中央湯
2018.3.31廃業

下京区中堂寺北町1の4  営業時間:15:30〜23:00 定休日:日曜日
JR「丹波口」下車 徒歩1分

 

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入湯日:2002/12/20 22:00

 JR丹波口駅近くにある中央湯の紹介です。中央湯のすぐ近くには京都中央卸売市場があり、それで中央湯なのでしょうか?また五条通から中央湯に行く曲がり角には、中信(京都中央信用金庫)があるのですが、ここの支店名は、ずばり「市場支店」です。(この市場支店は、平成15年1月に移転するそうです)
 さて中央湯の方ですが、JRの高架をバックに建っています。脱衣場にいると時折、電車の通過する音が聞こえてきます。玄関スペースから引き戸を開けると番台ですが、ここの番台の目隠しカーテンは厳重で、番台の上まで隠れるようになっていました。
 脱衣場に入ってまず目に付くのが、浴室との間にある中庭です。広さにしたら3畳ぐらいですが、竹が植えられていて、ガラス越しに浴室の方が見えます。中央湯は京都にすれば結構間口の広いお風呂屋さんで、脱衣場もゆったりしており、ベンチも何カ所かに置かれています。道路側の休憩スペースには、今は机として使われている任天堂製のテーブルゲームもありました。珍しくロッカーは壁に格納される形になっていて、ロッカーの上の常連さんの洗面器置き場が、このお風呂屋さんに限ってはないのですが、代わりに専用の棚が置かれていました。装飾品としては、男女壁の一番浴室側にあるテレビの奥に京都府浴場組合からの大入りの額が、中庭横の通路には石田製の貫匁表示の体重計など、懐かしい系のアイテムも揃っていました。読み物も週間紙、スポーツ新聞、マンガとあり風呂上がりはゆっくり出来ます。
 浴室内は、何度か改装されているようできれいになっています。浴槽は中庭側に、ジェットが2カ所ついた浅風呂と水風呂、男女壁に沿って手前から深風呂、泡風呂付きの浅風呂、ミネラル温浴泉と書かれた電気風呂という構成です。電気風呂の浴槽の中には、薄い金属製の箱がありましたが、ミネラル泉の箱なのかちょっと分かりませんでした。深風呂と浅風呂の間には、少年がまたがった鯉の湯口が取り付けてあります。壁のタイルは、2階に分けて改装されたのか、2種類のタイルを使われていましたが、浴槽の底はすべて不揃いのタイルを敷き詰めた、懐かしい感じのタイル使いがされていました。私の行った閉店間際の客層は、ほとんど地元のおじさんといった感じでしたが、夕方に来れば市場関係の方も、もっと来られていて雰囲気が異なるのかも知れません。
 中庭沿いのジェットがついた浴槽がぬるめで、眺めも良く気持ちよかった中央湯でした。

 中央湯から少し離れるのですが、松原通りの西新道を下がっていくと(中央湯から行くと西に5分ぐらいの所です)、ビタミンパン連鎖店本部という会社があります。これだけ聞いて、分かる人はそういないと思いますが、「ロバのパン」といえば分かる方も多いと思います。その本部が中央湯の近くにあるのです。
 ロバのパンをどれだけの方がご存じか分かりませんが、京都では私の小さい頃はもちろん、その昔から町中を売り歩くパン屋さんです。私の記憶の中では、すでに現在と同じように軽ワゴン車で、「ロバのオジサン、チンカラリン〜」というロバのパン屋のテーマ曲を流しながら、売り歩く姿しか思い浮かびませんが、昭和30年代は、ロバならぬ馬車で売り歩いていたそうです。現在でもこの本部以外に、大阪、四国、九州に9店のチェーン店があるそうです。
 申し訳ないですが、この話題は一部限定エリアの方のみに分かるネタかも知れませんね。京都にいても、そう見掛けるわけではありませんが、昨年の末あたりの夕方に、よく寺町御池の交差点南側に出没していて、懐かしく見ていました。ところがこの紹介文と一緒に、実際に売っている車の写真を載せようと思ったら、思ったときにはなかなか見掛けません(笑)。店舗を持たない移動販売ですので、どこに行けば買えるという代物ではないのですが、京都の昔からある、京都人なら知ってるネタということで紹介しておきます。もっと詳しいことを知りたい方は、
ロバのパンの公式ホームページがありましたのでそちらをご覧下さい。
*ビタミンパン連鎖店本部は、京都市左京区岩倉に移転されました。(2012年追記)
(←移動販売車をついに捉えました。左は一番人気のカステラ。素朴な味です。週末の夕方は寺町御池にいることが多いそうです。)

 

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桜湯

下京区中堂寺前田町13  営業時間:14:00〜24:00 定休日:水曜日
JR「丹波口」下車 徒歩6分 または 市バス「五条壬生川」下車 徒歩2分

 

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入湯日:2003/03/07 22:00

 五条壬生川近くの桜湯です。このお風呂屋さんは、地元の人でないとなかなか見つけられません。それくらい路地の奥の方にあるんです。私もどこにあるのか分からずに一度挫折し、芭雨さんに教えを請うて、めでたく今回の入湯となりました。
 路地の奥で目立ちませんが、外観はシックでモダンなタイルに改装されていて、建物の端の方に暖簾が掛かっています。2階部分は改装前の面影を残していて、西洋風のデザインが見られ改装前の佇まいも気になるところです。
 自動ドアを開けると、正面の棚の上に3匹の招き猫が仲良く手招きしています。そのうち1匹はクリスタルの招き猫でした。フロント周辺は明るく、フロントに続いてカウンターがあり風呂上がりにビールや飲み物が飲めるようになっています。また駄菓子屋にあるような入れ物におつまみ類も充実していて、常連さんの指定席といった感じです。その奥には、ゆったりテレビを見られるソファーのコーナーもあり、充実したロビーです。ロビーの壁には、生ビールの講習会の修了証がありましたので、ご主人の入れられる生ビールはさぞおいしいことでしょう。もうひとつ、このソファーコーナーは床暖房が入っています。なんて心地いいんでしょう、いつまでも居座ってしまいそうです。
 ロビーが充実している分、脱衣場はあっさりしていますが一点だけ目を引くのが、おおきな掛け時計です。古い小学校の講堂に掛かってそうな感じの大きなもので、フレームはなんと木製でした。メーカー名は分かりませんが、MADE MARKと書かれフクロウの様なマークが付いていました。
 浴室は全面改装されたようで、大きく奥のサウナ、水風呂、露天風呂のスペースと普通の浴室のスペースに別れています。普通の浴室の方は大胆なレイアウトで、中央の左側に泡風呂付き寝湯、腰掛け型ジェット、エステジェットという色物系が、右側に浅風呂、高温深風呂、電気風呂のノーマル系浴槽があり、手前と奥が洗い場になっています。奥の大きめの水風呂の横にも洗い場が3カ所ありましたので、サウナや露天中心で入りたい方は、そちらも使えるようになっていました。
 露天風呂は大きく空が見える気持ちのいい露天風呂で、ベンチも置かれていて、のぼせたらそこで休憩も出来ます。また露天は炭酸ガス風呂です。効能書きには、動脈硬化や心臓発作の多いドイツ東欧では「心臓の湯」と呼ばれていますとまことしやかに書かれていますが、上の方に「白い浮遊物が浮くことがありますが、炭酸の結晶ですので無害です」と書かれていて、それがうんちくの信憑性を疑わせてくれます(笑)。だって炭酸の結晶ってドライアイスでしょ。でもこれもエンタテイメントの一つとして全然OK。
 サウナの入口には、サウナ内のテレビのリモコンが置いてあったり細かいサービス精神にも溢れていますし、充実したロビーといい、見つけにくいのが唯一の欠点の桜湯でした。

