港湯
廃業

大津市本堅田1−30−3  営業時間:16:00〜22:00 定休日:木曜日
JR湖西線「堅田」下車 徒歩25分(堅田駅より町内循環バスがあるようです) 

 

詳しい地図を見る

入湯日:2004/02/08 17:30

 ちょっと足を延ばし、大津市の堅田にあるお風呂屋さんです。浮御堂の近くと言った方が分かりいいかもしれませんね。堅田の旧市街はJRの堅田駅からはちょっと離れており、琵琶湖岸沿いに広がっています。漁港があり、古い町並みも結構残っています。
 港湯さんは、堅田港の桟橋にほど近い角地に、写真のようにこぢんまりと建っていました。この佇まいから、間違いなく番台形式だなと思いますが、入口は一カ所。引き戸を開けるとすぐ左手がフロントになっています。とはいえ、簡単な間仕切りでフロント化されているので、お金を払う時点では靴のままです。右手にベンチやテレビなどが置かれたスペースが設けられていました。牛乳などの飲み物もこちらに置かれています。
 脱衣場に入ると右手に半分が棚、半分がロッカーになっているモノがあるのですが、ロッカーに鍵が掛かりません。財布を持っていたのでフロントに預かってもらおうと持っていくと、下駄箱の横に鍵の掛かる貴重品入れがあるとのこと。なるほど見ればひとつひとつが下駄箱大のスチールロッカーがあり、こちらは鍵が掛かるようになっていました。
 鍵の掛からないロッカーですが、こちらもなかなか味のあるひと品です。塗り直されて扉はクリーム色、枠は焦げ茶に塗られ、数字で1〜16までふられています。わざわざ「4」が欠番にしてあるあたり、細かい芸です。
 脱衣場自体は、こぢんまりしており昭和40年代に改装されたような雰囲気です。もろもろのアイテムとしては、カマチョウのアナログ体重計、ルームランナー(懐かし〜い)、古い教会にあるような木製ベンチ、花瓶に薔薇の静物画、「国鉄堅田駅前」の文字が入る鏡広告などなど。天井には昔電車についていたような首の振り方をする扇風機がありました。
 浴室の方もこぢんまりとしています。男女壁側に泡風呂付きの浅い浴槽と深風呂、男女壁と反対側の一番奥にジェット2基を備えた浅風呂という構成です。主浴槽のまん中に、リンゴ型の噴水が付いています。
 主浴槽の方は43度。ジェットの方は42度という設定温度が書かれているのですが、密かに深風呂の方は一時もっと熱いように感じました。というのもボイラーの調子か、浴槽もカランのお湯の温度も一定していません。カランは、お湯の方だけで洗面器に溜めてもぬるい時もあれば、親の敵のように熱い時もあるのです。要注意です。とはいえ、建物の脇には廃材もあり、薪で湧かされているようでお湯自体は柔らかく感じます。
 この浴室、最初入ったとき湯気がものすごく気づかなかったのですが、蒲鉾状になった手前と奥の壁面にモザイクのタイル絵があります。手前がちょうど男女壁の上に滝が落ちる崖の絵柄で、奥はさすが琵琶湖の畔!琵琶湖大橋です。地元の絵柄を見ると嬉しくなりますね。しかし湯気がすごい。よく見ようと思うと近くに行かなくてはいけません。
 私が入ったのは5時半ぐらいでしたが、こぢんまりした浴室は結構賑わっており、常連さんの話もはずむなかなか活気のあるお風呂屋さんでした。


 密かに私は浮御堂を間近で見たことがありませんでした。この機会に拝観です。浮御堂の正式名称は、海門山満月寺。大徳寺派の禅寺です。境内には、重要文化財の「聖観音座像」を祀る観音堂もあり、格天井の鏡板に鮮やかな花の絵が描かれていましたが、残念ながら、観音様はご開帳されていませんでした。浮御堂は、西暦995年に源信というお坊さんが自ら1000体の阿弥陀仏を刻み、湖上にお堂を建て、湖上通船と衆生済度を発願したことに始まるそうで、現在のお堂は昭和12年の再建です。
 お堂は周りの回廊で一周できるようになっているのですが、どうも琵琶湖側が正面のようです。浮御堂の写真といえば、どのガイドを見ても橋側から撮っていますが、実は後ろ側から見ていたということが、判明しました。(浮御堂の拝観は大人300円です)

 堅田の町も散策です。結構大津市も観光に力を入れているようで、各所に案内板が出ています。ぶらぶらしている間に閉まってしまったのですが、「湖族の郷資料館」という小さな町家を改装した郷土資料館のような施設がありました。表の看板を読みますと、中世から近世にかけこの辺りは「堅田衆(堅田湖族)」と呼ばれる人達が水運や漁業の利権を握り、自治都市を築いていたそうです。(こちらは入場無料、募金箱あり)
 他にも町をぶらぶらしますと、一休さんが22歳〜34歳まで修行したという祥瑞寺(境内に芭蕉の句碑もあり)や、港の近くには三島由紀夫の文学碑、蓮如上人の旧跡など派手さはありませんが、静かに散策するにはいいようなところが点在しています。堅田の町も併せてどうぞ。
(↑土蔵の蔵とお寺の土塀。結構古い町並みが残っています。右は町中で見つけた米屋さんの看板。「米麦・プラッシー・いの一番」という三段活用が泣かせる)

<メインページに戻る> | <大津市内に戻る>


 

 

堅田湯
廃業

大津市本堅田1−25−16  営業時間:16:00〜22:30 定休日:水曜日
JR湖西線「堅田」下車 徒歩25分(堅田駅より町内循環バスがあるようです) 

 

詳しい地図を見る

入湯日:2005/02/12 21:30

 堅田旧市街に残る2軒のお風呂屋さんのうちの一軒です。メインストリートとおぼしき商店街から路地を少し入ったところにあります。駐車場が2カ所計11台分確保されていますので、車でも安心です。
 外観は男湯と女湯2枚の暖簾が掛かり、その上にお風呂の種類を書いた看板が目立つように掲げられています。こういう看板はちょっと京都にはない雰囲気。楽しみです。
 引き戸を開けると土間に番台の形式なのですが、脱衣場の床面と土間にあまり差がありません。推定15センチぐらいでしょうか、そういえば松江で入った喜楽湯もこんな感じだったような・・・地方銭湯の特徴でしょうかねえ。番台で「サウナも」といい、滋賀県料金355円とサウナ代45円、合計400円を払い脱衣場へ。
 黒字で大きく数字を書かれた木製のロッカーがあるのですが、京都方式で籐籠も用意されています。床も籐筵が敷かれ、天井はベージュに塗られた格天井、番台上には赤い鳥居がまぶしい神棚と京都の銭湯にかなり近い雰囲気です。対流式のストーブを挟み、ベンチとマッサージ椅子2台が向かい合わせに置かれ、常連さんの風呂上がりの憩いの場になっていました。
 洗面台の横にトイレへと続く木戸があるのですが、一度外に出ないといけないらしく「温度差があるので十分に注意を」という趣旨の貼り紙がいい味を出していました。サウナが脱衣場にせり出す形であるのですが、その壁面にも浴槽の温度設定やら、井戸水に鉄分が多く含まれているやら、注意書きがべたべた貼られ、こちらも見どころです。
 浴室の方は男女壁側に浴槽が並んでいる配置で、手前からサウナ、水風呂、電気風呂、スーパージェット(背中4カ所と足下から泡の座り風呂)、深風呂、薬湯という順です。サウナは脱衣場側に窓があり、窓の外にサウナに向けテレビが置かれていました。浴室のかまぼこ天井を支えるのに柱が2本建っているのが構造的には特徴的です。
 仕掛けとして珍しいのは、奥の壁にある2m×2mぐらいのガラス窓で、50センチぐらいの奥行きのあるショーウインド状になっていて、奥にはアルプスをバックにした湖に教会のモザイクタイル絵が取り付けられています。現在は植木鉢がいっぱい置かれているのですが、よく見ると下の方は石組みになっていて、もしやと思いあとから番台の女将さんに聞くと、予想通り昔は水槽で魚を飼っていたとのこと。但し、掃除するのが大変(上から掃除するしかない)だったので、7〜8年で魚を飼うのは止めてしまったのだとか。いや〜、でもこれは珍しい仕掛けです。メンテナンスを考えずに、作ってしまう辺りも微笑ましい! 裏話として最初は水槽を作るつもりはなく、京都で広まりはじめていたサウナを奥に作るつもりだったのが、滋賀県の銭湯ではまだサウナは作らないという時期だったらしく、水槽に変更したとのこと。昭和50年ぐらいの事でしょうかねえ。浴室は、改装を重ねた痕跡がタイル使いから観察できて、そういうところもなかなか興味深い一軒でした。シャンプーと石鹸を備え付けてあるのも特記すべき点です。
 珍しい仕掛けと出会えて堅田まで来た甲斐がありました。寒いけど星がとってもきれいな夜でした。

 

<メインページに戻る> | <大津市内に戻る>


 

坂本湯
廃業

大津市坂本本町3-11-38  営業時間:16:00〜22:00 定休日:土曜日
京阪石山坂本線「坂本」下車 徒歩1分 または JR湖西線「比叡山坂本」下車 徒歩8分

 

詳しい地図を見る

入湯日:2004/02/18 18:30

 京阪坂本駅を出て、琵琶湖の方へ100mほど行ったところにあるお風呂屋さんです。表に「サウナ」の看板が掛かっているのですが、上に小さく「男性」の文字。サウナは、男湯のみにあるようです。
 中にはいると、タタキに番台の形式で、女将さんは目隠しカーテン女湯側から顔を出されました。サウナは無料とのこと。滋賀県料金355円をジャスト払って入浴です。
 脱衣場は結構ゆったりとした感じで、表から丸見えにならないよう衝立があり、その前にベンチがひとつ置かれています。ロッカーもあるのですが、ロッカーの横にスチールラックがあり、常連さんは籐籠に服を脱いで、その棚に置いておられる方が大半でした。ロッカーは京都と違い、籠ごと入れることは出来ません。
 天井は格天井でないものの、大きめの格子状になっています。脱衣場のアイテムとしては、カマチョウのアナログ体重計、旧式按摩器、明治乳業の四面体冷蔵庫、木製の身長計、番台の上にテレビと小さな神棚といった感じです。
 浴室の方は、こじんまりとシンプルな構成で男女壁側の奥にジェットが一カ所付いた浅湯(40度)、女湯との行き来をする業務用扉を挟み、深風呂(42度)と浅風呂(41度)という浴槽の種類です。奥の浴槽は角に積まれた岩の間からお湯が流れ出る湯口になっていました。
 サウナは脱衣場にせり出す形で、詰めれば3人入れるスチームサウナがありました。イスの下から蒸気が出てくる方式で、普通に座ると膝の裏辺りがめちゃくちゃ熱くなるんですが、サウナ全体としてはかなり低温の設定でした。
 この浴室での特徴は、なんといっても男女壁です。上2/3ぐらいが細かい格子柄の入った磨りガラスなんです。でもさすがに人影が写るのが不評なのか、半分は女湯側から目隠しが貼られていました。
 タイル使いも少々特徴的で、浴槽や床はきれいに改装されているのですが、カラン周りには細かい長方形のタイルが使われ、カランの付け根の辺りはきれいにアールも付けられています。シャワーの辺りは、京都でも見たことのある緑色と黄緑の横のラインが入っていました。
 風呂上がりに明治のブリックヨーグルトを飲みながらくつろいでいると、浴室で一緒になった背中に絵の描いてある人が上がって来られました。体を拭き、はいたパンツがなんとピンク色のキティちゃん柄。自分で買われたんじゃないと思いますが、イメージギャップが大きすぎです。
 その隣では、おじいちゃんが強力なもみ加減の按摩器で揺れていますし、この風呂上がりはなかなか楽しめました。人間の深みを感じる坂本湯です。


