雲母湯

左京区一乗寺西浦畑町53 営業時間:15:45〜24:00 定休日:無休
市バス・京都バス「一乗寺清水町」下車 徒歩5分

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入湯日:2002/07/07 23:00
   :2006/02/06 23:00

 京都洛北の修学院から比叡山への登山道を雲母坂(きららざか)といいますが、その登り口にあるのが雲母湯です。歴史のありそうな名前ですが、建物は新しく作りも広々としていて気持ちいいお風呂屋さんです。
 特にお勧めなのはサウナで、ゆったり8人ぐらいは入れるぐらいの広さです。しかもテレビ付きでのんびりとくつろげます。水風呂も広くゆったりとしていてグッドです。ここのサウナの前にシャワーブースと打たせ湯(残念ながら止まっていましたが)があるのですがそこにウレタンのマットを40センチ四方ぐらいに切ったものが置いてあります。サウナに入って座る際、座布団代わりにするためのものなのですが、みんな普通にそれを使ってサウナに入っていました。サウナをウッと我慢して水風呂にグーッと体を沈めていく瞬間はなんともいえない快感ですが、ここの水風呂は泡風呂方式になっていて、これまた体を沈めるときの勇気が多少いるのですが体を沈めてしまえば快感も倍増です。勿論水の出口はおなじみのライオンの口(ここのは青)から出ています。
 浴槽の方は、深風呂、浅風呂、電気風呂、バスクリン風呂で浅風呂がジェットと泡の両方を備えています。入浴中もなかなかの混雑ぶりで入れ替わり立ち替わりお客さんが来る状態でした。立地は裏通りで、前は空き地や畑で、暗い住宅地を抜けていく所にあるのですが銭湯は電気がついていて明るく遠目にも分かります。これからも、地元に愛されて残っていく風呂屋の一軒であろうと思われます。


 3年半ぶりの入湯。前回脱衣場の様子を書いていませんでしたが、見るべき物はいろいろあります。
 まずは大入り額。宝船が描かれたもので井筒湯さんから。次ぎに冷蔵庫ですが、富士商事のものにハタ鉱泉のラムネが入っていました。ハタ鉱泉は、大阪では一般的に見られるブランドですが、京都では見た記憶がないんですよねえ。なぜに、しかもこんな京都市内の北の方で・・・。疑問がまた増えました。次ぎに脱衣場に張りだした浴槽の上に招き猫があるのですが、男湯側は古い結構リアルな招き猫(でもハンサム)。女湯側はマンガチックな招き猫が置かれています。
 浴室内ですが、前回薬風呂だった浴槽は今回塩風呂に。なめるとちゃんと塩気を感じるぐらいの濃度です。
 相変わらず賑わっており、地元に愛されている雲母湯さんでした。(2006.2.10追記)

 雲母湯の周りには、観光寺院がいろいろあります。10分も歩けば、ダイアナ妃も訪れた詩仙堂、その近くには円光寺、ちょっと足をのばせば曼殊院や修学院離宮(修学院離宮は観覧予約が必要)もあります。詩仙堂はツツジの時期が特にきれいですし、紅葉の時期はこれらのお寺をゆっくり散策するのもいいものです。そんな時は、是非雲母湯を思い出して帰り道にどうぞ。

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大黒湯

左京区山端柳ヶ坪町16の3 営業時間:15:00〜23:00 定休日:水・木曜
叡山電鉄「修学院」下車 徒歩3分

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入湯日:2002/08/22 23:00
    2007/02/06 23:00