 桜湯に行くには、壬生川通のバイク屋の横を入っていくと比較的分かりやすく辿り着けると思うのですが、そのバイク屋をもう少し下がると同朋舎という出版社があります。もともと仏教書の出版社ですが、マドンナやローリングストーンズの写真集も出版するなどなかなか生きのいい出版社です。
 五条通りからだと、大宮通りと壬生川通りの間にあるローソンから南に入って行き、何本目かの路地を西に行けば桜湯ですが、この縦の通りがなかなか渋い通りです。櫛笥通りという実は由緒ある通りですが、それは平安時代の話。今はひっそりとした通りです。一昔前はちょっとした商店街だったようですが、今でも名残で店がぽつぽつとあります。その中でも、桜湯の路地をちょっと下がったところにある「島原マーケット」は泣かせます。テントには「ご家庭の良き友島原マーケット」と書かれ、中では食料品店など数軒が営業されています。近くにはボクシングジムなんかもあり、飽きさせない通りです。もう少し南に行き、寿司屋の角を東に行くと、錦市場にもお店を出しておられる「打田漬物店」の本店もあります。どうぞ路地をぶらついてください。
(↑島原マーケットと打田漬物店)

 

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島原温泉

下京区西新屋敷中堂寺町69 営業時間:14:30〜24:00 定休日:金曜日
JR「丹波口」下車 徒歩6分

 

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入湯日:2002/01/06 22:30

 島原は旧遊郭の有った場所、その一角にある島原温泉の紹介です。ここは看板に旧千鳥湯と書いてあるように以前は屋号が違ったようです。脱衣場にある大入り額も「千鳥湯さんへ」となっていました。
 私が島原温泉に行ったのは、1月の6日。暖簾は「あけましておめでとうございます」のお正月仕様で、その上には注連縄飾りも掛かっていました。外からはあまり感じませんが、中はかなり和風の香りです。まず、入口の引き戸を開けると正面にはたばこの自販機、これありそうでなかなかないんですよね。今まで回った中では北区のむらさき湯ぐらいです。次の引き戸は驚くなかれ自動ドアで脱衣場です。
 脱衣場には、島原だけあって唯一残っている置屋の輪違屋の太夫さんの名前の入った団扇が飾ってあったり、美人画の額が掛かっていたりします。また、脱衣場側にせり出す形であるサウナの屋根や、浴室の入口上部には、瓦で葺かれた庇が付いていますし、番台の上にはお稲荷さんの立派な神棚がありますし、天井にはえべっさんの笹が飾ってありますし、招き猫はいますし正当派和風銭湯といった感じです。おまけですが、天井には3枚羽の扇風機も付いています。和風とは関係ありませんが、洗面所の横には、お風呂上がりに飲めるようにマイルドウオーターのクーラーが置かれていました。
 浴室内も和風一本です。男女壁の上は、築地塀のように瓦が並んでいますし、湯口は灯籠の下からお湯が出るようになっていますし、極めつけは、浴室奥にあるラヂウム温泉と書かれた一角で、ラヂウム温泉の文字の上には瓦葺きの庇が付いていますし、その浴槽は泡風呂付き岩風呂仕様になっています。おまけに岩の上の方にはありがたいことに金色に輝く観音様の像が飾ってあります。浴室内に観音様が飾ってあるのは初めて見ました。ラヂウム温泉は、恵那温浴剤というものを使われているようで、浴槽も大きくなかなかいい感じでした。あっ、もう一つ和風なものが・・・サウナに演歌が掛かっていました(笑)。
 他の浴槽は、男女壁に沿って奥から電気風呂、深風呂、浅風呂、水風呂とあります。浅風呂にはジェットが2カ所あり、そのうちの一カ所は寝湯になっていて冷水管枕が付いています。この枕がよく冷えていて、冷水管枕はこうでなくっちゃという感じです。時間帯にも依るんでしょうが、私の行ったときは浴室内に常に2人といった感じで、ほとんど貸し切り状態でラヂウム温泉や寝湯を楽しめました。先に岩風呂に観音様と書きましたが、入浴中は、恥ずかしながら阿弥陀如来かなあ観音様かなあ、はたまた違う仏様かなあと考えていました。帰り際に番台のおばちゃんに確認したら観音様ということでした。仏教とお風呂は、施浴などを通じて布教活動に使われた歴史があり、切っても切れない関係ですが、湯船で見る観音様はありがたくもあり、超世俗的でもあり面白い一品でした。

 吾妻湯さんでも少し触れましたが、島原温泉のある島原は、日本最初の公許の遊郭のあったところです。島原温泉のある場所は、ちょうどその塀の中にあたります。現在は、ほとんど当時の面影を残す建物はなくなってしまいましたが、ぽつぽつとそれらしい建物も残っています。太夫などを抱える置屋と、場所を貸す揚屋(他の花街でいうところのお茶屋)という島原の独特の呼び方がありますが、揚屋だった「角屋」は現在でもその姿をとどめていて、一部を角屋もてなしの文化美術館として一般にも公開されています(8月と冬場は非公開)。また、置屋だった輪違屋さんは、現在でも太夫さんを抱えておられ、お座敷の営業を続けておられます。もちろん一見さんお断りで,紹介がないと一般人はお目に掛かる事は出来ませんし、建物の前にも「観覧謝絶」の札が掛かっていますが、それは現在も営業中故です。太夫は、江戸時代10万石クラスの大名に匹敵する位だったそうで、それを聞いてもその絢爛豪華な姿を想像できます。まあ、庶民には当時も関係のない話だったんでしょうが、それだけは今も昔も変わらないですね。(↑角屋の外観)

 

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吾妻湯
2011.3.20廃業

下京区二人司町4 営業時間:14:00〜24:00 定休日:月曜日(祝日でも休み)
JR「丹波口」下車 徒歩10分 または 市バス「島原口」下車 徒歩5分

 

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入湯日:2002/01/02 11:30

 平成14年の12月に改装オープンした吾妻湯の紹介です。気になっていた一軒で、平成15年の初湯は吾妻湯で入りました。入口の引き戸を開けると、まだ真新しい木材の香りが漂っていました。フロント前はそんなに広くなく、あまりゆっくり出来ませんが、ここの脱衣場はどこでくつろいで頂いても結構ですと言わんばかりの広さです。さらに男性の脱衣場には、2階に繋がる階段があり、入浴料込み5百円で2階の休憩室を利用することも出来ます。残念ながら女性側に休憩室はありません。(でも女湯のみに露天風呂があります)
 脱衣場には、式守伊ノ助の印の入った関取4人衆の手形の額、相撲のお土産に入ってそうな壁掛けなどご主人の趣味でしょうか、相撲グッズがちらほらありました。また油絵も2枚掛かっていました。珍しいところでは、コインランドリーと乾燥機が脱衣場の中にありました。東京では、見たことがありますが京都では、初めて見ました。また、西洋の庭にある日本庭園でいう所の手水のような石造りの台にガラス板を乗せ、テーブルにし、上に陶器の象の置物が置いてありました。詰まるところ、この脱衣場は和洋入り乱れ状態ですが、それも味付けのひとつになっています。
 浴室内もかなり大幅に改装されたようで、カラン周りや、天井、壁もきれいで気持ちのいい空間です。正面には、大波と富士山の構図で有名な葛飾北斎の富嶽三十六景「神奈川沖浪裏」をモチーフにしたモザイクのタイル絵があります。以前は、暖色系の鮮やかな色遣いのタイル絵があったのですが、この改装で一転和風なモザイクタイル絵に生まれ変わりました。浴槽は、男女壁側に泡風呂になった薬草の香りが効きそうな薬湯、深風呂があり、続いて奥の壁に沿って大きな浅風呂、電気風呂があります。浅風呂の角にはボタンを押すと1分ぐらい高さ30センチぐらいの所から、打たせ湯がでる装置があり、そのポジションに座ると、腰と足の裏にジェットがあたるようになっています。足の裏へのジェットが勢いが強く、至福の時間でした。これ以外にも、10人近く入れるドライサウナと、5人ぐらい入れるミストサウナもあります。ミストサウナは、熱いお湯をシャワーから出し、ミストを発生させる所が見えるようになっていました。またサウナ内には、長方形のタイル10枚分で、地中海らしき海に浮かぶ島を描いたタイル絵がありました。そして、とっておきの水風呂が2つのサウナの間にあります。高さ2メートル以上ある岩を配した本格的岩風呂で、岩を滝に見立て、鯉の作り物が滝上りしているように置かれています。どうやって持ち込んだのか不思議なぐらいの巨岩で必見です。端には打たせ水のスペースもありました。
 改装されぴかぴかの吾妻湯さんですが、改装してもタイル絵を新しく付けたり遊び心は忘れてない上に、カランの間隔も約90センチとゆったり設計になっています。今回は、2階の休憩室は利用しませんでしたが、こりゃ一日たっぷりいてもいい銭湯ワールドでした。
*2階の休憩室は、2008年現在利用中止になっています。