 坂本は、比叡山の滋賀県側の玄関口で、現在でも天台宗の宗務庁も置かれるなど名実共に延暦寺の門前町でありますが、同時に日本最古の神社「
日吉大社」の門前町でもあります。
 日吉大社は、坂本の町を上り切ったところに広大な境内が広がりますが、国宝2棟、重要文化財17棟があり、檜皮葺の建築群は見応え十分です。拝観料も300円と良心的です。私も久しぶりに訪れましたが、なかなかいい雰囲気です。境内には東本宮、西本宮のほかに山王七社と呼ばれるお宮さんが祀られているのですが、このうち三宮宮と牛尾宮の2社は背後にある八王子山の中腹にあります。受付のおばちゃんに往復40〜50分ぐらいと聞いて登りはじめたのですが、これが運動不足の身にこたえる急な坂道なんです。何度引き返そうと思ったことか。しかし、登って見ると眼下に琵琶湖が広がり、遠くには近江富士と呼ばれる三上山もきれいに見えます。(普段は社は閉まっていて、拝観は出来ないようです)途中参道を整備されているおっちゃんに聞いた話によると、3月の第一日曜日には4月12〜15日に行われる湖国三大祭に数えられる山王祭を前に、この急坂を御神輿が2基上がるのだそうです。しかも全て人出で担ぐそうでそのバワーたるや想像を絶するものがあります。ちなみに日吉大社の山王御輿は、御輿のルーツといわれ重要文化財にも指定されています。現在の御輿は、再興ながら桃山時代の作というから驚きです。
 坂本の町は、これ以外にも日光東照宮のひな形となったハデハデの日吉東照宮や、江戸時代天台座主の住居として使用されていた滋賀院、町を歩けば自然石を巧みに積んだ穴太(あのう)積みの石垣など見どころたっぷりです。途中に駅があるという日本最長のケーブルカーで比叡山に登るのもよし、小腹が空けば、昭和天皇崩御まで年越しそばを宮内庁に納めていたという「
本家鶴喜そば」の本店(京都南インター近くや大津唐崎の鶴喜そばとは別物です)もありますし、ゆっくりと過ごしたい坂本です。で帰りに坂本湯で完璧!(しかし坂本はホント坂ばっかりです。体力を温存して臨みましょう!)

急な坂道を登っていくと現れる三宮社と牛尾社。清水の舞台のような構造でほぼ2社が左右対称になっている。

絢爛豪華な日吉東照宮。写真は本殿前の門。彩色が施された彫刻や、透かし模様は見事のひとこと。

本家鶴喜そばの外観。2階の欄干など見応えのある建物です。
国の登録有形文化財。

 

<メインページに戻る> | <大津市内に戻る>


 

びわこ湯
2014夏廃業

大津市唐崎3−11−3  営業時間:16:00〜23:00 定休日:火曜日
JR湖西線「唐崎」下車 徒歩4分 

 

詳しい地図を見る

入湯日:2004/03/11 22:00

 JR湖西線の唐橋駅から山側に行き、西大津バイパスの手前を左に曲がったところにあるお風呂屋さんです。すぐ西側には西大津バイパス、琵琶湖側は団地というロケーションです。
 「サウナ・露天風呂・飲食コーナー・P」と書かれた大きな看板が建っており、その周りの空き地に8台ぐらい駐車できます。建物はまだ新しく、2階はご自宅になっているようで外階段と玄関が見えました。
 さて暖簾をくぐって玄関を入ったのですが、下駄箱が見あたりません。右側には棚があり、脱ぎ捨ててある靴も数足。でもと思い、靴を持ち、上がってみると左手の死角にありました。左手の方です、みなさんも迷いません様に。
 ここの玄関は、靴を脱いだ先からロビーが広がっています。左手にフロントがあり、奥に軽食も出せるカウンター(行ったときは営業していませんでした)、右手の方に休憩コーナーというレイアウトです。特筆すべきは雑誌の豊富さで、4段ぐらい立てられるマガジンラックに女性誌を中心にかなりの品揃えでした。飲み物関係は4面体の冷蔵庫にいっぱい詰まっていました。
 フロントでサウナ料金込みの400円を払うと、ここは緑色の札を渡されます。手首に巻けるようになったもので、これでサウナ料金を払ったお客さんか見分けておられるようです。
 脱衣場は一瞬ビル型銭湯かと思うような風情です。ちょっと面白いところは、普通ロッカーの上といえば常連さんの風呂道具置き場になっているのですが、ここは木製の小さなスノコがいっぱい置かれています。それも名前入りなので、常連さんがサウナ用に各自キープされているようです。しかしなんでまた木製のミニスノコなのでしょう?
 脱衣場にも小さなテレビが置かれ、ベンチもありますので、ここでもゆっくり出来ます。
 浴室の方は、まん中に浴槽が固まっており、両サイドにカラン、左奥にサウナ、右奥に露天風呂と水風呂という構成です。
 サウナは5人ほどがゆったりと座れる遠赤タイプで、テレビも見やすい位置に付いています。あまりにもゆったりと設計してあるので、パイプイスが2脚置かれているのですが、それでも余裕です。私と入れ違いにご主人がマットの交換に来られましたが、こういうマメな作業は嬉しいところです。
 露天風呂は浴槽部分には屋根があり、雨天でもゆっくり入れる様になっていました。お湯はたまに見掛ける「福寿効」でややぬるめ、浴槽自体はそんなに大きくありませんが半身浴がしやすいような設計になっていました。露天空間にはベンチも用意されています。
 中央の浴槽は、腰掛けジェットが2カ所、泡風呂になった浅風呂、一部電気風呂になった深風呂という構成です。浴室に入って思ったのですが、浜大津の湯〜とぴあきりしまさんに浴槽の形や、浴室全体の雰囲気が非常によく似ています。
 浴室の特徴としては、切妻の屋根に湯気抜きがありません。工費的にはこの方がおそらく経済的ですね。
 さて風呂上がりにロビーでゆっくりしていこうかと思ったんですが、常連さんが盛り上がっておられ遠慮させてもらいました。というわけで、今回ロビーの様子があまり詳しく書けませんでした。ご了承下さい。


 びわこ湯さんは、隣接する建物がなく、ぐるっと一周出来るようになっているのですが、裏手に廻ると釜場のドアのところにワンちゃんがいます。なかなかよく躾られていて、カメラを構えた不審者にはしっかり吠えてくれました。なかなか凛々しいワンちゃんです。
 さて、周辺案内ですが、JR唐崎駅の周りはこれといったモノがないと・・・。駅のすぐ南に「全国市町村国際文化研究所」なるホテルかと思うような立派な建物があるのですが、どうも入りづらい雰囲気が漂っていてパスしました。びわこ湯さんの隣にある団地の一部が、昭和風情満開の長屋造りの2階建て住宅になっているので、その雰囲気は少し楽しんで行きましょう。
 たいした収穫もなく、帰ろうと思って唐崎駅前の道を西大津方面に行くと、畑の片隅に常夜灯を見つけました。側面などはすり減って文字が確認できなかったのですが、正面には「白髭大明神」と刻まれています。京都では常夜灯に「愛宕常夜灯」などと火除けの神様である愛宕神社をお祀りする文字が刻まれていることが多いのですが、ここ唐崎では白髭神社になっていたのでした。滋賀県で白髭神社といえば、湖西をずーっと北に行った高島郡にある、鳥居が安芸の宮島のように琵琶湖の中に建つ白髭神社のことでしょう。ちなみにここは、豊臣秀頼により造営された、長寿の神様です。旧北国海道(西近江路)に建っていたであろう常夜灯。今はひっそりと畑の隅に建っているのでした。

 

 <メインページに戻る> | <大津市内に戻る>


 

近江湯

大津市錦織3−12−23  営業時間:15:30〜22:00 定休日:火曜日
JR湖西線「西大津」下車 徒歩10分 または 京阪石坂線「近江神宮前」下車 徒歩5分

 

詳しい地図を見る

入湯日:2005/05/22 19:30

 このお風呂屋さんには、過去2回振られています。表の看板には、午後10時までと書かれているのですが、1週間ほど前に9時過ぎにやってくると既に暖簾が下げられ、電気が消えている状態でした。(確認を取ったところ3時半〜9時までの営業だそうです)リベンジを図るべく、この日遊びに行っていたマキノからの帰りに、JRを西大津で途中下車し、近江湯に向かったのでありました。
 この日はあいにくの雨。しかももう日も落ちて真っ暗だったのですが、看板に電気が入っているのが見えてひと安心。暖簾をくぐりました。
 番台で滋賀県料金355円を払いますが、この滋賀県の5円ってどうにかなりませんかねえ。近江湯さんには、4人ほど入れるサウナが脱衣場にあるのですがサウナとセットだと400円。番台に貼られた料金案内に「ツーショット」400円と書かれているのが印象的です。
 脱衣場の様子は壁や天井はきれいに改装されていますが、非常に京都的です。床は籐筵、硝子窓付きのロッカーは籠ごと入れられませんが、柳行李も用意されています。そして脱衣場の隅には二階へ続く急な階段、浴室の入口の前にはタイルスペースに洗面台もあります。飲み物関係は、キリンの四面体が置かれ瓶のコーラなんかもありました。
 浴室はこじんまりとしているものの、きれいに改装されています。男女壁側に奥から深風呂、二連ジェット二カ所と泡風呂付きの浅風呂、薬湯になった電気風呂、ちょっと離れて脱衣場側にライオンの水吐き付の水風呂という構成です。気になったのが薬風呂で、この日はバスフレンド「ゆず」入り。気づかずに入ると電気風呂になっていたのでした。壁を見ると「本日は電気湯」の表示。電気風呂になってない日もあるんでしょうかねえ。
 滋賀県のお風呂屋さんには、浴槽の温度設定が書かれているのですが、水風呂が15度とありました。結構体感的に冷たい水風呂です。
 そのほか気になったところといえば、「天下一品」の鏡広告がたくさんあったところでしょうか。全て唐崎店のものですが、この辺りにも京都文化圏の香りを感じたのでした。
 帰りは京阪石坂線の近江神宮駅へ向かいました。駅に近づくと浜大津方面行きの電車が入って来るではありませんか。ラッキー!急げとホームに向かったのですが、何故か扉が開きません。何故だ?と思っていると車内を運転手さんが車掌室の方に走っていきます。トラブルかと思ったのですが、この電車は近江神宮前駅止まりだったのです。急いで損した・・・。みなさんは引っ掛かられませんように。

