伏見区深草上横縄町10の14 営業時間:16:00~23:00 定休日:水・木曜日 | |
入湯日:2003/08/12 22:00 |
師団街道の十条と稲荷新道のちょうどまん中ぐらいにあるお風呂屋さんです。暖簾の脇にはミネラル湯浴泉の看板があります。暖簾をくぐると中央に可動式の円形傘立てがある玄関スペースで、もう一枚引き戸を入ると番台です。 |
伏見区深草ヲカヤ町24 営業時間:15:30~24:00 定休日:水・木曜日 | |
入湯日:2003/08/10 22:30 |
国道24号線の竹田久保町から東へ龍谷大学方面に曲がり、パチンコ屋の大きな2階建て駐車場の西側を北側に行ったところにあるお風呂屋さんです。看板は特に出ていませんが、入口の蛍光灯カバーに「伏見温泉」と書かれています。 ![]() この店の前には、松原牛乳の自販機があり、以前見本に松原のフルーツ牛乳が入っているボタンを押すと、雪印のフルーツ牛乳が出てきたということがあり、私はてっきり全て雪印(メグミルク)の製品になっていると思っていたのです。 今回店内で瓶牛乳を売っておられたので、一本買おうと冷蔵庫を覗くと、なんと「松原濃厚乳」のラベルが巻かれた製品が並んでいるではありませんか。残念ながら商品の形態は、ポリキャップの今風ですが、松原ブランドは生きていました。ラベルによると現在では、兵庫県氷上町の兵庫丹但酪農農業組合の工場で生産されているようです。 対応に出てくださったかなり高齢のおじさんに聞くと、紙パックの製品も自販機に入っているとのこと。こちらは京都府八木町のメグミルクの工場で生産されているようです。 まあ中身は他社ブランドの牛乳と大差がないでしょうが、松原牛乳が現在でも生きていたということで、旧友に出会ったような感覚で家に持ち帰り、味わいました。味覚は思い入れで変わるようです。(2004.3.5加筆)
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伏見区深草仙石屋敷町49 営業時間:16:00~23:00 定休日:木曜日 | |
入湯日:2003/8/23 22:00 |
場所を説明するのはちょっと難しいんですが、隣風呂の朝日湯の前の道を西にまっすぐ行ったところにあります。電車の場合京阪の藤森もしくは墨染どちらでも同じくらいの距離です。
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伏見区深草七瀬川町894 営業時間:14:30~20:15 定休日:金曜日 | |
入湯日:2003/08/16 22:30 |
鏡広告で面白いものを発見。鏡広告の広告会社「関西通信」の広告が2枚あるのですが、そのうちの1枚はなぜか「女性(得意先廻り)」というもの。男湯になんであるんでしょ? 8:30~4:30土日祝定休と書かれているのですが、給料については触れられていません。年齢が30~50歳というのもなんか微妙な指定の仕方です。 一方「男子営業」の方は、40~63歳の年齢指定。固定給は18万と書かれていました。関西通信は、今はもう営業していない会社なので確認できませんが、浴場広告で応募してきた人っているんでしょうか?気になるところです。 ![]() ![]() その師団街道を南へ徒歩10分程、墨染の商店街を越えた左側に欣浄寺(ごんじょうじ)というお寺があります。師団街道には小さな看板があるだけで、駐車場の奥にコンクリート造りの本堂があるので、見落としてしまいがちなんですが、ここに大仏様があります。通称「伏見大仏」。高さは一丈六尺(約5.3m)もある寄せ木造りで江戸中期の造営。木造の大仏としては日本で最大だそうです。京都で大仏といえば、焼失してしまった方広寺の大仏が挙げられますが、その教訓からコンクリート製の本堂を建てられたそうです。私も見たことがなかったので是非と思い本堂の前に行くと、「こちらに電話を」との貼り紙があり、鍵が掛かっていました。携帯から電話すると程なくおばさんが出てこられ本堂へ通して頂きました。本堂内は正面奥が半地下になっており、大仏様が安置されています。正直表面の傷みが目立ったので聞いてみると、和紙を貼った上に漆が塗ってあるそうです。