 壬生川通りから、吾妻湯さんへの路地の角には「やすい」というお好み焼き屋があり風呂上がりに、お好み焼きでビールの衝動に駆られます。いままで多数の方が、このトラップに掛かったことが容易に想像できます。
 吾妻湯さんのあるこの辺りは、一般的に島原と呼ばれすぐ近くの商店街も、島原商店街と言うのですが、住所表記上は島原の名前は存在しません。もともと東本願寺の北側にあった花街を、吾妻湯の西側の辺りに移した際、その移転が急で、あたかも直前にあった九州島原の乱のようだったということで「島原」と呼ぶようになったそうです。当時の花街は、四方を塀で囲まれ、出入りは特定の門に限られていたわけですが、吾妻湯さんの北にある島原商店街を少し西に行けば、島原大門が当時の面影を残しています。商店街の中には、遊女の最高位である太夫の名前を取った「太夫最中」を売る店もありますが、現在は庶民的な商店街と、住宅地の街になっています。

 

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亀湯
2012.3.30廃業

下京区西酢屋町8  営業時間:14:00〜24:00 定休日:土曜日
市バス「梅小路公園前」下車 徒歩1分

 

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入湯日:2003/03/17 22:30

 七条壬生川を東に行った北側にある亀湯さんです。隣は駐車場ですが、亀湯さんの駐車場は、向かいのパチンコ屋の裏の方なので注意しましょう。
 入口の自動ドアを開けると、玄関スペースの横手にソファーがある珍しい造りです。引き戸を開けると番台ですが、番台から脱衣場が見渡せないようにもう一枚目隠しの暖簾がある辺りは細かい心配りです。脱衣場の天井はきれいに塗られた白い格天井で、真ん中のひとつだけ45°格子をずらしてあります。その天井の端には、常連さんのキープされているタオルがずらっと掛かっていて、そこだけちょっと雑然としたムードを漂わせています。お風呂屋さんアイテムとしては、番台上に浴場組合有志から贈られた大入り額、男湯側には鯉の飾りがついた「昇勢」と書かれた額、女湯側には宝船の飾りがついた「宝来」と書かれた額が掛かっています。また、脱衣場中央の天井には、笹の花傘がぶら下がっています。多分男湯側だけだと思いますが、道路側には小さな庭があり、その前がベンチとテーブルのある休憩スペースになっていました。新聞、雑誌、マンガもあり風呂上がりはゆっくり出来そうです。地味なアイテムとしては、青竹踏みや足ツボボードもあります。
 浴室の方は、比較的最近改装されたようで、浴槽からカラン、天井まで古い面影は全くありません。浴槽は、脱衣場側にテレビ付きのサウナ、サウナ前に水シャワーコーナー、浴室奥にジェットと電気風呂、男女壁側にトルネード(フィットネスバスの表示)、ふくらはぎ刺激つき腰掛け型ジェット、深風呂、水風呂と並んでいます。
 最近改装されたお風呂屋さんにはたまにありますが、このお風呂屋さんも鏡広告を全く入れておられません。
 私の行ったときは結構混雑していて、浴室に10人以上の入りでした。カランはシャワー付が8カ所とやや少な目で、最初はシャワーなしのカランに座りました。でもやっぱり髪を洗うときはシャワーが欲しいじゃないですか。こういう時はスライド作戦です。空いたらイスを引きずりながら、スライド、スライド。作戦成功です(笑)。
 しばらくしたら浴室内は空きましたが、今度は脱衣場の方で灰皿を囲んでの世間話に花が咲いているようでした。すこぶる常連さんのコミュニティーになっているお風呂屋さんです。私は混雑を避け、どっぷり浸かってから上がり、コーヒー牛乳で水分補給です。
 お風呂屋さん自体は改装され昔の面影はありませんが、お客さんは地域に根付いた常連さんがいっぱいの亀湯さんでした。
 
大宮七条の交差点にもほど近い亀湯さんですが、大宮七条の交差点北西側に高校野球で有名な平安高校があります。古いところでは、元広島カープの衣笠祥雄さん。現役では阪神の檜山進次郎選手やオリックスの川口知哉投手などが平安高校出身です。今年(平成15年)も春の選抜に出場しますので楽しみにしておきましょう。
 さてさて、亀湯から南に行けば
梅小路公園の芝生広場が広がっています。もともと貨物の梅小路駅だったところを、平安建都1200年事業で公園にしたものです。もっと遡って、平安時代後期には、平清盛が八条壬生に構えた広大な邸宅、西八条第の一部だったようです。この邸宅はあの平家物語の中にも登場するそうです。詳しくは広〜い梅小路公園の中のどこかに、西八条第跡の看板がありますので探してみてください。公園内は、「朱雀の庭」や「いのちの森」など一部有料の施設がありますが、芝生広場や河原遊び広場、芝生広場に隣接する27種のサトザクラを植えた「さくらの回廊」などは無料ですので気軽に利用できます。季節が良くなれば芝生でゴロゴロ、帰りに一風呂コースもいいんじゃないですかね。

 

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松ノ木湯
2003.10.20廃業

下京区西七条西八反田町184 営業時間:15:00〜25:00 定休日:木曜日
市バス「市立病院前」または「七条御前通」下車 徒歩6分

 