 近江湯さんの外観写真は、昨年(2004)の3月に撮っておいたものなんですが、写真を引っ張り出してきたら紅葉パラダイスの写真が出てきました。ちょうどその頃遊園地を取り壊されてたんですねえ。ということで、「パラダイス」と書かれた鉄塔と鉄人28号よろしく両手を挙げているロボットの画像をアップしておきます。ジャングル風呂でワニを見たことがある・・・琵琶湖につきだしたジェットコースターが忘れられない・・・等々思い出話に花を咲かせてください。残念ながら私は、ジャングル風呂も遊園地も行ったことがありません。

 <メインページに戻る> | <大津市内に戻る>


 

大津湯

大津市大門通16-55  営業時間:16:00〜24:00(最終入店23:30) 定休日:水曜日
京阪石山坂本線「三井寺」下車 徒歩5分 

 

詳しい地図を見る

入湯日:2004/02/19 21:30

 この日は最初大津駅近くの若松湯に行こうと思ったのですが、若松湯は8:45の時点ですでに暖簾が下ろされていました。さて、どうするか。さすがに大津の細かい地図は頭に入っていません。勘を頼りにお風呂屋さん探しです。
 以前、地図を見ながら三井寺駅の近くに一軒あるなと思っていた記憶を頼りに探すと、なんと苦労せずに大津湯を発見しました。お風呂屋さんの神様が降りてきたような感じです。
 さて、大津湯ですが、前に車が5台駐車でき、さらに横の道を入ると9台分の駐車スペースがあります。前の駐車場からはロビーの様子も見え、フロント方式の充実銭湯の香りです。
 電車だと京阪石坂線「三井寺」駅で降り、琵琶湖疎水沿いに山側へ行き、北国橋で右折すれば歩いて5分ぐらいです。
 フロントで「サウナもお願いします」というと、表にはサウナ50円と書かれていましたが、入浴料355円込みで400円でした。ロビーにカウンターなどの軽食施設はありませんが、ゆったりと10人ぐらい座れるイスが確保され、40インチぐらいある薄型テレビが存在感を発揮しています。スポーツ新聞、週刊誌も結構充実していて、風呂上がりは結構みなさんゆっくりと過ごされていました。
 このロビーの特徴は、サイン色紙です。歴代NHK朝ドラヒロインのサイン色紙をはじめ、阪神タイガースの選手のサインが多数掛かっています。阪神時代の坪井のサインなんか、見る人が見ればかなり心を揺さぶられるでしょう。
 脱衣場は、すっかり新しい感じのさっぱりした感じで、ハンガー式のロッカーや貸しロッカーもあり、なかなかの充実ぶりです。さらにですねえ、籐籠に混じって古い柳行李もまだ現役で頑張っていたり、床は柱の出っ張りなんかに合わせて籐筵がきちっと隅々まで敷かれていて、古い良さもしっかりと引き継がれています。男女仕切の上の観葉植物も目を楽しませてくれます。
 浴室の方も明るい充実空間です。サウナと水風呂は右手にせり出すようにあるのですが、サウナはテレビ付きの遠赤さうなで7〜8人入れます。サウナを出たところにしっかり冷たい水風呂があり、瓶を肩に担いだ裸婦像の足下から水が流れ出ています。
 主浴槽は、浴室中央に鍵穴型であり、丸いところに泡風呂、方形のところに足裏ふくらはぎ刺激付の腰掛けジェットが2カ所となかなか機能的な配置です。腰掛けジェットの背中側に深風呂があり、通路を挟んで奥に電気風呂もあります。さらに脱衣場側には、狭いながらも泡風呂付きの薬湯(この日はバスフレンドのゆず)と、ボタン式の水と湯が選べるシャワーコーナーも設けられていました。
 男女壁には、「大切な自然を守りましょう」という標語と共に、ライオンや象、亀などが描かれたパネルがあり、ちょっと珍しい雰囲気です。全体的に大きい白いタイルが用いられていますが、カランの鏡辺りはシックなグレーのタイルが使われていて、アクセントになっています。
 大津で路頭に迷うところだったのを、救ってくれた大津湯。嬉しくて普段はサウナに一回しか入らないのですが、二回入ってしまいました。こういうときにはポカリでしょう。森永の四面体冷蔵庫から迷わず取り出し、大型テレビを見てゆっくりしてきました。


 京阪三井寺駅横は、琵琶湖疎水がまっすぐ山に向かって伸び、しばらく行くと暗渠になるのですが、この土手には桜がたくさん植えられ、花の季節には絶好のロケーションになりそうな雰囲気です。
 疎水がちょうど暗渠になるところに三尾神社という静かな神社があるのですが、ここは卯年生まれの方の守護神だそうで、各所にウサギのマークが描かれていました。一番キュートだったのは境内にある手水の水吐きで、なんと波しぶきの間を疾走するウサギの口から水が流れ出ています。結構美術的に価値が高いのか、檻のような鉄柵で囲われているのがウサギを飼っているようでユーモラスです。
 ここまでくれば山に突き当たるのですが、左に行けば天智天皇の時代に日吉大社より勧請されたという長等神社、右に行けば「三井の晩鐘」で近江八景にも数えられる三井寺が控えています。
 三井寺の前を通り抜け、しばらく行くと「
大津歴史博物館」もあります。近江八景をはじめ、地域ごとに成り立ちや歴史をビジュアルに解説してあり、一度訪れておくと、その後の町歩きもより楽しめる内容です。常設展だけなら大人210円の入館料ですし、2階のロビーからは大津の町越しに琵琶湖が一望できます。周辺の散策と併せてどうぞ。

 

<メインページに戻る> | <大津市内に戻る>


 

昭和湯
2014.3廃業

大津市浜大津3−7−3  営業時間:16:00〜23:00 定休日:水曜日
京阪石山坂本線「三井寺」下車 徒歩2分 

 

詳しい地図を見る

入湯日:2004/03/01 22:00

 京阪浜大津から線路沿いに坂本方面に行き、電車が路面から専用軌道に入る少し手前にあるお風呂屋さんです。三井寺駅がすぐ見えていますが、浜大津からでも歩いて10分も掛かりません。
 建物の前に4台駐車出来るようになっているほか、さらに電車道を挟んだ向かい側にも4台分駐車場があります。壁に大きく「ゆ」と書かれているのが印象的な建物です。
 建物右側の入口から入ると、独立した下駄箱スペースがあり、もう一枚引き戸があってロビーへと繋がっています。ロビーはゆったりとしたスペースに、2〜3人掛けられるベンチが一脚。飲み物の他にアイスも売っています。冷蔵庫の上には紙細工の人形や、ケースに入った招き猫、壁には七福神が乗った宝船のジグソーパズルなどが掛かっていました。
 フロントで滋賀県の入浴料355円とサウナ料金50 円を払って脱衣場へ。脱衣場はあっさりした感じですが、ハンガー式のロッカーも用意されなかなか使い勝手は良さそうです。普通のロッカーは、籠ごと入れられる京都方式でした。床も京都と同じく籐筵が敷かれています。
 ロッカーの上はよく常連さんの風呂道具置き場になっていますが、ここは男女仕切側に専用の棚を設けておられ、ロッカーの上はすっきりとしていました。体重計はKAMACHOのアナログ式でしたが、滋賀県はなぜかKAMACHOが多いような気がします。
 浴室の方は、なかなか個性的なレイアウトになっています。まず脱衣場側にせり出す形で、打たせ湯とシャワーコーナーが設けられています。浴槽は入った中央に深浅半々の浴槽があり、その奥から、足裏ふくらはぎ刺激付の腰掛けジェットを備えた深風呂、電気風呂が男女壁の方に伸びています。さらに男女壁に沿って泡風呂つき寝湯、水風呂が配置されています。地味にですが、電気風呂の上流から、深浅半々の浴槽へ流れ風呂になっているのもポイントです。
 また薬湯がこの日「シルクロードの風」という入浴剤だったのも、インパクト「大」でした。色は黄土色で、匂いは・・・実際にシルクロードに行ったことがないので解りません(笑)。湯温は薬湯が38度、その他が42度という設定でした。
 後になりましたが、左奥の階段で2階に上がると、ベンチとボタン式水シャワーのコーナーの奥に8人ほど入れるサウナがあります。私が利用した時は、ずっと貸し切り状態でしたので、サウナの利用率は低いのかもしれません。
 あとこの浴室は外から見た感じでは判りませんでしたが、湯気抜きがなく、M字型の天井で両サイドに窓がある構造になっています。浴室奥の数mを2階式に改装したような感じです。
 風呂上がりは、ロビーでコーヒー牛乳を飲んでポスターを眺めていたんですが、この春浜大津で行われるチャイニーズスーパーサーカスのポスターがありました。中国雑伎団とはまた別物なんでしょうかね。割引券があったので、おそらく使わないでしょうが習性で一枚もらってしまいました。


 大津湯さんの周辺案内でも書きましたが、昭和湯さんの最寄り駅「三井寺駅」の横には、琵琶湖疎水が流れています。駅前にあった周辺観光案内図を見ると近くの商店街の名前が、その名も「疏水商店街」。思い切ったネーミングです。現在では「浜大津商店街」という名前で呼ばれているようでしたが、一枚だけ疏水商店街の看板も見つけました。しかし、よく見ると「そ」の字に「疎」ではなく「疏」という字が使われています。家に帰って調べると、「疎」は俗字で「疏」の方が正字とのこと。清く正しい表記なのでした。
 琵琶湖疏水(表記を変えたのをお気づき頂けたか?)を琵琶湖側に行くと、程なく161号線を越えて湖に出ますが、そこに桜に漢数字の「三」が入ったマークが書かれた小屋がありました。このマークは、旧第三高等学校(現京都大学教養部)の校章です。近くまで行きますと「♪われ〜はうみの〜こ、さす〜らいの〜♪」で有名な「琵琶湖就航の歌」の歌碑や記念碑が建っています。なんでもこの地が三高水上部発祥の地だそうで、その歴史は明治25年にまで遡るそうです。琵琶湖就航の歌は、大正7年に部員の小口太郎さんという方が創られたそうで、今に歌い継がれているとのこと。私の祖父は、三高ボート部だったのですが、若かりし日祖父も口ずさんだんだろうなあなどと想いながら、歌碑の歌詞を眺めておりました。三高に縁のある方もない方も散策ついでにどうぞ。