 2006年の12月に大規模な改装されたと聞きながら、訪問するのが翌年2月になってしまいました。
 外観もなにやらすっきりしたなと思ったら、あ〜っ、かき氷の自販機がなくなってる! 気にはなっていながら食べることなくなくなってしまいました。なむなむ。
 自動ドアを入るとそこは明るいフロントに。おー、休憩コーナーにはアクオス亀山モデル52型の大型液晶テレビが! 壁に作られたマガジンラックには絵本が並び、なにげに握力計も置かれています。ロビーも床は全面籐筵。いいっすねー、紛れもなくお風呂屋さんだ!飲み物関係は4面体冷蔵庫に牛乳などが並んでいます。
 脱衣場に入れば、これまた以前の名残は全く残っていないほどの改装。天井のボコボコが辛うじて昔を思い出させますが、それも新しく張り直されています。むむむっ、そして脱衣所の柱にも亀山モデルの大型液晶テレビ。やるな、大黒屋。じゃなくって、大黒湯。ドライヤーも無料ですし、腕を突っ込む血圧計も無料です。その中で石田のアナログ体重計が存在感を示しています。
 新しいこととしては、浴室入口に休憩場が作られ「クールダウン、喫煙コーナー」が設けられ分煙になりました。基本的に脱衣場は禁煙です。
 さてさて浴室ですが、こちらもすべて一心同体少女隊(わかるかな、30歳以下の諸君)。タイルも天井もサウナもピカピカです。設備のラインナップ的にはジェットがボタン式になったりと細かい変更はありますが、基本的には変わっていません。しかしながら、初めての浴場に来たような新鮮さを感じるぐらいきれいになっています。
 個人的にはカランの下にスー銭のように台が付けられたのが興味深いところ。京都のお風呂屋さんもこの形になっていくのでしょうかね。
 さて、終い風呂の時間であまりゆっくりできなかったのですが、風呂上がりに血圧を測りたい衝動に駆られました。もう止められません。椅子に腰掛け、右腕を突っ込み、測定ボタンを押します。するとなんということか、脱衣場に響き渡る音声で「測定を開始します」と機械がしゃべるではありませんか! 脱衣場にいた5人ほどのお客さんの視線が背中に突き刺さるのを感じます。あー、やめてくれ、そんな大きな声を出さないでくれ〜!という私の気持ちなど解ってくれるはずもありません。最後には「測定が終了しました(動揺していて正確に覚えていません)」とまで丁寧にしゃべってくれます。多分音声のせいで、血圧が上がったはずです。みなさん、血圧を測るときは、覚悟して測ってくださいね。


 叡電の修学院車庫の横にある小さな踏切のところにあります。叡電のかわいい一両編成の車両が踏切の所から見られます。線路沿いに銭湯が建っているのですが、京都にしてはすごく大きい建物です。
 暖簾をくぐるといきなりフロント前に置かれた四面体の冷ケースが目に入ってきます。以前番台だった位置はそのままに壁のレイアウトをかえてフロント方式にしてあるようでした。引き戸を開けて脱衣場に入ると一見そんなに広くは見えないのですが、左手奥に回り込むようにスペースがありかなり広い造りです。脱衣場の扇風機は、壁掛け型のものが4台も回っていて選びたい放題です。ほかの設備も充実しています。体重計、マッサージイスはもちろんのこと、電子血圧計、自動販売機、ワイドテレビ、ひいては握力計まで。天井は波打つようなデザインがされておりなかなか手が込んでいます。女湯との境にリビングにかけるような照明があるのが少し滑稽でした。
 浴槽もかなりの広さです。洗い場の数は20を超えています。奥に二回ぐらい増築したようで、天井の湯気抜きが3カ所にありました。入ってすぐ右に電気風呂、並んで深風呂、浅風呂、洗い場がしばらく続き突き当たりに健康風呂(泡風呂)があります。入り口からは見えませんが、健康風呂の左の並びに水風呂、ミストサウナ、ドライサウナ(電気サウナの表示)があります。サウナも広く10人以上は入れる広さでワイドテレビもあるのですが、チャンネルがKBSでつり番組をやっていたのがちょっと・・・(笑)。浴室に入って左側は、シャワーブース、洗い場に続いて、ジェットと泡風呂がひとつの浴槽になっています。独立した浴槽のかたまりで4箇所もあり全部入るのにはかなりの体力と気力がが必要です。何回かにわけて増築した名残か、浴槽のタイルや、人工大理石に統一性がなくそれを想像するのもまた楽しいものです。入り口の電気風呂にライオンの口が付いていたので、以前は水風呂だったのかもしれません。ライオンの口は今は使われていませんでしたが、バックの竹をあしらったタイルに合わせ、モスグリーンのものでした。女風呂はしきりの違いからレイアウト、広さは違うようです。ロケーションといいお風呂といい大黒湯捨て難し。


 大黒湯の脇を走る
叡山電鉄。今は京阪資本も入り車両もきれいになりましたが、以前は京福電気鉄道でベージュとグリーンのツートンカラーの古〜い車両が走ってました。今でも乗客はまばらですが、年に1回だけ東京のラッシュ並みに混雑します。
 10月22日といえば京都市中では時代祭ですが、夜は京都三大奇祭に数えられる鞍馬で火祭りがあります。鞍馬寺の山門前に大松明が集まり、火柱が夜空高く上がりますがその日は叡山電鉄も大混雑です。そんな時の裏技は、始発の出町柳からだとなかなかすぐには電車に乗り込めません。そこで途中の駅から乗り込むのです。途中駅からだと、そんなに乗る人はおらず数人なら乗せてくれます。実際、以前岩倉駅からこの方法でうまくいきました。でも帰りは諦めてください。あしからず。

 