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入湯日:2003/04/26 22:00

 中央卸売市場にほど近い七本松の花屋町を西へ行くと南側にあるお風呂屋さんです。50mほど東に14台停められる専用駐車場がありますので、車の方も安心です。
 入口は少し洋風な感じで、夜に行くとMATUNOKIYUというネオンが入口で光っています。暖簾をくぐった玄関スペースの正面には、大きく駐車場の案内と八坂神社の宝船を書いたお札が飾られていました。
 脱衣場は、こぢんまりとした感じで、入った正面にあるサウナの半円形の大きなガラス窓が特徴的です。中央にはベンチがありスポーツ紙が3紙、他にもマンガの単行本が道路側の休憩スペースにある本棚に結構ありました。テレビは男女仕切の上に2台、向き合うように置かれています。1台はサウナから見えるように、もう1台は脱衣場用です。
 入口近くには私が行ったとき、松尾大社の御輿船渡御のポスターが貼られていました。先日行った東寺湯の周辺も松尾大社の御神輿が出るようでしたが、この辺りは御旅所も近くいろいろな所にポスターがあります。
 浴室の方は、最近改装されたようで明るい感じです。脱衣場側にせり出したサウナは、さっきも書きましたが半円形で、中のベンチも脱衣場側の大きな窓に沿って半円状に造られています。中央のスペースが結構広く、檜の風呂イスが3つほど置かれていました。BGMは脱衣場にあるテレビの音声が流れていました。サウナ内の壁には、馬蹄形や葉っぱの模様が入ったタイルがつかわれていました。このタイルは松ノ木湯にも近い小町湯の露天風呂と同じタイルです。サウナで汗をかいた後は、サウナを出たところに、2筋の打たせ水付き水風呂があります。
 浴槽の配置は、中央に一部が電気風呂になった深風呂とジェットが1カ所付いた浅風呂を備えた主浴槽があり、奥の左端にガラスで小部屋の様に被われたラドン浴泉の泡風呂付き薬湯(行ったときはバスフレンド福寿効)、右端にしっかり冷たい冷水管枕付泡風呂式寝湯とジェットを備えた浴槽という構成です。
 カランは左右の壁に並んでいるのですが、前の鏡がアーチ窓の様にタイルで縁取られなかなか見た目に楽しい造りになっていました。また、排水溝には全てステンレス製の蓋がされているなどなかなか気を遣ってあります。またちょっとマニアックですが、松ノ木湯さんのカランのレバーは六角形にVマークの入ったもので、京都ではあまり見ないタイプのものでした。
 浴室の奥の壁の上の方だけ、濃い青色に塗られていたのですが、それが特徴的でもあり、謎でもありといった感じです。
 風呂上がりは、お風呂ドリンクのローヤルサニーを飲みながらスポーツ新聞をペラペラ。お風呂屋さんには珍しく大スポがあり、久々に見出しを堪能させてもらいました。
 お風呂屋さんの規模としては、それほど大きくありませんが、駐車場も広く取ってあり、なかなか活気のあるお風呂屋さんでした。

 松ノ木湯にほど近い、七本松の五条西側には、昔球形をした大阪ガスのガスタンクがありランドマークになっていました。現在は五条通の拡幅用地と
京都リサーチパークの西地区になっています。
 この京都リサーチパークは、大阪ガスの工場跡地を利用し、1989年東地区が最初にオープンしました。現在では、公的機関から各種研究施設、ハイテク関連のベンチャー企業などが、七本松を挟み東地区、西地区を合わせ約180社ほど入居する産業集積地区になっています。
 そうは言っても、一般の人間にはへえ〜っといった感じですが、東地区の中央には建物に囲まれるようにきれいに整備された中庭があり、なかなか気持ちのいい空間です。中庭の見える位置にはレストランもありますので、ちょっとお茶しながら、庭を見て休憩なんて使い方も可能です。よければ、見学がてらにどうぞ。

 

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大正湯

下京区西七条北東野町26  営業時間:15:00〜25:00 定休日:水曜日
市バス「七条御前通」下車 徒歩1分

 

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入湯日:2003/04/27 24:00

 七条通りの七本松と御前のちょうど中間ぐらいにあるお風呂屋さんです。一本東の道から裏手に回ると十台分の駐車場があります。
 松の木湯さんからも近い御前七条を下がった所には松尾大社の西七条御旅所、東に500mほど行った所には、朱雀御旅所がありこの辺りは松尾大社の氏子地域です。入口横には、4月から5月に掛けて行われるお祭りのポスターが何枚も貼ってありました。
 入口を入った玄関には、浴場組合から贈られた大入り額や黒い招き猫が置かれていますが、完全に改装されていてきれいさっぱりといった感じです。フロント前には、L字型に6,7人座れるソファーとテーブル、テレビが置かれたロビーがあり、飲み物やアイスなども販売されています。新聞も3紙、他にも週刊誌やマンガもありましたので、風呂上がりはゆっくり出来ます。
 脱衣場はこぢんまり且つあっさりですが、週ごとに変わるかわり風呂のメニューを掲示したり、また今やっているかわり風呂の説明が置いてあったりとなかなか細かい気配りです。私の行ったときは「甘草の湯」だったのですが、「生薬の王と呼ばれる豆科の植物で、四千年前から薬用植物として利用されている」と書かれていました。う〜ん、読むだけでなんか効きそう!
 また脱衣場の隅にHOKUTOWというメーカーの体重計が置かれていたのですが、文字盤の所がスケルトンになっていて、中の機械が見えるようになっていました。乗ると重りが動く様子が見えなかなか楽しい体重計でした。
 浴室内もきれいに改装されています。奥に十人以上入れるテレビ付き遠赤サウナと、打たせ水付の水風呂が並んでおり、男女壁側に薬湯のかわり風呂と浅風呂、深風呂、電気風呂を兼ねた大きな浴槽があります。端に泡風呂と冷水管枕がある席が並んでいたので、寝湯になっているのかと思ったら、ちょっとかわっていて、おしりがカポッとはまるような形の席になっていました。冷水管枕はしっかり冷たく気持ちいいのですが、この席の形に合っておらずそこが少し残念です。浅風呂の一部は腰掛け型ジェットになっていて、ふくらはぎと足裏の刺激付です。こちらは文句なく気持ちいい席でした。
 新しい感じの浴室で、壁のタイルも白い大きめのものですが、男女壁の下半分は所々にパステル調のタイルがあったり、上半分には細かい豆タイルで格子状にラインを付けたりとなかなか気の利いたデザインが施されています。また、何本かある柱の部分は黄土色のタイルにいろんな色のタイルを散らしてあり、こちらも見た目に楽しいものでした。
 私の行った時間は、深夜12時とちょっと遅めでしたが、子供から大人までなかなかバラエティーに富んだお客さんの構成で賑わっていました。日曜は朝風呂もやっておられますし、駐車場も大きいですし、それに加えかわり風呂などなかなか楽しい企画もあり、人気あるやろなという感じのお風呂屋さんでした。

 最初にも書きましたが、この辺りは松尾大社の氏子地域で、4月から5月に掛けての3週間は御神輿が西七条御旅所にやってきます。西七条御旅所に行ってみると、大正湯のある地域の「櫟谷社(いちたにしゃ)」の御神輿を含め五基の立派な御神輿が並べられていました。各御神輿の横には、由緒や例祭日、氏子地域を書いた看板があり、なかなか親切です。また、御神輿の横には寄付をされた方の名前が全部書かれていますが、さすが松尾大社!かなりの方が寄付をされています。七条梅小路、塩小路、御所の内が氏子地域になっている「四之社(しのしゃ)」の御神輿の前には、その地域で入浴奉仕という形でお祭りに協力されている、梅湯、稲住湯、弥生湯の三軒のお風呂屋さんの名前もありました。
 今年(2003)の場合、この西七条御旅所に来られる神幸祭が4月20日、松尾大社に帰られる還幸祭が5月11日です。お祭りを見がてら、ひとっ風呂はいかがでしょう。

 

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小町湯

下京区西七条市部町43  営業時間:15:00〜25:00(日7:00〜25:00) 定休日:火曜日
市バス「西大路七条」下車 徒歩5分 または 市バス「七条御前通」下車 徒歩5分

 