 

 <メインページに戻る> | <大津市内に戻る>


 

若松湯
2006廃業

大津市春日町4−8  営業時間:16:00〜22:00 定休日:金曜日
JR「大津」下車 徒歩2分 

 

詳しい地図を見る

入湯日:2004/03/03 19:30

 ふられ続けた若松湯に3回目の挑戦で入湯です。このお風呂屋さん、入口には4:00〜10:00と書かれているのですが、8時45分ぐらいで暖簾を下げてしまわれます。今回はかなり早めの7時半。しかも電車でやってきました。JR大津駅の駅前広場左端から続く商店街の一筋目、昔ながらの本屋さんの角を曲がりしばらく行くと「ゆ」の看板が見えてきます。
 引き戸を開けると、タタキに番台の古い造りで、こぢんまりした脱衣場が広がっています。番台にきちんと座ったおばちゃんは、カーテンで目隠しした女湯側に置かれたテレビを見ておられました。
 このお風呂屋さんは、下駄箱も棚だけなら、ロッカーもなく昔ながらの柳行李を置く造りつけの棚があるだけです。でもですねえ、柳行李が泣かせます。普通は側面に番号なんかが書いてあるのですが、ここは平仮名がひと文字書かれているのです。「い」とか「の」とか。並び替えて作文したくなるのは私だけでしょうかね。
 脱衣場の様子としては、番台の上に扉が閉まった神棚、男女仕切側に按摩器とパイプイスが2脚、体重計はヤマトのアナログ式がありました。番台と向かい合うように宝飲料の冷蔵庫があるのですが、飲み物の販売はありませんでした。
 このシンプルな脱衣場で目を引くのが、浴室入口上部にあるモザイクのタイル絵です。浴室入口のところにタイル絵があるのは、京都独特の様式ですが、ここは京都の影響を受けているのでしょう。絵柄はアルプスと湖という定番で、女湯側に湖畔のホテルらしき建物が描かれていました。また小さな洗面台の横に松の絵柄のタイル絵があったのですが、上の絵との整合性が全くありません。取り付け時期がずれているんでしょうかね。
 浴室の方もシンプルです。男女壁側に小判を半分に割ったような形の浴槽があるのみで、右側と奥にカランが並んでいるという造りです。浴槽は手前2/3が深風呂、奥1/3が浅風呂になっており、それぞれにジェットが一カ所付いていました(深風呂は泡が混じってない)。どちらも42度と表示されているのですが、明らかに浅風呂の方がぬるく40〜41度ぐらいの体感でした。
 浴室の奥の壁にもモザイクのタイル絵があります。縦1.2m横1.8mぐらいのサイズで、こちらもアルプスと湖、湖畔に教会という絵柄でした。
 他の特徴としては、男女壁の上端や天井と壁の境目に、細かいタイルでストライプ模様が付けてあります。全部で5色のタイルを使っているのですが、遠目には虹を意識しているように見えました。
 また男女壁の手前突き当たりのところに、背中に羽が生えたエンジェルのレリーフがついていました。もしかしたら昔の水吐きかもしれません。
 細かい点ですが、浴槽の底のタイル使いは大きさが揃っていない木の葉型のタイルが敷き詰めてあって、初めて見るタイプのものでした。こういう発見はなかなか楽しいものです。
 私の入った時間帯は、浴室内に常に2〜3人という感じでしたが、声の様子から女湯の方が賑わっているような感じでした。
 JR大津駅最寄りのお風呂屋さんが、この渋さ。大津って町は・・・。


 この日は大津に電車で行ったのですが、行きは京都市役所前から京阪で浜大津まで、帰りはJR大津から山科に出て、地下鉄で市役所前までというルートを取りました。せこい話ですが、乗り換えなしの行きしなより、JR+地下鉄と乗り継いだ帰りの方が50円お得でした。相互乗り入れの関係で行きは、地下鉄230円+京阪230円=460円。帰りはJR180円+地下鉄230円=410円という具合です。乗り換えた方が安いって、これ「どやねん!」。
 という話はさておき、若松湯の周辺案内ですが、ここは一発大津駅を紹介しておきましょう。この大津駅、県庁所在地の名前を名乗るにはちょっと影の薄いイメージです。大津市の図書館で古い地図を調べてみますと、この現在の大津駅は、東海道線敷設当時存在していません。というのも町の中心は、港のある浜大津の方でそちらに当時の大津駅があったのです。しかし、京都からやってきた東海道線は、膳所方面へと延びています。あれっ、浜大津は通ってないじゃないの?と思われるかもしれませんが、なんと一旦膳所(当時は馬場という駅名)まで行った列車はスイッチバックして、湖岸を浜大津まで戻っていたのでした。なぜこんなことになったかというと、京都側のトンネル出口から浜大津までの高低差が45mもあり、当時の鉄道技術ではこの勾配に対応できなかった為なんだそうです。のちにこの高低差を京阪電車が、ほぼ一直線に走るようになり、膳所から浜大津までの国鉄軌道は、そのまま現在の京阪石山坂本線(当時大津電車)に引き継がれるようになります。昭和初期の地図には、現在の大津駅も登場しますので、大津駅に愛着のある方もご安心を。
 現在の大津駅の2階に上ってみますと、名店街や観光物産センターが並んでいます。観光物産センターには、滋賀県各地の名産品が鮒寿司から信楽たぬきまで並んでいますので、ちょっとの空き時間があれば楽しめます。また一角には、「大津駅理容室」なる散髪屋もありました。京都タワーと同じような雰囲気が漂っています。一度2階の方にもどうぞ。
(←滋賀県名物、駅前のスーパー平和堂。大津駅前にもハトが飛んでいます)

 

<メインページに戻る> | <大津市内に戻る>


 

小町湯

大津市逢坂2−1−17  営業時間:15:30〜21:00 定休日:月曜日
京阪京津線「上栄町」下車 徒歩3分 

 

詳しい地図を見る

入湯日:2003/12/13 21:00

 逢坂山を越え、浜大津に下る途中にあるお風呂屋さんです。最寄り駅は「上栄町」になります。小さいながらも檜皮(萱?)葺きの唐破風があり、以前から気になっていた一軒です。昨年一部崩れていた唐破風を銅板で覆われましたが、タイル張りの外壁といい、いやいやなかなか愛らしい外観です。
 男女左右に分かれた引き戸を開けると、タタキに番台のある古い造りで、道路側に下駄箱があります。下駄箱に靴を入れようと蓋を開けたのですが、一カ所目にはビニール袋が入っていました。気を取り直し2カ所目を開けると今度は石鹸箱が、3カ所目には洗面器が入っておりここで諦めました。どうやら収納棚になりかわっているようです。
 脱衣場の造りとしては、2階に住居がなく比較的高い格天井です。浴室側には松や鶴がデザインされた欄間がはまりなかなか風情があります。また男女仕切の突き当たり上には、台が設えられおでこの出っ張った古い福助人形が飾られていました。
 体重計はKAMACHOの貫匁併記の小ぶりなアナログ、冷蔵庫はキリンのものがありますが牛乳関係は紙パックで、お風呂ドリンク系も入っていません。男女仕切側に置かれたテーブルでほとんど見えなくなっているのですが、洗面だの横手にバラと思われる花のモザイクタイルもあるので、ちょっと注目です。
 さていつものように脱衣籠に服を入れ、ロッカーに納めようとすると、ロッカーの奥行きがなく籠ごと入れることが出来ません。この辺りは京都と勝手の違うところです。
 浴室の方は奥の壁一面にあるモザイクタイルがまず目に飛び込んできます。ちょうど男女壁の所に富士山の頂きがあり、右手には水車小屋と民家があります。水車小屋は藁葺きなんですが、隣の民家は赤い屋根の新しそうな家なので、タイル絵的にも昭和40年代ぐらいのものかなあと思います。
 そしてもう一枚。男女壁にはエンゼルフィッシュが向かい合うモザイクタイルもあります。このお風呂屋さんにはタイル絵が合計3カ所、ビジュアル銭湯ですね。
 浴槽の方は中央に日の字型の主浴槽があり、奥側は設定温度43度と表示されていました。水道でうめられるのは手前のみ。私が行ったときはうめてなかったので、特に温度の差は感じませんでした。脱衣場側に半分せり出した浴槽がもう一つあり、こちらには縦2連のジェットと一カ所からブクブク泡の出る装置が付いています。湯温は主浴槽よりやや温めです。脱衣場側の壁面がガラスブロックで積み上げられ、いい感じです。
 こういう古いお風呂屋さんで私が魅了されるのはタイル使いなんですが、ここでも男女壁やカラン台の所に使われていたのは、大小の方形のタイルを組み合わせたデザインで斬新でした。また浴槽の外側の壁も不揃いのタイルが貼られているのですが、主浴槽と脱衣場側の浴槽で色目を変えるなど細かい演出がなされています。
 京都との違いを感じた点としては天井の形で、京都の多くのお風呂屋さんでは蒲鉾天井か、切妻でややむくりのついた屋根になっていますが、ここは四角錐の中央に正方形の湯気抜きがつく形になっていました。
 風呂上がり番台のおばあちゃんに聞くと、おばあちゃんで3代目とのこと。まだまだ頑張ってくださいね。

 

<メインページに戻る> | <大津市内に戻る>

 

 

御幸湯
2018年3月より休業

大津市御幸町3−8  営業時間:16:00〜22:00 定休日:水曜日
京阪京津線「上栄町」下車 徒歩2分 

 

