはこの浴槽電気風呂になっていて、最初騙されてしまいました。この浴槽の壁面には、渓流のタイル絵があるのですが、かなりはげ落ちてしまっています。天井の湯気抜きは小さいのですが、奥の壁に大きな窓があるので、結構明るい感じの浴室でした。
 カラン列の方も個性的で、まず椅子がベンチのような造りつけです。排水のために傾斜を切ってあるのですが、水の逃げ場がないため排水口に近いところに座ると、排水が全て自分の所に流れてくるのが難点ですね。鏡も座った時の位置と、立った時の位置の両方に付いているあたり不思議な感じです。
 風呂上がりは、番台横にある「大同」マークの冷蔵庫から、板倉のレモンスカッシュを選択。ほかにもみかん水やラムネも入っていました。
 「廿世紀銭湯写真集」によると、創業は大正中期頃とのこと。当時新世界にあった「ルナパーク」という遊園地から屋号は付けられたようです。パーク温泉に入らずして、新世界を語るべからず。一度行く価値のある一軒だと思います。

 

<メインページに戻る> | <大阪府下に戻る>


今池湯

大阪市西成区太子2-1-11 営業時間:6:00〜22:00 定休日:火曜日
地下鉄御堂筋・堺筋線「動物園前」下車 徒歩約4分 または 阪堺電車「今池」下車 徒歩約2分

 

詳しい場所を見る

入湯日:2005/01/27 18:00

 この日は夕方、大阪で2時間ほど空き時間が出来たので、一路サウスオオサカへ。今池湯のある場所は、西成のあいりん地区と飛田新地のちょうど間ぐらい。労働者の街は、夕暮れにもなると独特の雰囲気が漂っています。
 そんな場所にある今池湯は、大阪の銭湯サイト管理人さんがこぞって書いておられますが、男湯のみのお風呂屋さん。以前から興味があり、今回の入湯と相成りました。

 ・・・とその前に御堂筋線の動物園前駅から、動物園前商店街という立ち飲み屋が並んでいる商店街を抜けて行ったのですが、アーケードの切れ目を左に曲がると、かの有名な飛田新地です。ここまでくれば一応飛田も見ておかなくてはと言うことで、左に。「鯛よし百番」という昔の楼閣を料理屋にしたお店(登録文化財になっています)の建物を見て、商店街の方に戻ろうと思ったのですが、時すでに5時を回っており夕闇がせまってきました。新地にはあかりが灯りはじめ、やり手ばばあとおねえさんがセットで玄関のところで客を引きはじめています。うう〜っ、料理屋が並ぶこの道を、やり手ばばあをかわしながら戻れるだろうか。好奇心から店の中を覗きたい気持ちはあるのですが、店の方を見ていると確実に「おにーさん、遊んでって〜」と声を掛けられます。町並みをじっくり見学したいときは、明るい内、それもなるべく早い時間に行く方がいいでしょう。

 そんなこんなで今池湯へ。今池湯は広い通りに面しているのですが、大きな「ゆ」と書かれた看板があり、すぐに分かりました。入口の脇には「超広い風呂屋です 大陽サンサン」と言う看板があり目を引きます。
 玄関スペースに置かれた券売機で、貸しタオルと石鹸のついた400円の券を買い、いざ中へ。造りは女湯もあった昔のままで、下足スペースの左側の引き戸の上には「男」と書かれているのですが、右側の引き戸には何も書かれていません。どちらから入ってもいいと分かっているのですが、一応左から。中に入るとお約束通りに番台があるのですが、男女仕切がないので広〜い脱衣場が広がっています。昔は仕切り壁に鏡があったのでしょう。左側の脱衣場には鏡がありませんでしたから。脱衣場の雰囲気としては、あまり装飾品の類はないのですが、やたらと「盗難注意」の貼り紙が目立ちました。天井には吊り下げ型の扇風機が3つ横一列にならんでいます。
 さて浴室に入る段ですが、浴室への入口が3つあります。一番右には「ぬるい」の表示。まん中は「あつい」。左の入口には何も書かれていません。まあどこから入っても浴室はひとつなんですけどね。
 元は左側が男湯だったようで、左側の浴室の方が広い造りになっています。男女壁は低いカラン列に改装されていて、両方の浴室を往き来できるようになっています。そして左右の浴室ともに大阪らしい石の浴槽(深・浅)が中央にあり、周りに1段「踏み込み」と呼ばれる段がついています。大阪名物、踏み込みで体を洗うおっちゃんも見られました。一番渋いと思ったのは、鏡も見ずに石鹸を頬にこすりつけ、カミソリを当て始めたおっちゃん。こういうのはたまりませんな。
 洗い場もちょっと特徴があり、風呂椅子が石柱で造りつけになっていました。奥に副浴槽として電気風呂とジェット&泡風呂があるのですが、これも左右の浴室に対称に設けられていました。ジェットの浴槽の効能書きに「超ジャグジー」とあったのが、すこぶる印象的です。
 もうひとつ印象的だったのは、浴室に入ったところに掛かり湯用の漕があって、水が張られているのですが、元女湯側の漕に「水風呂」と書かれていたのです。こんな小さな漕に入るヤツはおらんやろうと思ったんですけど、入る人もいるんでしょうか。注意して見ていたものの、私の入浴中には誰も入りませんでした。
 場所柄、朝6時からやっているという今池湯。話のタネにお勧めです。