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入湯日:2003/02/23 11:00

 御前七条の北西方向にある小町湯です。近くまで行ったのですが発見できず、地元の人に聞いたら小町湯から50mぐらいの所でした(苦笑)。夜はネオンですぐ分かるそうです。
 外観はタイル張りで暖簾は1枚のタイプ、2階の道路側は植えこみになっています。暖簾をくぐると玄関スペースですが、正面に大理石に金文字で大きく小町湯の文字が入ってます。この文字はポスターでほとんど隠れていて帰る時に気づいたのですが、横には植田工務店の文字も入っています。工務店さん、なかなかやりますね。
 脱衣場は広々した感じで、道路側にはテーブルとイスの置かれた休憩スペースがあり、新聞、週刊誌、マンガが読めます。お風呂屋さん的アイテムとしては、神棚は勿論のこと、西川清さん贈の大福の文字が入った額、福笹、招き猫、松尾大社の破魔矢などなど、目を楽しませてくれます。ドライヤーのコーナーが、三面鏡になっているのも特徴的です。
 浴室の方も遊び心が溢れています。浴室の奥1/4ぐらいが外に飛び出しているような造りで、サンルームの様になっていて、一部仕切って露天風呂もあります。サウナはテレビ付きの8人ぐらい入れる物があるんですが、このサウナ機械が見えないようにしてあります。思うにイスの下か、後ろにあると思うんですが分かりませんでした。サウナの横の水風呂がまたいいんです。壁に錦秋の山々と滝のモザイクタイル絵があるんですが、滝の落ち口の所に平べったい水吐きが付けてあり、絵の滝から本当に滝が流れ出るような感じにしてあります。さらに露天風呂。こちらもモザイクタイル絵があるのですが、こちらは錦秋の山々に岩の露天風呂の絵です。しかも混浴のようです。この絵に、岩風呂風にした本物の露天風呂が繋がっていますので混浴気分を味わえます(笑)。また、横の壁は葉っぱや馬蹄型の陶板が貼られていて目を楽しませてくれますし、打たせ湯も付いています。この他にも、ラジウム原石電気風呂と書かれた電気風呂や腰掛け型のジェット、スチームサウナ、別府の海地獄の温泉水エキスの入った青いお湯のマグマ温泉なんかもあります。マグマ温泉は、一部泡風呂付きの寝風呂になっていて、上からは赤外線の照明が当たってます。この寝風呂には冷た〜い冷水管枕が付いていて、ぬるめのお湯にゆっくり浸かれて海地獄の中で極楽気分です。マグマ温泉の横に四季風呂とも書かれていたので、季節によってお湯は変わるのかもしれません。ついつい長湯してしまうバラエティーと遊び心に富んだ浴室でした。
 お風呂上がりは水分補給と言うことで、冷蔵庫を見ると富士の瓶に入ったサイダーやローヤルペットに混じって、王冠は城南鉱泉のオレンジですが、見たことない瓶に入ったオレンジジュースがありました。ミリオーナービタジュースという瓶で製造は今井鉱泉。厚生省特殊栄養食品のマークも入っています。まあ、味はなんてことない城南鉱泉のオレンジです(笑)。
 いやいや、またいいお風呂屋さんに当たったなと、ついつい2時間近くもいてしまった小町湯でした。

 小町湯さんのまわりは住宅地で目立ったものはあまり無いんですが、御前七条の方から北に上がっていくと、東側に「綱敷行衛天満宮」という小さな神社があります。もとは綱敷天神と行衛天神が別々に七条村の中に祀られていたそうですが、昭和9年に一カ所に祀られるようになったそうです。無人の境内には「お千度の効能」と書かれた看板があり、その中には「運命の中には先天的運命のほかに後天的運命がある」と書かれています。壁にぶち当たった時思い出しましょう。この神社、嬉しいことにおみくじが無料です。無人なので、おみくじの番号を引く筒が鎖につながれていて、出た番号と掲示板を見比べて判断するようになっています。番号は1番から15番まであり、各番号の下に大吉や小吉、コメントが書かれています。ちなみに私は3番末吉でした。(お参りするの忘れてやったからなあ・・・。)みなさんもお風呂上がりに運試しはどうですか?

 

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梅湯
2005.4頃廃業

下京区梅小路東町61  営業時間:15:00〜23:00 定休日:月曜日
市バス「千本七条」下車 徒歩6分

 

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入湯日:2003/02/09 21:30

 中央市場の門前商店街の香り漂う七条七本松を南に行ったところにある梅湯です。こぢんまりした外観で、梅湯の看板は揚がっていません。組合の名簿から判断して梅湯です。玄関スペースの部分を増築されたようですが、その奥は格子のはまる純クラシックなお風呂屋さんです。
 玄関スペースは、全面三和土(たたき)で、下駄箱の前だけすのこが敷かれています。さらにダイヤガラスって言うんでしたっけ、模様が入ったガラスがはまった引き戸を開けると番台の所は三和土の続きで一畳ほどの土間になっていて、お金を払って土間から板の間に上がる形になります。番台はまさに台で、土間に4本足で立っています。この設えですので脱衣場ももちろんクラシックです。黒光りした格天井に白の塗り壁、タイルスペースの上には格子もはまっています。装飾品も、番台の上に大入りの額、その向かい側にはちょっと埃を被った黒の招き猫、籠はもちろん籐籠です。浴室の入口上部には、あまり大きくはありませんが岬に灯台、海にヨットが浮かぶモザイクのタイル絵もあります。
 浴室もクラシックでほとんどが、三六角の白タイルです。奥に一畳ほどのジェット湯がありここだけ花柄のタイルが使われています。このジェット湯は一応ネオン風呂になっているのですが、ライトは赤1色のものでした。浴槽は他に男女壁に沿って奥から電気風呂、浅風呂、深風呂が並んでおり、脱衣場側にライオンの水吐きの付いた小さな水風呂があります。浅風呂には横座りした女性の持つ瓶からお湯が出る湯口が付いていて、浴槽の底には大小2匹の鯉のタイルが懐かしい不揃いのタイル使いの中を泳いでいます。浴槽の縁もなつかしさを感じるタイル使いで、キャラメル色の細かい長方形のタイルで縁取られています。ちょっとマニアックになりますが、天井もちょっと古めの造りで、しずくを受ける樋が全部見える形で取り付けられていました。
 帰りしなに番台のおじさんにタイル絵について聞くと、昭和49年か50年に一度改装されておりその時付けた物だそうです。一番多いときには下京区に64軒のお風呂屋さんがあったそうですが、今では24軒、半分以下です。お客さんも最盛期から比べると1/5か1/6ぐらいだそうです。私がお風呂から出てきたときはちょうど10時過ぎだったんですが、お客さんの絶えた女湯の方の電気は消されており、涙ぐましい節電をされていました。多分こうやって多くのお風呂屋さんはしのいでおられるんでしょうね。
 周りはほとんど住宅や工場に囲まれたところにある梅湯ですが、京都のクラシカルなオーソドックス銭湯の要素をいっぱい持った梅湯でした。

 BBSに、はやぶささんが梅湯のご主人から聞かれた情報を投稿してくださいました。その取材力に感動!追記しておきます。
 「建物は大正13年で脱衣場は当時のまま、番台も当時のものとの事です。総檜造りで一部の柱が黒松で作られていて、建設費は当時の金額で1万円だそうです。脱衣場のタイル絵と浴室は昭和48年に改装してからだそうで、それ以降はいじってないそうです。因みにそれまでは石の湯船だったそうで、昔の墓石にあったようなザラザラした石で出来ていたそうです。湯船は改装時に石屋が持ち帰ったそうです、石の湯船に入ってみたいですね。
 おじさんは梅湯よりも1歳年上だそうです、大変お元気な方でした。常連さんが帰ると閉められるそうなので、入られる方は早い時間に・・・。」(2004.7.10追記)