詳しい地図を見る

入湯日:2003/12/25

 大津三軒目は、一回振られてしまった御幸湯さんです。京阪京津線の上栄町から国道161号線を渡ってすぐ、徒歩2分ぐらいです。JR大津駅からでも徒歩5分ぐらいでしょうか。
 密かにこの辺りは昔風情の銭湯が固まっています。既に紹介済みの小町湯に加え、御幸湯から大津駅に行く途中にもう一軒若松湯というところもありますし、この三軒はそれぞれ300mも離れていません。国道161号線を上栄町駅からもう少し浜大津の方に下った札の辻近くの西友隣にも、角湯というお風呂屋さんがあるのですが、こちらは「しばらく休業」の貼り紙がありました。再開して欲しいものです。
 さて御幸湯さんですが、上栄町の駅から近いとは言え幅5〜6mの細い道にひっそりと建っています。外観の特徴としては2階に住居がない平屋建てで、玄関のむくりがついた庇が印象的です。暖簾が上から垂らした紐に竹竿を通し掛けてあるのですが、かなり低い位置に掛かっています。あとから分かることですが、番台には御歳83歳になるという小柄なおばあちゃんが座っていたので、おばあちゃんに掛けられる高さになっているのでしょう。
 脱衣場は入口を入ったタタキに番台がある昔ながらの造りで、道路側には古い木製の下駄箱もあります。ロッカーは比較的新しいものですが、床は籐筵で柳行李も3つだけ置かれていました。神棚は京都の場合、番台の上だとか、男女仕切の上など男女の境目にあることが多いですが、こちらは女湯の脱衣場にお祀りされていました。
 さて今まで入った大津のお風呂屋さん2軒では、2回とも脱衣籠がそのままロッカーに入らず失敗した私ですが、さすがに3回目には注意します。直接ロッカーに服を入れたのですが・・・ここはプラスチックの脱衣籠が用意されていて、あとから見ているとどうも籠ごと入ったようです。一体どっちが大津では普通なんでしょ?でもですねえ、ロッカーが物置として一部占領されていたのは3軒共通です。
 装飾品の類としては、男女仕切の突き当たりに宝船の描かれた大入り額、浴室よりの天井近くには笹と雀の柄の欄間がはまっています。男女仕切の上の方は波模様の入ったガラスで昭和30年代ぐらいの印象です。
 この脱衣場で一番目立つのは、脱衣場と浴室の間に設けられた中庭のようなスペースなんですが、ここにドンっ!と井戸のポンプと思われる機械が設置されています。これはまだあまり古そうではなく、まだまだ現役で働いてくれそうな代物でした。
 風呂上がりにこういう古いお風呂屋さんでは、ついついコーヒー牛乳に手が伸びるのですが、残念ながらこのお風呂屋さんでは飲み物の販売はありませんでした。
 浴室の方は、こぢんまりした造りで男女壁側の中央に一部浅くなった主浴槽がひとつと、脱衣場側に浴槽がもう一つ、カランは10カ所という構成です。主浴槽の浅い部分と深い部分にそれぞれ一基ずつジェットが付いています。脱衣場側の浴槽に設定温度41度と書かれていたのですが、主浴槽がやや熱いかなぐらいで、あまりはっきりした差は感じませんでした。カランのレバーは、新旧取り混ぜいろいろな種類が付いています。
 この浴室は蛍光灯が男女壁に2つと脱衣場側に2つあるだけでやや薄暗く感じるのですが、奥の壁に富士山のモザイクタイルがあり、薄ぼんやりしたなかで見るとこれまたなかなかいいもんです。タイル絵は縦1.5m横1.8mぐらいで、手前が帆掛け船が浮かぶ湖というお決まりの構図です。他にも男女壁の上や壁と天井の境目には、長方形の小さいタイルでストライプ模様が施されタイル好きの私としては見て楽しい空間でした。
 天井はきれいに改装されたフラットな天井になっており、中央に縦長の湯気抜きがありました。男女壁に掛けられた「びわ湖」と大きく書かれた県の節水などを呼びかける広報板に滋賀県を感じます。
 脱衣場には4時から10時の営業と書かれていたのですが、前回9時過ぎには暖簾が下げられていたのでお出掛けはお早めに。いいじゃないですかね、少々早く閉められたって。83歳のおばあちゃんが頑張ってるんですから。

 

<メインページに戻る> | <大津市内に戻る>

 

 

湯〜トピア
 きりしま

大津市中央1−7−27  営業時間:15:30〜22:30 定休日:月曜日
京阪京津線「浜大津」下車 徒歩3分 

 

詳しい地図を見る

入湯日:2004/01/16 22:00

 浜大津の駅から京津線に沿って京都方面へ行き、ローソンの角を左に行ったところにあるお風呂屋さんです。滋賀県の銭湯組合のホームページでは「湖南温泉」となっており、古い唐破風の写真が掲載されているのですが、現在は建て替えられ一階が駐車場、2階にお風呂という近代的な施設になっています。
 このお風呂屋さんで、まず目に留まるのが玄関脇に置かれた「朝取りたまご」の自動販売機です。ネットに10個ぐらい入って300円で販売されていました。温泉に卵はよくありますが、銭湯に卵とは・・・新手の販売法ですね。
 フロントのある2階へは、階段かエレベータで上ります。階段脇には1月の26(ふろ)の日企画で、橙湯のポスターがありました。当然ですが、京都と企画も違うわけでしてこの辺りも楽しみのひとつになります。
 フロント前はテレビやソファーが置かれたロビーになっていて、横手には6人ほど掛けられるカウンターがあり生ビールや軽食も楽しめるようになっています。傍らには30円で計れる血圧計なんかもありました。
 入浴券は券売機があるのですが、故障中でフロントへ。「サウナもお願いします」というと、バスタオルを貸して下さり、入浴料込みで500円でした。サウナは一応150円と書いてあったんですが、入浴料が355円ですので、5円おまけですね。
 脱衣場はビル型銭湯の機能的な感じなんですが、ちゃんとベンチも二つ置かれていますし、テレビや飲み物の自販機もありますので、ここでもゆっくり出来ます。ロッカーもハンガー式のものもありましたし、貸しロッカーは40個ほどありました。常連さんが多そうな感じです。
 浴室の方は明るい感じで、両脇にカランが並び、中央にいろいろな浴槽が固まっています。奥には10人ぐらい入れるテレビ付きの遠赤サウナと水風呂。そしてさらに奥には屋根が1/3ぐらい開放されている露天風呂があります。開放されていない屋根もガラス屋根になっていて天井も高くなかなか開放的です。この日のお湯は「有馬の旅」という茶色のお湯だったんですが、有馬の旅のあとに「じっこう」って書いてありました。有馬とじっこうって同じなのは色だけやん!と思いつつも気持ちいいのでついつい長湯です(笑)。
 浴室内の浴槽は、半分泡風呂になった浅風呂、背中4カ所とふくらはぎ刺激付きの腰掛けジェットが2カ所、前と横の3面から強力ジェットが吹き付けるスーパージェット、高温深風呂、電気風呂と多彩なメニューがまん中に固まっています。
 滋賀県の銭湯はお約束事なんでしょうか、浴槽の温度が全部書かれています。高温深風呂だけ43℃で、その他の浴槽は42℃、水風呂は18℃という設定でした。
 滋賀県らしいアイテムとしては、「びわ湖」と大きく書かれた琵琶湖条令の看板が目立ちます。京都との違いとしては、鏡広告の募集で「鏡広告のご用命は番台まで」というのがありました。
 お客さんも結構多くなかなか活気のあるお風呂屋さんでした。風呂上がりは自販機以外になんかないかなあと思っていたらロビーの片隅に毎日牛乳系のいづみブランドのお風呂ドリンクを発見。久しぶりにいづみのホワイトソーダで一服です。フロントの女将さんに聞いたところによると建て替えたのは9年前だそうで、阪神大震災の年ですとおっしゃってました(震災の影響かは聞き忘れました・苦笑)。ゆっくりと楽しみたい湯〜トピアきりしまでした。


 ここまで来れば浜大津の港の方にも行っておきましょう。ミシガン、ビアンカの琵琶湖汽船二大看板船が間近に見られますし、気候のいい時期なら港周辺は芝生広場になっていてとっても気持ちのいい場所です。運が良ければ、防波堤からの噴水も見られるでしょう。
 お天気がいまいちの場合は、少し山側の中町周辺を歩くのもお勧めです。丸屋町、菱屋町のアーケード商店街は、昔からの大津の中心地。正直、ちょっと寂しい商店街に変わりつつありますが、毎年10月に行われる大津祭の実物大曳山(大津祭の曳山はからくりがあるのが特徴)が展示されている「大津祭曳山展示館」(10:00〜19:00、無料、月曜休館)や、大津百町と呼ばれた大津中心部の文化を紹介する「大津百町館」(10:00〜17:00、無料、月曜休館)という築100年の町家を改装した建物など、ちょっと大津を勉強するには気軽な施設も揃っています。大津の中心地は、住所表記が変更され中央○丁目なんて感じになっていますが、旧町名の名前や由来を記した案内板が各所に建っていますので、それを探して歩くのもなかなか楽しいものです。
 それ以外にも、商店街には気軽な八百屋や、漬物屋なんかも並んでいますので、その辺りはアンテナの赴くままに御散策を。

 

<メインページに戻る> | <大津市内に戻る>


 

神楽湯

大津市中央3−6−4 営業時間:16:30〜22:00(日祝は16:00開店) 定休日:金曜日
京阪石山坂本線「島の関」下車 徒歩2分 

 

詳しい地図を見る

入湯日:2003/12/23 21:30

 京阪電車の石山坂本線の島の関駅から真っ直ぐ県庁に向かう途中にあるお風呂屋さんです。実はこのお風呂屋さんに行った日は、同じ大津の御幸湯さんに行こうと家を出たんですが、御幸湯さんは9時過ぎですでに暖簾を下ろしておられ入れませんでした。そこで淡い記憶を頼りに探し出したのが、この「かぐら湯」さんです。見つけたときの嬉しかったことといったら・・・。
 前置きはさておき、お風呂屋さんの方ですが、大阪型の暖簾の先に小さい玄関スペースがあり女湯側の下駄箱の上はクリスマスのリースやサンタクロースの置物など季節感のある演出がされていました。引き戸を開けて入る脱衣場はこぢんまりした感じで、きれいに改装されています。しかし!ロッカーの下段に置かれた脱衣籠は、昔ながらの竹枠の柳行李じゃありませんか!もちろんこれを使ったわけですが、全部服を脱ぎ終わりロッカーに仕舞おうかと思ったら・・・ロッカーに籠ごと入りません。大津一軒目の小町湯で犯した失敗を、学習能力なく2軒目でもやってしまったのでした。
 気を取り直し脱衣場の様子を書いておきますと、番台上にテレビがあり、男女仕切の突き当たりには黒い招き猫。体重計は石田のアナログ。男女仕切側にベンチが一脚ありスポーツ紙と一般紙が1紙ずつあるほか、マンガ週刊誌に加え「サラリーマン金太郎」と「静かなるドン」はかなり揃っていました。それから一枚だけ春の立山の雪の高い壁の間を走るバスの写真も掛かっていました。
 飲み物関係は京都でもよく見掛ける宝飲料の冷蔵庫があり、毎日系のお風呂ドリンクであるいづみのメロンソーダとコーヒーが入っていました。さらに牛乳系の入った小型の冷蔵庫もあり、その中にはマミーサイズのヨーグルト飲料「ドリヒラス」やニンジン色をした「ドリアスタ」などのレア飲料もありました。
 浴室の方もシンプルでカラン11カ所とこじんまりした感じです。構成としては男女壁側にジェット一基つきの浅風呂、こちらもジェットが1基ついている深風呂、水風呂が並んでいるだけです。お湯の温度は42度、水風呂は18度と書かれていました。水風呂には特に水吐きは付いてないんですが、以前使われていたんでしょうか、縦横20センチぐらいはありそうな大きなライオンの水吐きがレリーフのように浴室の手前側の男女壁の上に取り付けられていました。
 サウナは脱衣場側にせり出す形で、3人ほど入れるものがあるのですが有料で65円。滋賀県の入浴料金が355円ですので、サウナも5円の端数をつけて小銭が増えないようにしておられるようです。
 この浴室で目を引くのは奥の壁にあるモザイクタイルです。幅2m、縦1.5mほどで中央に皮に掛かる3連アーチの鉄橋があり、右側の山の上にお城が建っています。雰囲気的に犬山城のような気もするんですが、番台で聞いても分かりませんでした。
 風呂上がりは「ドリアスタ(80円)」で一息入れました。女将さんによるとかぐら湯さんの開業は昭和7年で先代のご主人が、大家さんから借りて始められたとのこと。昭和30年頃に買い取って自営になられたそうです。女湯側のタイル絵について聞いたんですが・・・「洋風な感じ」とのこと。洋風って・・・想像が膨らんでしまいます。
 たまたま行ったお風呂屋さんでしたが、タイル絵にレアな飲み物。充分満足して帰りました。