(参考)
けろけろさんの「
浪花銭湯放浪記」を読みますと、1998年頃までは女湯もあったようです。当時から圧倒的に男性利用客が多かったようです。

<メインページに戻る> | <大阪府下に戻る>


 

錦温泉

高槻市上田辺町3-30 営業時間:15:30〜24:30(日7:00〜12:00+午後平常) 
定休日:1・3水曜日   
JR「高槻」下車 徒歩2分 

 

 

詳しい場所を見る

入湯日:2006/01/24 17:00

 高槻の用事を終えたのが4時過ぎのこと。高槻は大阪に出るのによく通りますが、降りることは滅多にない駅。時間はなかったものの、高槻の銭湯一覧だけプリントアウトして持ってきていたのでした(へへっ)。駅前のビルの中の書店で所在地を確認していると、JRの駅からすぐの所に1軒あるではないでか。今日の入湯は錦温泉で決まりです!
 立地はものすごくいい場所です。松坂屋から歩いて1分。JR高槻駅からも2,3分の距離。日曜は朝風呂もあります。煙突には「流れ風呂・朝風呂」の文字。早速暖簾をくぐると、玄関スペース正面に「錦綉の湯殿めでたき(し?)温もりや 萬客不純泉わく如と」という歌が書かれた色紙が掛けられていました。こういうのに滅法弱い管理人です。
 脱衣場は、籐筵敷きで中央にベンチ2脚とテーブル、浴室入口に金魚の水槽、男女仕切の上には、黒招き猫や福助さん、米俵の縁起物に、朝顔の造花、寝そべった熊のぬいぐるみなどが並べられています。珍しく神棚は壁側のロッカーの上にあり末廣大神と書かれた提灯がいくつもぶら下がっていました。玄関スペースの横手にあたる部分も休憩スペースになっているのですが、そこに置かれたアサヒビールの自販機には、なんとオリオンビールや富士山(金色の缶)も入っているではないですか! 普通の冷蔵庫もあり、大川食品工業のみかん水(三ツ扇サイダーの瓶入)や、河内食品のラムネ、パレードのコーヒーなども揃っています。またアイスの販売もありますので、風呂上がりの楽しみには事欠きません。ちなみに体重計はIUCHIのアナログ。京都ではあまり見掛けませんね。
 浴室の方は、流れ風呂になっていて、一番上流の湯口に3体、一番下流の排水口に2体の信楽狸が鎮座しています。湯口の狸はちょうど半身浴状態なのが笑えます。流れ風呂は、電気風呂→腰掛けジェット兼浅風呂→深風呂という流れ。もちろん、大阪様式踏み込み付き、縁は御影石仕様です。
 それ以外にドリームバスという名の赤外線寝風呂(泡風呂、しっかり冷たい冷水管枕付。頭上から赤外線照射)、高温サウナ(100円バスタオル付き、テレビあり)、水風呂、ガラス屋根付きですが外気の入ってくる露天風呂という構成です。露天風呂には藤棚のような棚が作られ、観葉植物(造花)が巻き付けてある上に、電飾まで施されています。夜に来るとピカピカしてるのかなあ? 露天風呂の湯口は使われていませんでしたが、親子カエルの置物でカエルの鼻に穴が開いていたのが気になります。鼻からお湯が出るのでしょうかねえ。昔習字の水差しで、カエルの鼻から水が出るのがうちにあったなあと思い出しました。
 入ったのが夕方でしたが、ドリームバスの3席に常連さんらしきおっちゃん3人が仲良く入り、楽しそうに会話しているのが印象的な錦温泉でした。