 梅小路といえば、京都以外の方でも「
梅小路蒸気機関車館」でご存じの方も多いでしょう。梅小路蒸気機関車館は、日本の鉄道開業百周年を記念して1972昭和47(1972)年に開設された、日本で唯一蒸気機関車を動態保存している博物館です。梅湯からも歩いて5分ほどの距離です。私は小学校の時に行って、深く感動し文集に蒸気機関車の運転手になりたいと書いた覚えがあります。正面玄関には、日本最古の木造建築駅舎だった旧二条駅が移築され、エントランスとして利用されています。蒸気機関車館の東側は、貨物の梅小路駅だったのですが、平安建都1200年事業で大きな芝生広場がある公園に生まれ変わりました。ご家族連れの方は、蒸気機関車館と合わせてどうぞ。(↑移築された旧二条駅)
 一転梅湯から北の方に行くと、最初にも書きましたが七条通りは中央市場の門前商店街の雰囲気漂う七条中央サービス会という商店街です。市場の門前だけあって生鮮品が豊富な商店街です。商店街を歩いていてふとネタを思いついたんですが、この商店街鶏肉屋がちょっと歩いただけで4軒ありました。そうです、鶏肉です。鶏肉を関西ではかしわと呼びますが、鶏肉って東日本に比べ西日本の消費量の方がはるかに多いそうです。特に九州地方が多いそうなんですが、それはさておき、東日本から来られた方は商店街を歩かれるとき鶏肉屋に注目しても面白いと思います。だいたいのお店では、唐揚げや焼き鳥など惣菜も売っておられますし、焼き鳥をかじりながらそぞろ歩くのも楽しいものです。京都では秋の味覚として丹波の松茸は有名ですが、松茸ですき焼きをするときは、鶏肉でする場合が多いですと書きながら、もう10年以上食べていないことも合わせて書いておきます。

 

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稲住湯

下京区梅小路西中町60  営業時間:15:00〜24:00 定休日:金曜日
市バス「西大路八条」下車 徒歩5分

 

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入湯日:2003/04/30 22:30

 御前七条を500mほど南に行ったところにあるお風呂屋さんです。私の行った時はちょうど松尾大社のお祭りの時期で、稲住湯の前には大きな御神燈が建っていました。
 外観は町家風の建物で、幅も4間ほどのかわいいお風呂屋さんです。暖簾は男女2枚掛かっていて、引き戸も2枚付いていますが、玄関スペースは共通です。男性側の下駄箱の上には、花の写真のポストカードが何枚も飾られていたりして、女性らしい感じの演出です。他にも大入り額や小さな招き猫も下駄箱の上に置かれています。帰るときに気付きましたが、入口の上には赤富士のちぎり絵も飾られていました。
 脱衣場はこぢんまりした感じですが、天井はなかなか高くあまり狭さを感じさせません。昔ながらの塗り壁に、黒光りした天井。浴室側には、格子状の欄間など、なかなか雰囲気があり私の好きな感じです。天井には碍子も残っていました。しかし驚くなかれ、ロッカーの並びには大型ハイビジョンテレビが置かれています。テレビの前には、テーブルとベンチが置かれ風呂上がりにゆっくり新聞やテレビを楽しむことも出来ます。飲み物も冷やしあめやサイダーなどのお風呂屋さんドリンクが、富士マークの冷蔵庫に揃っていますので、お風呂上がりが楽しみです。
 テレビの後ろには、抽象画や女性の肖像画が飾られていましたが、これも女将さんの趣味でしょうか。下駄箱の上の花の写真のポストカードといい、どことなく小物が女性らしいような気がしました。
 浴室は、奥に3人ほど横に並べるサウナと、ライオンの水吐きがある水風呂があり、浴室中央に奥から背中の部分にジェットが当たる寝風呂、深風呂、浅風呂が並ぶ主浴槽がある構成です。寝風呂は寝ころぶとちょうど頭の位置に細かいタイル使いの枕が来て気持ちいいのですが、いかんせん少々浴槽が浅いのと足を伸ばせないのが難です。どれくらい浅いかというと寝転がると多分体の半分ぐらいは、水面の上に出ています。良く言えばのぼせにくいので、いつまででも寝ていられると・・・。いや、ほんとに寝てしまいそうでした。
 浴室の床はレンガ色のタイルで、カランまわりも同色系のタイルが使われています。壁は白地に白い釉薬を散らしたようなタイルで、それにたまに見掛ける中国風の雲のようなラインが入ったデザインになっていました。
 こぢんまりしたお風呂屋さんですが、寝風呂で寝転がる心地よさに魅了された稲住湯でした。でも寝風呂は浅いから混んでるときは、ちょっと恥ずかしいかも知れません。空いてる時間を狙っていきましょう。

 稲住湯から一筋北を西に行くと、京都のお風呂屋さんとは切っても切れない関係の会社があります。その名は「富士商事」。富士商事と聞いて分からない方も、右の写真(FUJIの冷蔵庫撮影協力:上京区蛭子湯さん)を見ていただければ、分かるでしょう。FUJIのロゴと、富士山のマークの冷蔵庫。京都のお風呂屋さんではお馴染みのものです。フジドリンクと書かれたサイダーや、オロナミンC 系のローヤルサニー、ひやしあめ、フルーツサワーなどのお風呂屋さんドリンクを作っていた会社です。
 お風呂屋さんを廻りはじめて、私の中にずっと疑問がありました。冷蔵庫やサイダーの瓶にフジの名前を見掛けることは多々あるのですが、ジュースの王冠を見るとフジの瓶でも城南鉱泉所という会社が製造しています。何ででしょう?こうなったら聞くしかありません。電話しました(笑)。
 答えですが、富士商事さんは、現在ではお風呂屋さん関係の商品は作っておられないということでした。2回電話させてもらって一回目の方は4年程前、2回目のかたは2年程前とおっしゃいましたが、製造を止められたそうです。でも、お風呂屋さんとの取引は現在でも残っており、城南鉱泉所さんが作った商品を、富士商事さんが取り扱い、お風呂屋さんに卸しておられるそうです。
 ちなみに京都では、宮川商会という会社もお風呂屋さんドリンクを製造していたのですが、現在では製造を止められていて、城南鉱泉所1軒だけが製造されているそうです。
 このままお風呂屋さんのちょっと怪しい瓶ドリンクも衰退の一途を辿るのでしょうか?見た目多少体に悪そうでも、今の内に飲んでおかないと無くなるかもしれませんよ(笑)。

 

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名倉湯

下京区西七条八幡町33  営業時間:15:00〜25:00 定休日:第1・3金曜日
市バス「西大路花屋町」下車 徒歩2分

 