 

<メインページに戻る> | <大津市内に戻る>


 

 

高見湯
2018.9.30廃業

大津市中央4−11−4 営業時間:15:30〜22:00 定休日:火曜日
京阪石山坂本線「島の関」または「石場」下車 徒歩5分 

 

詳しい地図を見る

入湯日:2004/01/08 21:00

 京阪坂本石山線「島の関」駅から県庁方向に向かい、神楽湯を過ぎたところの中央三丁目の信号を左に曲がってしばらく行ったところにあるお風呂屋さんです。ぱっと見は普通の民家のようにも見えるのですが、一階と二階の間の庇が二段になっていて脱衣場の天井が高くしてあるようです。
 男女分かれた暖簾をくぐり中にはいると、なんとまず右手にトイレがあります。ちょうど番台の背中の部分がトイレになっていて、引き戸を開けてから番台まで5歩ぐらいあります。造りとしては、タタキに番台があり、上がり框で靴を脱ぐ古いタイプです。タタキの端っこからは2階に続く急な階段も昔の感じのままです。番台で滋賀県の料金355円とサウナ50円の計405円を払って脱衣場へ。
 脱衣場の感じとしては、籐筵に四角い脱衣籠と京都チックなんですが、ロッカーの棚は五段あるうち扉があり鍵が掛かるのはまん中の3段目だけで、そのロッカーも奥行きがなく京都のように籠ごと入れることは出来ません。
 装飾品の類としては、男女仕切の奥にぴかぴか金色に光る招き猫、かなり前に改装された感じの天井からは三枚羽の扇風機がぶら下がっています。冷蔵庫は京都でもよく見る宝飲料と書かれたアイスケース型でしたが、お風呂ドリンク系はありませんでした。
 気になったのはロッカーの陰に置かれた体重計で、NIHONDORYOKOKIという京都では見ないメーカーの物でした。貫匁併記なのですが、文字盤は古さを全く感じさせないぐらいきれいです。そしてそして、文字盤を支える棒には「お静かにお乗りください」に続いて何故か「末廣湯」という文字が!ここは「高見湯」。お下がりで高見湯の脱衣場で余生を暮らすことになったのでしょうかね。
 浴室の方はこぢんまりした感じで、さらに新旧入り乱れているような感じです。男女壁の奥に3〜4人サイズのスチームサウナを増設されていて、その手前に小さな健康薬用風呂(この日はジャスミン)、半分浅い泡風呂になった主浴槽が並び、奥の壁際に電気風呂、脱衣場にせり出す形でライオンの水吐き付でかなり冷たい水風呂という構成です。カランは壁際にシャワー付き5カ所のほか、カランタワーも入れて計12カ所です。
 新旧入り乱れと書いたのは、浴槽関係は全て新しいタイルで浴槽の縁などは白とグレーの市松模様になっているのですが、カラン側の壁などは昔ながらの白タイルで、脱衣場との壁はブルーグリーンの細かいタイルがふんだんに残っていて、まさに新旧入り乱れ状態なのです。白とグレーの市松は京都でもたまに見るのですが、脱衣場に京都にある中川鉄工所のカレンダーが掛かっていたので、ここの施工かも知れません。鏡広告も京都の関西通信の広告がありましたので、大津といえども京都の影響力がかなり大きいようです。
 ここで大津は4軒目なのですが、大津の浴槽には必ず設定温度が表示されています。薬用風呂が40度、その他は41.5度と書かれていましたが、主浴槽は体感的にもう少し熱いような気がしました。風呂上がりは、森永ピクニックで一息。時間がゆっくり流れていきます。

 周辺案内と言うほどでもないんですが、高見湯さんから東(膳所方面)に行った角に昔ながらの郵便ポストが現役で建っています。最近観光地などにノスタルジーを狙って建てられていることはありますが、ここでは実用バリバリの現役です。ここだけかと思いきや、もう一筋琵琶湖よりの所にもフツーに建っていました。ここは県庁所在地。県庁からも徒歩圏内。そんな大津がとても魅力的に見えてきました。

 

<メインページに戻る> | <大津市内に戻る>

 

 

都湯
2016.11より休業後
2018.11復活!!

大津市馬場3−12−21 営業時間:15:00〜24:00 定休日:木曜日
京阪石山坂本線「膳所」 または JR琵琶湖線「膳所」下車 徒歩4分 

 

詳しい地図を見る

入湯日:2004/06/09 22:00

 (2018.3追記)
約2年の休業を経て、京都のサウナの梅湯を経営する湊くんが2017.11に再開させました!

***
この日は西大津駅近くの近江湯さんに向かったのですが、9時過ぎにすでに暖簾が降ろされていたのです。さて困ったということで、一か八か未踏の膳所エリアへ。膳所駅前の電話ボックスで電話帳を引くも、場所が良く判らないので駅前の通りをとりあえず石山方面へ走り出したところで発見したのが、この都湯さんです。都湯さん、やっててくれてありがとう!しかも駐車場もあるではありませんか。駐車場は、向かい側とその隣の角地に合計5台分あり、玄関スペースに貼り紙があるので参考にして下さい。
 外観はこぢんまりした普通のお風呂屋さんですが、看板がちょっと特徴的で「ラドン泉」の単品表示看板が出ていました。
 番台で滋賀県料金355円にサウナ50 円を追加して脱衣場へ。こぢんまりした感じは、ちょっと失礼かもしれませんが、滋賀県のお風呂屋さんに来たなという感じです。珍しくテレビがロッカーの横にあり、男女仕切側のベンチがテレビを見るベストポジションになっています。床は籐筵で籠は籐籠。ロッカーは、籠ごと入る京都方式でした。道路側はちょっとがらんとしたスペースになっているのですが、ここに置かれた石田のアナログ体重計はやけにでっかい代物で見応えのある一品です。
 装飾品の類としては、鯉の滝登りが描かれた色紙が一枚。他には脱衣場にせり出す形であるサウナの壁に、読売写真ニュースが貼られています。ちょうど日本ダービーや、カンヌで主演男優賞を受賞した柳楽君のニュースが貼られていました。読み物はマンガの他に、風呂屋ではなかなか見掛けないプレジデントなんかもありました。飲み物関係は、小さな4面体で牛乳係も販売されています。
 浴室内もこぢんまりした感じです。左手に5人ほど入れるサウナがあり、それに続いて男女壁側にライオンの水吐き付水風呂(設定18度)、それと腰掛け式ジェットが2カ所、深風呂、電気風呂(設定42度)と並んでいる構成です。水風呂以外は大きな浴槽を仕切ってあるだけですので、実質浴槽は2つということになります。
 カランは壁側に8カ所、島カランが4カ所ですが、島カランにもハンドシャワーが付いており、浴室が狭いのをカバーしています。壁際のカランの前の鏡は、シャワーの上にもアーチ型の鏡があり、アーチ窓が連続するようなデザインになっていました。壁のタイルは、上に行くほどグラデーションが掛かっており、京都でもたまに見るアーチ窓+グラデーションのパターンです。天井の色が、緑の強いブルーグリーンでこれはちょっと珍しいところです。
 この浴室での一番の特徴は、洗面台です。普通浴室から脱衣場に出たところにあるのですが、ここは浴室に入ったところ。浴室よりも一段低いタイル貼りのところに洗面台が設けてありました。このパターンを見たのは、京都・滋賀含めて初めてのような気がします。
 表の看板にあったラドン泉は、深風呂の底に薬石らしきものを入れた袋が沈めてあったので、これがラドン泉の元なのでしょう。
 このお風呂屋さん、客層にちょっと特徴がありました。私が入っていたのは午後10時頃ですが、ネクタイを締めた会社帰りっぽい人が何人も来られました。しかも結構みんな若く、20代〜30代前半という感じです。駅からも近いのでそういう需要が結構あるようです。(それとも大きな会社の独身寮が近くにあるのかなあ?)
 規模はほんとに小さいですが、清潔でサウナも快適。サラリーマン御用達の都湯さんでした。


 膳所は、奇跡的といっては失礼ですが、JRと京阪の駅が同じ場所にあるにも関わらず、駅前の道が細く再開発されていません。駅前から湖岸近くにあるパルコや西武百貨店に続く「ときめき坂」にある商店街は、雑多な感じがたまりません。センターラインも歩道もない道の両側に飲食店などが並んでいます。
 またこの辺りには、学校が多くざっと見ただけでも県立大津高校、滋賀大附属中学、膳所高校など数校が固まっています。夜10時頃でも、駅前には高校生がたむろしていましたが、「ときめき坂」という名前ももしかしたら学生の間で言われはじめた名前かも知れませんね。
 膳所は、パルコや西武など大津の中でも商業施設が固まっているところですが、ちょっと湖岸から外れると雑多な商店街。なかなか2面性が面白い町です。もっぱら私の興味は雑多な方ですけど(笑)。

 

 <メインページに戻る> | <大津市内に戻る>


 

西の庄湯
2017.4下旬廃業

大津市西ノ庄10−24 営業時間:15:30〜23:00 定休日:金曜日
京阪石山坂本線「膳所」 または JR琵琶湖線「膳所」または「錦」下車 徒歩10分 


詳しい地図を見る

入湯日:2005/07/07 22:30

 久しぶりに大津の未開拓銭湯へ。密かに「お風呂屋さん的京都案内」で紹介する300軒目のお風呂屋さんとなります。この一年は新規開拓のペースがすっかり落ちてしまいましたが、ほぼ3年で300軒。果たして10年後に1000軒になっているのか?