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鈴成湯

左京区一乗寺西杉ノ宮町3 営業時間:16:00〜23:00 定休日:月曜日+第2火
叡山電鉄「一乗寺」下車 徒歩徒歩8分

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入湯日:2002/08/12

 路地の中にあるのですが、銭湯はかなり大きい建物です。駐車場もあるので車でも安心です。
 入口の引き戸を開けるとフロントがあります。フロントとは言っても木でできた番台をそのまま使っているようでした。左手には休憩コーナーに大型テレビ。フジの冷蔵庫も置いてあります。古い物と新しい物が共存している感じです。
 フロントの横を抜けて脱衣場にはいると広々としています。無料のドライヤーや飲料水も置いてあります。浴室もかなり広い作りです。奥は中2階がサウナ、半地下が水風呂の二階建て構造になっています。サウナの温度計の目盛りは97℃。ということは、先日入った新シ湯のサウナは、やはり体調のせいではなくホントに暑かったのでした。サウナで一緒になったのは大学生の2人組。有線放送の歌で盛り上がっていました。「これ誰やったっけ?」の質問に「三人祭」って答えそうになりました(苦笑)。
 水風呂は、打たせ湯(水)付き。二本の水流が肩に当たるようになっています。べつにノーマルなライオンの口もついていました。浴槽は、浴室に入ってすぐ右に薬湯があり泡風呂になっています。女風呂のしきりに沿って手前からスーパージェット(ジェットが2本)2カ所、深風呂、電気、浅風呂(ジェット)と並んでいます。浅風呂の一部の水中にパイプを通してしきってある浴槽があって、「子供風呂」と書いてありました。浅湯を仕切っただけですが・・・。
 この銭湯、けっこうお客さんがいるんですが、背中に絵のある人率が妙に高かったのです。3人は確実にいたから25%は堅い。イスの数が少なかったから、使うのにすこしばかり勇気がいりました(笑)。となりにコインランドリーもあります。

 この地区の主な道として、東大路通りがあるのですがその一本西の縦の通り(南行一方通行)も結構店があって街歩きには面白い道です。通りの名前は大原道、出町柳から大原、朽木村を抜けて若狭小浜まで続く旧若狭街道別名鯖街道の一部です。
 鈴成湯の辺りから北に向かうと、惚れ惚れするような木造建築の家屋も数軒ありますし、北山通りの手前にはなまず料理で有名な「十一屋」さんがあります。このあたりは、むかし街道沿いの茶屋がたくさんあったようです。北山を越えたところにある平八茶屋などもその流れをくんだ一軒です。
 鈴成湯から南に向かうと、商店街風の町並みに徐々になり、おいしいと評判のラーメン屋「高安」があります。さらにいくと疎水と交差するところに下鴨神社の境外摂社の賀茂波爾神社がありこの辺りには飲食店などが固まっています。元気があればさらに南へ。北大路のイズミヤ横をさらに行けば高野の公団住宅が見えてきますが、公園の中に現在は集会所として使われているレンガ造りの建物があります。この団地の場所は、明治末に鐘淵紡績(現カネボウ)の絹糸工場が建てられた場所で、レンガ造りの建物は工場の変電設備のなごりだということを聞いたことがあります。高野は、紡績の町として開けたそうです。人に歴史あり、団地にも歴史ありって感じです。この辺りを歩かれるなら、東大路通りよりも是非大原道をどうぞ。

(2002/12/06加筆訂正)

 