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入湯日:2003/05/23 22:30

 西大路花屋町を西に入ったところにあるお風呂屋さんです。夜に行くと「サウナ」と書かれた赤いネオンの看板が見えてきます。その下には「イオウ・ラドン」の看板もあり、なかなか期待させてくれます。
 玄関スペースから引き戸を開けて脱衣場に入ると、一段低いところに番台があります。昔の名残でしょうかね。脱衣場は、結構ゆったり目で中央にベンチがあり、男女仕切側には、冷蔵庫、アイスの冷凍庫、テーブル、按摩機2台、体重計と所狭しと並んでいます。休憩スペースは、道路側にも取ってあって、こちらには2人掛けのソファが置かれていました。
 この脱衣場で、目に飛び込んでくるのが、ブラックバスの剥製です。ぴちぴちはねるような格好で板に貼り付けられているのですが、体長は54B。平岡さんという方が、釣られたようです。脱衣場の端の方には、保津川の鮎釣りの解禁日を知らせるポスターも貼ってありましたので、ご主人が釣り好きなのかも知れません。
 他にも都湯さんと、辻商店贈の大入り額が一枚ずつ、浴室側には男湯側に黒猫、女湯側に白猫のお揃いの招き猫が飾られています。また天井では、吊り下げ型扇風機が頑張って回っています。
 浴室の方は、基本的に中央に2連ジェットが2カ所ついた浅風呂と深風呂の主浴槽があり、周り3面にカランがある造りです。奥の2,3段低くなったスペースに、ゆったり5人ぐらい入れるサウナと水風呂を増設されています。
 ここのお風呂の特徴は、脱衣場側に左右張り出したスペースです。片方が個室になったラドン風呂、もう片方がじっこうの薬湯の電気風呂になっています。ラドン風呂は、青い入浴剤が入っていて、中央に一カ所泡の出る所があり泡風呂風になっています。電気風呂の方は、ぱっと見電気風呂と気づかずに入りそうになったのですが、電気風呂嫌いの私は気づいた瞬間入るのを止めてしまいました。でも私、じっこうの薬湯は大好きなんです。しかもこの薬湯には、木綿の袋に何か入れて浮かせてあり、それにすごい惹かれてしまったのです。他の浴槽を回りながら、入ろうかな、どうしようかなと迷って一念発起!入りました(笑)。でもこの電気風呂は細長くて、電極が奥の2/3ぐらいしかありません。手前の電極のない部分中心です(笑)。木綿の袋ですが、なにかそば殻のような感触のものが入っていました。何か分かりませんでしたがお湯には満足です。
 風呂上がり、冷蔵庫に大阪のハタ鉱泉という会社のラムネを発見しました。このラムネ、ペット容器なんですが、ラムネ瓶の格好をしていて、ビー玉も入っています。世界で初めてビー玉が真ん中で止まるペットのラムネ容器って書いてありますけど、そら余所の国にラムネなんてないでしょう。大阪らしいというか、なんというか。大阪人の魂を感じる一品でした。
 表の看板のイオウについては分かりませんでしたが、じっこうの電気風呂に心ときめいた名倉湯さんでした。


 名倉湯さんから300mほど花屋町通を西へ行くと、南側に「ほそかわ」(10:00〜20:00日曜休)というラーメン屋さんがあります。なんでもここのご主人は、銀閣寺道にある東京進出も果たした有名店「ますたに」におられた方だそうで、ここのラーメンの評判もなかなかです。ますたに同様、基本的には醤油ベースに背油が浮いているタイプですが、後味がちょっとぴりっとしてなかなかおいしいラーメンです。メニューは、ラーメンとチャーシューメンのみで、サイドメニューもキムチとライスぐらいしかありませんが、それだけ味に自信を持っておられるのでしょう。
 ラーメンはちょっとという方には、「ほそかわ」の向かいに
小川珈琲の本店(月〜木7:00〜21:00/金〜日8:00〜22:00)があります。小川珈琲は、京都に本社を置く焙煎メーカーで創業が昭和27年という老舗です。工場も並びにありますが、「ほそかわ」の向かいの本社1階は大きなガラス張りの喫茶室になっていて、きれいなガーデニングを見ながらお茶が出来ます。結構遅くまで営業されていますので、お風呂上がり珈琲もいいかも知れません。名倉湯と合わせてどうぞ。

 

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衣田湯
2016休業
その後廃業

下京区西七条北衣田町41  営業時間:16:30〜22:00(金のみ17:00〜) 定休日:水+日曜日
市バス「西大路七条」下車 徒歩1分

 

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入湯日:2003/05/26 22:00

 西大路七条のスーパー「ライフ」の裏手にあるお風呂屋さんです。こぢんまりした小さなお風呂屋さんですが、暖簾の掛かった入口にレトロな筆使いで「婦人」「殿方」と書かれているのがいい味を出しています。また、入口にある看板には「三段式ジェット風呂」と書かれていて期待感が高まります。同じ看板に「女性冷水ボディーシャワー」と書かれていましたので、ボディーシャワーは女湯だけにある設備の様です。
 期待が高まったところで玄関スペースに入ると、左右にレトロな木製下駄箱、そして正面にはこれまたレトロな木製の傘入れロッカーがあります。傘入れには数カ所「貸し傘専用」と書かれていましたので、貸し傘のサービスをされているようです。
 脱衣場の方もこぢんまりしていますが、道路側にある小さな庭に祠が建っていたり、男女仕切の上に古い福助さんが座っていたりなかなか雰囲気のある空間です。他にも、番台上部には神棚、浴室寄りの所には小ぶりな招き猫、テーブルの上には菊水徳用マッチの箱の中にツルマルマッチなど派手さはありませんが、よく見れば渋いアイテムが揃っています。このツルマルマッチなるマッチですが、JALの尾翼に付いている鶴のマークにそっくりな商標です(笑)。冷蔵庫は、宝飲料と書かれたアイスの冷凍庫型のもので、城南鉱泉のお風呂ドリンクも数点並んでいました。こういう昔型の脱衣場にたまにありますが、テレビは男湯のロッカーの所にあり、女湯にはないようでした。
 浴室の方ですが、こちらは一転改装されていてこざっぱりしています。中央に泡風呂付きの浅風呂と深風呂を備えた主浴槽があり、周囲三面にカランがあるレイアウトです。奥の右手に電気風呂、手前右手にパリスバンの酵素風呂、左手にライオンの水吐きが付いた水風呂という構成です。
 さて看板にあった「三段式ジェット風呂」ですが、酵素風呂のことでした。断面図を書くとT字型になった浴槽で、腰、ふくらはぎ、足裏にジェットが付いています。正確に言うとこのジェットは空気が混じっていないので、ジェットと言ってよいか迷う所なんですけどね。あと、腰とふくらはぎは左右2点を刺激するようになっているんですけど、足の裏だけ吹き出し口が何故か一カ所なんです。右足を取るか左足を取るか、悩めるところです(笑)。
 あとこの浴室で凄いと思ったのは、鏡広告です。全部で15枚鏡があり、全てに広告が付いているのですが、12枚までが3軒の散髪屋で占められています。しかも一軒はこのお風呂やさんのお向かい、もう一軒は同じ町内、もう一軒はすぐ近くの西大路七条の交差点と三軒共が至近距離に位置しています。激しい広告合戦です。
 風呂上がりは、久しぶりに森永のコーヒー牛乳を飲みました。こぢんまりした古いお風呂屋さんに来ると、コーヒー牛乳が飲みたくなるんですよねえ。


 西大路通りを挟んで七条通りは、東西商店街になっています。東側は「西七繁栄会」。西側は「七西甲子会」です。かたや「西七」、かたや「七西」と名乗っている辺りに、互いのプライドを感じるのは私だけでしょうか?ただ西大路を挟んで商店街が続いているとは言え、西大路七条には、ダイエー系のサカエとライフが向かい合っているというスーパーに取っても厳しい条件で、商店街はやや元気がないという印象です。(サカエはその後閉店となりました)
 私も今まで知らなかったのですが、西大路七条の西側、スーパーライフのならびに公明党の京都本部がありました。地方に旅行に行ったときなど、有力政治家の選挙区だったりすると、その政治家の影を感じることがままありますが、それも旅行の味付け。ここでは京都のセンセイについて少々。
 京都府下選出でもっとも有名な政治家といえば、現在は野中広務氏でしょう。野中氏は衆議員京都4区の選出で、京都市内だと右京区、西京区、あと京都府下の丹波地域が選挙区になっています。出身は、園部町で弟の一二三さんは園部町長を長く続けておられます。また野中氏は、政治家として園部町議、園部町長、京都府議、京都府副知事、衆議院議員と階段を登るような経歴を持っておられるのが珍しい政治家です。
 あと自民党だと京都1区選出、元国務大臣伊吹文明氏、京都5区選出、現国務大臣谷垣禎一氏などがテレビによく登場される顔ぶれです。
 民主党も書いておきますと、衆議員京都2区選出の前原誠司氏は、最近民主党の党首選挙や国会対策でよくテレビに出ておられます。京都府は衆議院の小選挙区で6区まであるのですが、2000年の衆議院選挙ではこのうち5選挙区までが自民党で、唯一他党が議席を確保しているのが京都2区の前原氏です。前原氏は1962年生まれの若手で、松下政経塾出身です。
 テレビでこれらのセンセイを見掛けたら、衣田湯を思い出しましょうって・・・とっても強引な案内でした。