 さて、西の庄湯さんですが、わかりやすく言えば板蒲鉾を立てたような大津プリンスホテルの湖岸道路を挟んだ反対側です。すぐ近くに石坐(いわい)神社という延喜式にも載っている立派な神社があります。なぜか脱衣場に神社のパンフレットがあったのですが、創建は669年にまで遡るのだそうです。また西の庄湯さんの斜め向かいには、自家製ふなずしのお店があり、滋賀県を感じさせます。
 建物の前には3台分(向かいにも5台分)の駐車スペースがあり、建物自体もきれいに改装されています。入口を入ったところに、「蓬莱」と書かれた祝い額、下駄箱の上に金魚鉢。このあたりがお風呂屋さんの定番品ですね。フロントの奥には、ベンチの置かれた休憩スペースにテレビと、飲み物の自動販売機が置かれています。滋賀県料金は355円でサウナ50円と書かれていましたが、「サウナも」というと合計400円でした。このパターン、滋賀県には多いですね。
 脱衣場は京都様式で、床は籐筵、籠は黄色のプラ籠で籠ごとロッカーに収納する方式です。脱衣場にテレビはないのですが、BGMでJ-POPが掛かっていました。扉は閉まっていましたが、男女仕切の奥に神棚もあります。貸しロッカーが、結構な数ありましたので人気のお風呂屋さんのようです。
 浴室のガラスに「盆踊り」と書かれたチラシが貼ってあったので、どこだろうと思ってみると、なんと会場は大津プリンスホテル! いいのかプリンスホテル、盆踊りなんかやってしまって。西武王国を侮ってはいけないと思ったのでした。
 本題に戻りまして、このお風呂屋さんの造りの面白いは、洗面台が浴室内にあります。洗面台の向かいには、水風呂があり隣接して5人ほど入れるサウナという造りなのですが、洗面台の前から浴室に入るところはアーチ形の入口になっていて、洗面台があるスペースを浴室に含めてしまったような感じです。実際に天井を見てみると、水風呂と洗面台の所は浴室自体とは別構造になっているので、脱状を削って水風呂を増設されたようです。
 浴室はシンプルな感じで、男女壁側に奥から浅風呂、足裏ふくらはぎ刺激付き腰掛けジェット2カ所、深風呂、泡風呂になった薬湯(この日は薬草)という構成です。リンゴ形噴水が付いているのですが、水圧が低くリンゴは枇杷ぐらいの大きさです。
 滋賀県のお風呂屋さんは、浴槽の温度が書かれているのですが、浅風呂41度、深風呂43.5度、薬湯40度という表示ほどには、温度傾斜は付いていませんでした。季節によって変えておられるのかもしれません。
 タイル使いは、白いタイルをレンガ積み様に使ってあり、一部グレーと白でストライプにしてあるのですが、これは京都の旧二条にある若松湯さんなどと同じ仕様。京都の工務店が工事してますね、ほぼ確実に。
 お店に入ったのが、すでに10時15分頃だったのですが、ちょうど風呂から上がる10時45分に、ジェット他色物系が停止。11時完全閉店ですので、ご注意下さい。脱衣場で扇風機にあたりながらゆっくりしていると、この日最後の客となったのでありました。

 

 <メインページに戻る> | <大津市内に戻る>


 

福井湯

大津市中庄1−7−24 営業時間:16:00〜22:00 定休日:水曜日
京阪石山坂本線「瓦ヶ浜」下車 徒歩3分 


詳しい地図を見る

入湯日:2005/09/02 21:30

 膳所と石山のちょうど中間ぐらい京阪瓦ヶ浜駅近くにある福井湯さんです。この辺りの道は車がやっとすれ違えるぐらいの細さで、非常に解りにくいのですが、ビルもあまりなく旧い町並みが残っていて落ち着いた雰囲気です。時間があれば周りもゆっくりと楽しみたいエリアです。
 さて福井湯さんは、1年以上前に写真だけ撮ってあったのですが入湯する機会に恵まれず残っていました。福井湯に入れば、大津市は石山団地の喜楽湯さんを残すのみ。しかし、2年前から比べると大津も5軒ほど廃業されて、残っているのは20軒という状況です。
 福井湯さんはそんな中でもファザードもきれいに改装され、銭湯ファンとしては安心な部類に入る一軒。駐車場も10台分あり駐禁の心配もありません。がらっと引き戸を開けると下足場の目の前にフロントがあり、フロント方式でも珍しい配置。フロントの棚には、福助さんや大黒様が飾られています。サウナ料金80円を追加して435円払ってロビーへ。ロビーには雪印とボスの自販機、テレビ、按摩機などが置かれているのですが、一際目を引くのは、舳先に稲穂を付けたわら船の数々。ちょっと船体が注連縄チックなのですが、ロビーに白髭神社から贈られた板製の感謝状が掛けられており「永年に亘って神社の注連縄を作ってきた功績に云々」とありましたので、毎年納めておられるのでしょう。御利益のありそうなロビーです。
 脱衣場は全くの京都型。籐筵に、黄色のプラ籠、籠ごと入れるロッカー、石田のハカリといった感じです。脱衣場にテレビはないのですが、サウナと同じ有線の演歌が流れています。
 浴室の方は、白いレンガ調のタイルできれいに改装されており、天井に太いコンクリートの梁が通っているのが特徴です。湯気抜きを二分するように梁があるのですが、後から通されたのでしょうか? 
 浴室の構成は、脱衣場側に4人サイズのサウナ、続いて男女壁に沿ってライオン水吐き付水風呂、電気風呂、深風呂、逆凸型になった浴槽にジェット2箇所のお風呂と続き、奥の壁沿いに大きな泡風呂になった薬湯があります。この日の薬湯は「酵素」という表示で紫色のお湯。壁にもたれるとジャスト首筋に冷水管枕があり、なかなかグッドです。
 ちょっと場所がわかりにくいですが、なかなかの実力派の福井湯さん。駐車場もありますし、穴場な一軒です。

 

 <メインページに戻る> | <大津市内に戻る>


 

石山湯
廃業

大津市晴嵐1−2−18 営業時間:15:30〜22:00 定休日:火曜日
京阪石山坂本線「石山」 または JR琵琶湖線「石山」下車 徒歩3分 


詳しい地図を見る

入湯日:2005/08/21 18:00

 数えてみると大津市も未湯の銭湯が3軒になってるではないかということで、石山駅近くの石山湯へ。JRだと京阪側の出口に出ても、琵琶湖側の出口を出ても距離的にはあまり変わりませんが、京阪側に出た方が街なので楽しいかもしれません。お風呂屋さん自体は、駅の瀬田川寄りのJRと立体交差した道沿いの路地を入ったところにあります。
 看板の出ている路地を覗くと、なんとも普通の家っぽい建物に「皆様の公衆浴場石山湯」と言う看板。玄関もあまりお風呂屋さんらしからぬ雰囲気の所に暖簾が掛かっています。玄関を入るとフロント方式になっていて、犬を抱いたおばあちゃんが。なんでもお客さんの犬を入浴中預かっておられたそうなのですが、これがおとなしいのです。「おとなしいやろ。かわいいわぁ」と話しかけられたので、私もしばしの戯れ。私が頭を撫でても全く人見知りなし。瞼を重そうにして今にも寝てしまいそうな雰囲気です。帰りちょうど飼い主の方と一緒になったのですが、おばあちゃんの手押し車に乗せられて帰っていきました。
 前置きが長くなりましたが、本題です。フロントで500円玉を出し、「サウナも」というと95円のお釣り。サウナ50円と書かれていたので、計算は合っているのですが、大津の多くのお風呂屋さんはサウナ込みで400円にされているところが多いのですが、ここはきっちりされています。フロント周辺の様子としては、奥がロビーになっていて旧型按摩機にテレビ、椅子数脚、アサヒビールの冷蔵庫にNBのジュースが数種類という感じです。
 脱衣場は昭和50年代ぐらいの雰囲気です。床は籐筵でロッカーに入るプラ籠も用意されていますが、ロッカーのサイズが京都より縦に大きいですね。男女仕切の上に信楽狸と招き猫2匹。それに続いて防犯用でしょうか、昔の8ミリみたいな持ち手のついたカメラが埃をかぶっていました。ポマードのついた櫛拭き用の新聞紙が束ねてある辺りは、マニア好みのポイントです。
 浴室は奥に4人サイズのドライサウナが後付で小屋のようにあり、隣に水風呂。男女壁側に深風呂とジェット2箇所付きの浅風呂。裸婦の膝の瓶からお湯が出る水吐きが付いています。そして脱衣場側に薬湯という構成です。薬湯の水位が低いのはなんででしょう? また水風呂にはボタンを押すと適量の水が出る装置があるのですが、シャワーヘッドが取れており、壁伝いにドボドボと水が落ちるだけ・・・修理希望致します。サウナはBGMが掛かっていない無音状態なので、無の境地に浸れます。男女壁には滋賀県によくある「琵琶湖」と大きく書かれた節水看板と並んで、国鉄の文字が残る注意書きも。こういうのを発見するとちょっと嬉しいのは、おっさんの証拠でしょうか。
 この日はまだ明るい内に行ったのですが、この浴室は湯気抜きが大きくて気持ちいいですねえ。奥の壁には台形(富士山をイメージしているのか)の青いバックに「ゆ」と白い豆タイル(といっても直径3センチぐらいの)で書かれています。左官屋さんのアイデアですかね。
 帰る間際にはすっかり貸し切りになってしまった石山湯さん。駅からも近いですし、裏には駐車場もあるとのこと。行っときましょう。

 

<メインページに戻る> | <大津市内に戻る>


 