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大丸湯
2007.5.31廃業

左京区一乗寺南大丸町42 営業時間:15:30〜23:40 定休日:月曜日
叡山電鉄「一乗寺」下車 徒歩2分

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入湯日:2002/08/28 22:30

 分かりにくい場所で、かなり探しました。遠くから看板を見つけたときは思わず「あった」と言いかけたほどです。場所は叡電一乗寺駅から西に2筋目を北に曲がり1筋目を左に行ったところです。
 お金を払って脱衣場に入ると第一印象はあまり広くありません。浴室に入ると左側に浴槽が3つ並んでいるのみの構成。あらっ、看板にはサウナ、ネオン風呂、等々書いてあったのに・・・どこを探してもサウナがありません。ははあ、女湯の方にあって日替わりで入れ替えてるのかなあなどと思いながら入っていました。脱衣場から見える浴槽は、浴室に入って手前から水風呂(泡風呂になっている。ライオンの口あり)、深風呂、浅風呂(深・浅でひとつ)、健康風呂の順。健康風呂は一人用2つになっていて片方がリラックスジェットバス(多分・・・)、もう片方がスーパーエステジェットバス(たしか・・・)の表示。リラックスバスの方は、背もたれが寝湯状になっていて足をのばすとふくらはぎの所に泡風呂が当たるようになっています。アルミ製の枕付き。なかなか気持ちいいです。片やエステバスの方は、壁にボタンが付いており1回押すと3〜5分ジェットが出るようになっています。水深1m15Bで立つと腰の辺りまでで、ジェットは三方向からかなり強烈なやつが出て来ます。勇んでボタンを押すと「出てきた!出てきた!よしよし」と思ってると連動してリラックスバスの方にも背もたれの方からジェットがでてるではありませんか!あ〜、だれもリラックスバスの方に入ってなくて良かったと胸をなで下ろしたのでした。
 このお風呂屋さん。ここからです。体を拭いて脱衣場に出ると脱衣場に階段が。昔の造りを残した銭湯によく見かける従業員用の階段にしては立派過ぎます。横を見れば張り紙が・・・「サウナは2階です」お〜!サウナは2階だったんだ。看板はウソではなかったんです。カーペット敷きの階段を上がるとまず休憩スペース。ガラス戸を開けるとその奥に浴槽が2つ。片方はジェット付きのお湯の浴槽。片方は水風呂になっています。その奥にサウナがちゃんとありました。サウナは結構な広さです。テレビも付いてます。なんとこの銭湯、浴室スペースが2つに分かれていたのです。2階にちゃんと洗い場もあります。なんという奇想天外な造り。しかし構造的にこのサウナスペースは男湯側の並びの2階部分に当たるので女風呂がどうなっているかは、謎です。サウナを満喫した後は、脱衣場のコカコーラの瓶の自販機でファンタを購入(80円)。ほっこりしたのでした。

 大丸湯のある一乗寺の駅は東西商店街になっているのですが、以前は西側に映画館もありました。現在エル・スポーツのある場所に京都市場という市場があり、その2階が「京一会館」という映画館でした。映画ファンの間では伝説になっているようで、映画監督の大森一樹氏が学生時代通い詰めていたとか、廃館話が持ち上がるたび大島渚氏が存続運動をやっていたとか、京一会館にまつわる話はいろいろあるようです。
 京一会館は名画座で一週間ごとに「黒沢明特集」や「市川雷蔵特集」などの企画を組むかと思えば、翌週はポルノで特集を組むというような映画館だったようです。残念ながら私自身はこの映画館で上映を見たことはありません。昭和50年に一度閉館になるのですが、存続運動で翌年には再開し、昭和60年頃まであったと思います。

 スーパーなかむらをさらに西に行くと「
恵文社書店一乗寺店」があります。ギャラリーアンフェールというギャラリーも併設していて若手作家の作品展などもやっており、雑貨、CDなんかも売っています。この書店、うまく言えませんがこの本が欲しいと思っていくとその本はありませんが、目的を持たずぶらっと入ると欲しい本がいっぱいあるといった感じの本屋です。銭湯の写真集「廿世紀銭湯写真集SENTO」を私はここで買いました。この写真集を平積みで4冊置き、さらに内容説明のコメントを付ける、そんな本屋なのです。
営業時間:10:00〜22:30 年末年始を除き年中無休 駐車場3台(30分以内)

 

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里の湯
2011.7廃業確認

左京区一乗寺里ノ前町76 営業時間:15:30〜23:30 定休日:水曜日+第2木
叡山電鉄「一乗寺」下車 徒歩3分

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入湯日:2002/07/22 23:00

 一乗寺駅から続くの商店街の中のろーじを南に入るとあります。細いろーじの突き当たりに銭湯の暖簾が見えて来ます。見上げると、屋根の向こうに煙突。今日はさらに満月のおまけ付き。なんとラッキーでしょう。
 銭湯自体は、こじんまりしてさほど広くありません。しかし、ありました。探し続けていた物が。「人間洗濯機」とは書いてありませんでしたが、物はまさにそのもの。直径1,5。ぐらいの楕円の浴槽にジェットが右回りに噴射されています。おまけにネオンも埋め込まれていて、赤や緑に光っているではありませんか! 湯船にはいると、踏ん張っていないと体ごと回ってしまいます。まさに人間洗濯機。ジェットが六ヶ所ぐらいあって次々と体を回します。童心に帰って回ってしまいました。あまりお客さんのいないときはいいですが、見られているとちょっと恥ずかしいかもしれません。
 他にも、深風呂、浅風呂の間には高さ五、六十センチの陶製の女性が魚にまたがった湯口があり、電気風呂、薬湯、水風呂があります。混み具合も、二,三人が代わりばんこに入ってくるぐらいでゆっくりできました。宮の湯に続いてここも入浴料が340円でした。やはり脱衣場には、浴場組合の350円と書いたポスターがあるにも関わらずです。北大路より北の銭湯でサウナなしの場合10円引きの法則か?