 2003年11月に衆議院議員選挙がありましたので、京都府の議席状況を加えておきます。
 まず今回のポイントは、野中広務センセの引退です。先の自民党総裁選で橋本派内での意見の食い違いから、退路を断って政治家としての使命を全うするとバッジを外されました。野中氏の後継は、元亀岡市長の田中英夫氏。当選です。
 ほか再選組としては、1区の伊吹文明氏(自民)、2区の前原誠司氏(民主)、5区の谷垣禎一氏です。
 今回京都3区、6区の2選挙区で自民から民主に議席が移りました。3区では、自民党京都府連会長の前職が敗れるという波乱もありました。
 では、また次回選挙でお会いしましょう(笑)。

 お久しぶりです。衆議院議員選挙といえば衣田湯でしょう。ということで、2005.9.11に行われた第44回衆議院議員選挙の結果おば。
 今回は郵政民営化法案が衆議院通過後、参議院で否決され、小泉首相の「国民に郵政民営化の是非を問いたい」との一声での解散総選挙となりました。自民党の民営化反対派の造反議員に対する刺客を送り込んだことでも話題を呼びました。結果は自民党の歴史的大勝。公明党と併せ与党で議席の2/3を上回る327議席(選挙翌日時点)を確保したのであります。
(自民249→296、公明34→31、民主175→113、共産9→9、社民6→7、国民新党4、新党日本1、大地1、諸派・無所属18)
 京都選挙区の結果は、1区伊吹文明(自民前)、2区前原誠司(民主前)、3区泉健太(民主前)、4区中川泰宏(自民新)、5区谷垣禎一(自民前)、6区山井和則(民主前)というもの。全国的には珍しく民主が前議席を守りました。
 京都の中で一番の注目選挙区は、なんといっても4区。前回の選挙で野中広務氏の後継として当選した田中英夫氏が、郵政民営化に反対票を投じたため自民党の公認を得られず、無所属で出馬。自民公認は、刺客としてJA京都中央会の中川泰宏氏が送り込まれました。結果は156票差で中川氏の当選。田中英夫氏の選挙事務所で、野中広務氏が敗戦の弁をしゃべっている映像は、自民党派閥政治の終焉を象徴しているような絵でした。
 余談になりますが、大敗を喫した民主党は岡田代表が辞任し、9月17日に新代表を選ぶ選挙が行われました。京都2区選出の前原誠司議員が、菅直人議員を2票差で破り新代表に就任。松下政経塾出身の43歳の代表が誕生したのでありました。
 また次回選挙でお会い致しましょう。(2005.9.20追記)

 

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弥生湯
2014.1頃廃業

下京区七条御所ノ内西町10  営業時間:15:00〜25:00 定休日:木曜日
JR「西大路」下車 徒歩10分 または 市バス「西大路七条」下車 徒歩7分

 

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入湯日:2003/06/03 23:00

 佐井(春日)通りの七条を南に行った所にあるお風呂屋さんです。隣にコインランドリーを併設されています。
 外観はきれいに改装され、入口は自動ドアです。入口を入ったところにある下駄箱の上には、小さな招き猫がちょこんと置かれていました。下駄箱右手にはロビーが広がっていて、中央にフロントがあり、あとはテレビのおかれた休憩スペースで8人ほど座れるようになっています。雑誌類は、週刊新潮、週間文春に加えマンガとスポーツ紙がありました。飲み物は全て自販機による販売で、ロビーにはビールと牛乳系の販売機が置かれていました。
 脱衣場は、ロビーもありますしあっさりとした感じのスペースです。置かれている物はイスが数脚と新型マッサージ器、ポカリの自販機、デジタル体重計ぐらいで、装飾品の類もコカコーラのロゴが入った掛け時計ぐらいで、ポスター類も入浴マナーが書かれたものが一枚あるきりです。全体的にすっきりした脱衣場です。
 浴室の方もきれいに改装されていて、古い面影は全く残っていません。このお風呂屋さんは、入口から浴室まで全てきれ〜に改装されています。浴室内は、奥に6人ほど入れるテレビ付きサウナと水風呂があり、男女壁に足裏ふくらはぎ刺激付腰掛けジェットとトルネード、電気風呂、泡風呂を備えた複合浴槽と深風呂、薬湯が並んでいます。腰掛けジェットとトルネードは、押しボタン式なのですが、ここのは一度押すと推定2分ぐらいでしょうか、結構長い時間動き続けています。薬湯は、日替わりのバスフレンドのお湯で、行った時は始めてはいる「紅茶」のお湯でした。匂いはあまりせず、紅茶かな?という感じですが、色は紛れもなく紅茶でした。
 浴室内は、クリーム色を基調に明るい感じのタイルが使われ、所々にワンポイントの模様が施されていたりしています。カランはシャワー付が、13カ所と島カランが2カ所の計15カ所あります。風呂イスが、家庭用サイズの白いもので、浴室の明るいのに合わせて清潔感のあるものでした。
 私の行った時間帯はそう混んでおらず、ゆっくり入れました。湯船に浸かりながら何気な〜く人間観察していると、歯を磨いたあと、口をすすぐのに石鹸箱をコップ代わりに使っているおっちゃんがいました。なんか昔みた風景のような、そうでないような。石鹸箱自体が、ちょっと懐かしめのアイテムですね。
 ロビーもくつろげるし、全部きれ〜に改装されている弥生湯さん。なかなか快適度の高い一軒です。

 弥生湯さんのあるこの辺り、私的に紹介する物は特になく、普段着の京都が広がっています。弥生湯さんの斜め向かいにある金物屋さんの看板が、セキスイ、タイガーなどのメーカーさんのロゴをトタンに書いた物で、何気ない風景の中でいい味を出しています。
 そんな雰囲気の中で、七条佐井を西に3軒ほど行ったところに看板も挙がっていないお店がありました。並べておられる商品は基本的に砂糖類で、表のショーウィンドには、お印程度に蜂蜜と水飴の瓶が置かれています。ほ〜っと見ていたら、金市商店の蜂蜜と水飴でした。金市商店は、中京区の三条富小路にある有名な老舗の蜂蜜屋さんです。店の中をよく見ると、奥に白砂糖や黒砂糖が入った大きなケースがあり、量り売りを主な生業にされているようです。また手前の方では、懐かしい氷砂糖やラムネ、おかきなどが、昔のお菓子屋さんにあったようなケースに入れられ、こちらも100gいくらという札が入っていました。まあ、なんちゅうことはないお店ですが、昔ながらの店の構えで、細々とやられている感じが私を惹きつけてしまいました。
 みなさんも普段着の京都の街から、なにか探し出してみてください。(って周辺案内に全然なってない・苦笑)

 

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