喜楽湯
2016.10頃廃業

大津市大平1−9−21 営業時間:16:00〜22:00 定休日:月曜日
JR琵琶湖線「石山」より京阪バス「石山団地」行き「石山団地中央」下車 徒歩1分 


詳しい地図を見る

入湯日:2005/09/15 21:30

 知らない間に何軒か減っておりついに大津市も最後の一軒です。これで京都市と大津市は入り尽くしたことに。もう夜に気軽に車を走らせ新規開拓できるところがありません。一抹の寂しさも感じる今日この頃。味わって入ることにしましょう。
 車だと石山駅近くの東レ工場の角に沿って一号線から南郷方面へ。道なりに名神を跨ぎ、滋賀刑務所を越えたところの「太平」交差点を右にはいると石山団地で、ファミリーマートの所を右折すると左手に喜楽湯が見えます。公共交通機関だとJR石山駅から京阪バスになります。
 石山団地ですが、団地といっても一戸建ての住宅もかなりあり「団地」というイメージとはちょっと違う雰囲気です。地図で見ると県営と市営が隣り合って石山団地になっていますね。喜楽湯さんは県営住宅とセットで出来たんでしょうかね。どことなく公共施設っぽいがっちりとしたコンクリート造りです。
 ところがですねえ、暖簾をくぐるとこれがなかなかいい味を出しています。ドアを入るとすぐに靴を脱ぐようになっているのですが、そこが広い廊下になっていて壁側に木製下駄箱がずらーっと並んでいます。その廊下に男湯、女湯の暖簾が掛かっており入ると番台という仕組み。廊下には、大福帳に「きらく」と書かれた信楽たぬきが飾られていました。
 脱衣場ですが、これも独特の雰囲気。ロッカーは京都よりも高さのある木製で、柳行李が1個だけ残っていました。プラ籠も用意されていましたが、常連さんは直接ロッカーを使っておられたので、私もそうすることに。床はビニール張り、隅にぶらさがり健康器、カマチョウのアナログ体重計、旧式按摩機、さらに文庫本が150冊ぐらいマンガと共に置かれていました。女湯からは見えない森永の四面体の上にテレビがあり、四面体にはラムネの姿も。オールガラスではなく、販売者は鳥取県の会社でした。
 浴室の方は天井が高くなかなか開放的。四角錐型の天井で中央に湯気抜きがあるのですが、まん中に柱が1本建っています。どことなく浴室も公共施設っぽい雰囲気がするのは、浴槽の框まで角々しており、8センチ角ぐらいのタイルでがっちり固められているからでしょうか。男女壁には、滋賀県でお馴染みの「びわ湖」と大きく書かれた節水看板もあります。
 浴槽は男女壁側に奥からジェット3機付きの浅風呂、深浅半々の浴槽、電気風呂、ライオン付き水風呂、4〜5人サイズのサウナという構成です。サウナは無料で利用できました。有線がないので無音の世界。修行僧気分になれます。久しぶりに電気風呂に入ってみようかと思ったのですが、ここのはかなり初心者向きで微弱な電気風呂です。好きな人には物足りないかも。
 お客さんは、おそらくほぼ100%地元住民とみましたが、風呂椅子を使い終わったら所定位置に返すなど、マナーのいいお風呂屋さんでした。家族で来ているのか、中学生ぐらいの息子さんに女湯からお母さんが声を掛けるなどほのぼのムードも味わいほっこりしたのでありました。

 

<メインページに戻る> | <大津市内に戻る>


容輝湯

大津市栄町17−10 営業時間:15:30〜21:00 定休日:水曜日
京阪石山坂本線「唐橋前」下車 徒歩3分 または JR琵琶湖線「石山」下車 徒歩10分 

 

詳しい地図を見る

入湯日:2004/01/24 21:00

2019年7月3日、サウナの梅湯3号店として再開しました!
(7月1日プレオープン、3日正式オープン)
===========================
 京阪石坂線「唐橋前」駅から、唐橋と逆方向に行き、信号を越え、右の路地を入って行ったところにあるお風呂屋さんです。道筋としてはJR「石山」駅の方から、商店街を歩いた方が面白いかもしれません。近くにコインランドリーがあり、その向かい側に4台分の駐車場もあります。
 ここも以前から入りたいと思っていた一軒なんですが、夜訪れた時には立派な唐破風の庇の下がライトアップされ、「容輝温泉」と右から書かれた古い看板が浮かび上がっており、しばし見入ってしまいました。外観は唐破風の下に男女別々の引き戸がある昔ながらの造りなんですが、向かって右側の引き戸は使われておらず、左側から入るとフロント形式になっています。
 中に入ると、大がかりな改装はせず簡単な間仕切りをされた程度で、脱衣場が少々狭くなっているものの昔の雰囲気をよく残しています。玄関脇に小さな庭が両側にあるのですが、それもそのまま残されていました。
 脱衣場は天井も高く、格天井で、壁の漆喰もきれいに塗り直され、床に敷かれた籐筵も新しく、なかなか気持ちいい空間です。男女仕切にはまる鏡も昔のままで、地酒メーカーのマークが入っていたりします。入口側には一人掛けのソファが灰皿代わりの火鉢を挟んで、3つ置かれています。
 大津のお風呂屋さんで何回も重ねてきた、脱衣籠をそのままロッカーに入れようと思っても入れられないという失敗ですが、この容輝湯さんの場合は京都方式で籠ごとロッカーに入れられました。ちょうど大津が籠ごとロッカーに入れるという文化の境目なんでしょうかね。
 浴室の方はこぢんまりとしており、壁が白タイルで少々古めかしい感じですが、浴槽やカラン周りはきれいに改装されています。奥の壁に渓谷を細かいタッチで描いたタイル絵があり、目を引くんですが、少々色落ちが進んでおり残念なところです。でも縁取りのラーメン鉢のような模様はいい味を醸し出していました。
 浴槽は男女壁に沿って奥から、ジェットが2基の浴槽、深風呂、浅風呂、泡風呂付きの薬湯(この日はバスフレンドのレモン)と並んでおり、薬湯が40度、主浴槽が41〜42度の設定になっていました。
 京都との違いとしては、結構天井が低く感じます。浴槽に浸かりながら脱衣場と比べたのですが、むしろ脱衣場の方が高いくらいです。構造としては湯気抜きに向かって四角錐型の天井になっていますが、勾配がゆるく、中央部もあまり高くなっていませんでした。
 ひとつ面白いアイテムがありまして、洗面器なんですが、比較的珍しい白ケロリン。しかも横に「浴場用」って書いてあるんですよねえ。他に何用があるんだ?
 帰りに女将さんにいつ頃の建物ですかと聞くと、「昭和3年とも7年とも聞いてます」ということでしたが、昭和初期ということは間違いないようです。フロント形式への改装は昨年の9月にされたそうですが、費用もあまり掛けず、昔の雰囲気をそのまま残したこういう感じの改装は、京都の古いお風呂屋さんに多いタタキに番台があるところの今後の参考になるように思いました。

 

<メインページに戻る> | <大津市内に戻る>


唐橋湯
廃業

大津市唐橋町14−9 営業時間:16:00〜22:00 定休日:水曜日
京阪石山坂本線「唐橋前」下車 徒歩1分  

 

詳しい地図を見る

入湯日:2004/01/31 21:30

 京阪の「唐橋前」駅から唐橋方面に行き、左側の路地を入ったところにあるお風呂屋さんです。路地に入ると電柱にトタン看板が掛かっており、赤い字で「唐橋湯」と書かれています。その奥には薪が背丈よりも高く積まれており、脇にはおが屑を溜めておく小屋もありました。
 玄関はコンクリートの門を入った横手に暖簾が男女2枚掛かっており、正面には昔田舎の家にあったような屋外のトイレがあるという構えです。こういう銭湯は個人的に大好きなので、ワクワクします。
 期待を胸に引き戸を入るとタタキに番台という昔ながらの造り。下駄箱はほとんど棚だけの古い物が端の方に置かれています。脱衣場はこぢんまりした感じで、一度改装された形跡がありますが、その雰囲気から昭和40年代ぐらいのムードが漂っています。番台近くには、実際に炭を熾して現役で使われている火鉢もありました。
 番台の上には「大入」と書かれた額、男女仕切には大津の局番が一桁時代の広告、ロッカーに並んでコカコーラのツードア冷蔵庫、体重計は石田のアナログ、なかなか渋もの揃いです。
 大津でいつも気になるロッカーですが、ここは籠ごと入れられる京都方式でした。ロッカーの鍵はよくある「おしどり」のものでしたが、なぜかロッカーの蓋の面に対し左側が奥まるような感じでナナメに付けられているのが謎でした。
 浴室の方もこぢんまりした感じで、浴槽は男女壁側に半円形の主浴槽があるだけというシンプルなものです。浴槽の形といい、壁の白タイルといい、京都の
嵯峨湯と非常に似ている印象を受けました。
 浴槽は奥1/3ほどが浅くなっていてそちらの設定温度が夏41度、冬42度、深い方の浴槽が夏42度、冬43度と表示されているのですが、基本的にお湯を共有していて、あまり体感的には差がありませんでした。
 こういう古い感じの浴室では、タイルを観察する楽しみがあります。ここの床は正方形を五角形と長方形のタイルで構成する形になっていて、細かい仕事がしてあります。タイルを観察しながら、床面を見ているとに丸い排水口が3カ所に作られていました。古いお風呂屋さんでは、よく床面に溝が掘られている事がありますが、全体に傾斜を付けず、所々に排水口を設けているのは珍しいような気がします(かなりマニアな観察で我ながら苦笑)。
 風呂上がりは、オロナミンCで水分補給です。女将さんに「表に積まれた薪は一ヶ月ぐらい持つんですか?」と聞いたところ「そんなに持ちませんよ」との答え。週に2,3回は軽トラで製材所まで製材くずを取りに行かれるそうです。今でも木材のみでお湯を沸かしておられ、釜は午前10時頃には火を入れないと、4時の開店には間に合わないとのこと。やわらかいお湯の陰には、人知れぬ苦労があるのです。こういうお風呂屋さんには、きっちり対価を払いたい気持ちになってきます。
 みなさんも材木で焚く、やわらかいお湯を楽しみに唐橋湯に行きましょう!


 周辺案内というか記録に残しておきたいという気持ちで書き添えておきます。
 唐橋を瀬田方面に渡り、少し先を左に入ったところに清水湯というお風呂屋さんがあります。正確にはありました。昨年(2003)の11月5日に廃業されました。数ヶ月の差で入れませんでした。
 玄関の破風には家紋入りの瓦が乗り、建物脇には小さなお地蔵様の祠。なかなか風情溢れる建物です。
 写真を撮りに行ったときに廃業を知ったのですが、玄関に貼られた「謹告」には「・・・この度体力の限界を感じ11月5日をもちまして廃業することになりました。明治・大正・昭和・平成と永年に亘りましてのご愛顧を心より感謝申し上げ、皆々様のご健康とご多幸をお祈り申し上げます。云々・・・」とありました。
 この謹告ですが、廃業の日付だけが手書きで、あとは印字されています。最後この紙を見ながら廃業の日を決めかねておられたのでしょうか。営業案内も午後5時〜9時までとわずか4時間。こういうのを見ると、使命感から毎日釜に火を入れておられたのかなあなどと、いらぬことを考えてしまいます。
 瀬田に「清水湯」というお風呂屋さんがありました。お疲れさまでした。

 

<メインページに戻る> | <大津市内に戻る>