 一応一乗寺の駅周辺は商店街ですが、駅より東側はちょっとそれると田んぼや畑が残っていたりする地域です。私の愛して止まないトンカツ屋「とん吉」もこの近くにあります。そこのトンカツ屋、トンカツは抜群においしく値段も手頃なのです。しかし定食に付いてくるみそ汁が一癖あるのです。山椒が振り掛けてあるのですが、香辛料に弱い私にとっては少し効き過ぎているのです。以前はどうも・・・と思っていたそんなみそ汁も最近はおいしく感じるようになってきました。しかもたまに無性に飲みたくなったりするのです。あ〜、山椒マジック。

 

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宮の湯
2015.6.2廃業

左京区一乗寺大新開町8 営業時間:16:00〜22:30 定休日:水曜日+第2木
市バス「高野」下車 徒歩3分

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入湯日:2002/07/22 22:00
    2003/12/26 21:30

 東大路通りの北大路通を超えてもう少し上がると、疎水分水路と交差します。蹴上から京都の水は北から南への法則に反してここまで来ている疎水です。そこを右にはいると宮の湯があります。建物の横には廃材の山です。昔は何処の銭湯にも見られた風景ですが今では珍しい光景です。
 さて宮の湯さん。京都府内の銭湯は物価統制令で350円なのですが、何故かここの銭湯は340円なのです。番台に500円玉を出し、おつりを貰おうとしたら番台のおばちゃんが10円玉を手にしたのです。(おいおい、勘弁してよ。10円玉で5枚も)と思ったら、おつりは160円で100円玉、50円玉、10円玉が1枚ずつ。でも、脱衣場のポスターにはちゃんと350円て書いてあるんですよ。不思議です。後から入ってきた人を見てもやはり340円。値上げ前の値段です。
 脱衣場、浴室はそんなに広くありませんが、洗い場は十数箇所あります。浴槽は、深風呂、浅風呂(ジェット3カ所)、水風呂のみで、入り口近くにシャワーブースがあります。ここの水風呂ですが、多くの銭湯が水の注ぎ口がライオンの口から出ていますが、ここのはリスが両手で持つ木の実から出ています。他では見たことのない陶器です。なかなか愛らしいく見ていて飽きませんでした。


 2回目の入湯です。ほぼ一年半ぶりの入湯でしたが、料金は前回同様340円で変わっていませんでした。写真でも分かっていただけるかと思いますが。ここは男女の入口が大きく左右に別れている造りで、玄関スペースも完全に男女別々になっています。あまり大きくない敷地を最大限に生かす為でしょうか、玄関スペースから脱衣場への引き戸が番台を中心に逆ハの字型で付いています。
 前回書いていない脱衣場の様子としては、男女仕切に水玉模様の裃をつけた福助人形、石田のアナログ体重計、ぶら下がり健康器、旧式按摩機、富士の冷蔵庫などなど。これも省スペース化のためかロッカーは普通5段が多いですが、ここは6段になっています。ロッカーの上は物置にするには高すぎるので風呂道具などは置かれていないのですが、なぜか修学院の中田工務店の広告看板が一枚置かれていました。ここを施工された会社ですかね。
 前回なかったものもありました。ご主人が三方五湖で釣り上げられたへら鮒の魚拓でサイズは46センチ。日付は平成15年の5月でしたので前回はなかったのです。
 浴室の特徴としては、島カラン2つが垂直関係で配置されているのが珍しい点です。あとお湯が結構熱めですね。冬の寒い時期は最初浸かるのに少々気合いが必要です。
 風呂上がりに脱衣場で着替えていると、女湯と番台でコソドロの話で盛り上がっていました。留守宅に忍び込み、見つかると「間違えました」といって出で行くという手口らしいのですが、そんなわけないやん!って感じですよね。物騒になったもんです。そんな話を小耳にはさみながら、ゆっくりと時間が流れる宮の湯さんです。

 ここの立地は京都のラーメン銀座がすぐ近く。私はラーメンのスープが何でとってあって、麺が何麺でとかいう評論はまったく出来ません。しかし、うまいもんはうまい。うまくないもんはうまくない。何軒かはこの辺りのラーメン屋も通いましたが、口に合うもの合わぬものひきこもごもです。ラーメン屋については、その筋に詳しい方のページ(リンク参照)に任せることにしまして、私は風呂上がりに口に合うラーメン屋でビールをキューッとやって・・・と行きたいところです。

 

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