 

<メインページに戻る> | <大阪府下に戻る>


 

三十才湯

東大阪市箱殿町1‐5  営業時間:16:00〜23:00(日15:00〜23:30) 
定休日:不定日(訪問時は月半ばの土曜でした)
近鉄電車奈良線「枚岡」下車 徒歩約10分 

 

 

詳しい場所を見る

入湯日:2005/10/14 17:00

 東大阪に住む友達から電話があり、地元枚岡神社でお祭りがあるとのこと。なんでも「布団太鼓」と呼ばれるお神輿が出るという話。「布団」と「太鼓」! なんじゃそれと思いネットで調べてみると、かなり大きな祭りのようで、お神輿が20基ほど出るようなことが書かれていました。行くしかないでしょう。
 ということで、瓢箪山駅で6時に待ち合わせしたのですが、せっかくだから風呂にも入っていこうという魂胆です。調べてみると東大阪だけで70数軒もあるんですねえ。その中から瓢箪山に近い所でと調べると目に付いたのが「三十才湯」と「皆様温泉」。名前で選んでいいのかという話ですが、いいんです。「三十才湯」なら神社のある枚岡駅からでも歩いて行ける距離ということで、この日の入湯は「三十才湯」に決定。
 枚岡駅を降りると、すでに参道付近はたくさんの出店が並び大変な賑わいです。それを横目に一路三十才湯へ。余談ですが、枚岡駅や隣の額田駅の辺りは、近鉄電車が高台を走るので、大阪平野が一望できます。大阪平野に沈む夕日はお勧めです。
 さて、駅から10分ちょっと歩いて無事に三十才湯を発見しました。着くまで「さんじゅっさいゆ」と読むと思っていたのですが、じつはこれ「みとせゆ」が正解。みとせをとっくの昔に越したおっさんが、一人そうだったのか!と暖簾を前にうなずいたのでした。
 10台近く停められる駐車場があり、暖簾脇にはコインランドリー、あまり古そうな建物ではありませんが、釜場と思われるシャッターの前には廃材を積んだトラックが停まっていましたので、薪を使用されているようです。みとせ湯と書かれた煙突から煙が出ていましたが、煙突に梯子がついているぞ! 関西ではあまり見掛けない煙突はちょっと注目です。
 暖簾をくぐると券売機があり、洗髪料込み370円を購入。大阪も値上げが確実のようですし、この値段であと何回は入れるのでしょう。下足スペースを抜けると広いロビーがあり20人ぐらいはゆっくりと座れそうな感じです。按摩機はもちろんのこと、マンガや新聞、週刊誌類も充実。飲み物の自販機はじめアイスクリームや、ローカルドリンクではラムネやレモンスカッシュが置かれていました。
 脱衣場はあっさりした感じで、特に特徴はありませんが、BGMでAMラジオが流れていました。床は籐筵、脱衣籠はなし、まん中に一畳分の床几ベンチという感じです。
 浴室の方は、入った瞬間どこかに似ていると思ったのですが、中崎町の葉村温泉だったかなあ。電気→浅風呂→深風呂と流れる流れ風呂の奥に、赤外線照射されたローリングバス(よこたえぶろ)と、ドリームバス(寝ぶろ)。主浴槽の周りには当然踏み込みもあります。よこたえぶろと寝ぶろとはどう違うねん!という話ですが、よこたえ風呂はジェットが横から、寝ぶろは泡風呂になっています。アヤシイおねーさんの解説図がありますので、こちらもご堪能下さい。冷水管もいい感じです。
 浴室の一番奥には、打たせ湯付の3畳程度の露天風呂(屋根はシート開閉式)と、有料(130円)ですがサウナが並んでいます。サウナの前には冷たい水風呂もあります。
 もっとゆっくりと観察もしたかったし、屋号の由来も聞きたかったのですが、待ち合わせ時間に間に合わない〜! 名残惜しい気持ちを振り切り駅に向かったのでありました。
←おまけ映像で、枚岡駅前にあった枚岡温泉(廃業)と、布団太鼓の神輿。提灯の上に布団が5枚重なっているのがわかりますかね? 提灯の下の部分が櫓になっており太鼓が置かれています。

 

<メインページに戻る> | <大阪府下に戻る>