必然的にマンツーマンなわけですが、特に拝観料は取っておられませんので、仏様の前に志納してきました。この大仏の他にも聖徳太子作と伝えられる阿弥陀如来像や深草少将の像(写真)なども見られます。この欣浄寺さん、大仏だけでなく小野小町に思いを寄せた深草少将の悲恋物語の舞台でもあり、庭には小町姿見の池や小町塚などもあります。あまり目立った看板もなく、訪れる人もあまりないようですが、なかなか実力派のお寺だと思いますので、一度どうぞ。その際は事前に電話された方がいいかも知れません。電話は075(641)2131 or 075(642)2147です。 (↑左:伏見大仏、右:深草少将の像)
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伏見区深草極楽町775 営業時間:16:00~23:00 定休日:水曜日 | |
入湯日:2003/07/21 22:00 |
(2012.12.2再入浴) 半年ほど前に路地の両側の建物を壊して駐車場3台分確保されました。コインランドリーはプレハブで新築。 浴室内は、水風呂がプラ竹で装飾されていたのと、サウナの屋根の上に竹垣が出来ていたところが変更点。サウナが以前は150円(バスタオル付き)だったのが、110円に値下げされてました。サウナは回数券もあり10枚で900円、かなりお得です。 入浴記の最後にも書きましたが、深草は明治の終わり頃から軍都として開けました。もちろんそれ以前は、京都と伏見を結ぶ伏見街道の街道筋としての顔を持っていましたが、明治末期に陸軍施設が置かれ、大きく性格を変えます。 ![]() その他にも、この辺りでは京都教育大学は京都連隊区司令部などが置かれた跡地ですし、国立京都病院は陸軍病院、深草中学は騎兵第20連隊、龍谷大学は兵器庫及び火薬庫、青少年科学センターは野砲兵第22連隊といった具合に、大きな敷地はほとんど軍関係の施設があったところです。 現在の京阪藤森駅も昭和16年まで「師団前」という駅名でしたし、現在でも師団街道や第一軍道、第二軍道など当時の名前をそのまま引き継ぐ道路もあります。 ![]() 平和な現在は、もちろん軍関係の面影はありませんが、軍人湯あたりは結構にぎやかな商店街です。軍人湯のななめ向かいには、焼き芋屋さんなどもありぶらぶら歩いても楽しい街です。深草の歴史を想いながら散歩しましょう。(→聖母女学院の隣にあるカトリック伏見教会)
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伏見区深草大亀谷西久宝寺町18
営業時間:16:00~22:00 定休日:金曜日+第2・4土 | |
入湯日: |
![]() 惚れ惚れする建物は、昭和6年建造で、脱衣場はほぼ創建当時のままだと言うことです。ただ、浴室を改装した際に、脱衣場の浴室側の漆喰細工を元通りに復元する職人さんがおらず、現在はアーチ状の意匠になっているとのことでした。完全に洋風に見える建物も、外壁と内装が洋風で、実は瓦葺き(現在はトタン)の屋根なんだそうです。また、開業当時は現在玄関が増築されたところに、池のある庭があったそうで、その姿も気になるところです。 興味深い話として、ここの造りは女湯側の方がやや広く造られています。元々は男湯、女湯が逆だったそうで、ベビーブームの頃、女湯にベビーベッドをいくつも置く必要があったため、男女を入れ替えられたそうです。 普通に入るだけでは分からないことが、いろいろと隠されているものです。(→円柱や漆喰の装飾が見られる脱衣場) 宝湯の西側には、国立京都病院の敷地が広がっていますが、これは元陸軍病院だった敷地です。その隣にある伏見区役所深草支部も軍の練兵場跡です。深草と陸軍の関係は、軍人湯のところでも触れていますので、そちらも合わせて読んで下さい。 ![]() 東海道本線が開通したのは、明治13年のことですが、当時京都から大津方面への東海道線は現在の奈良線の一部を経由し、宝湯近くからほぼ現在の名神高速の経路を辿って東に向かっていました。大正10年に東山トンネルが完成し、この東海道線は廃止となるのですが、その後京都駅から宝湯辺りまでの線路は、奈良線として利用されるようになります。 ここまでなら、まだいいのですが伏見の鉄道路線は紆余曲折、複雑な歴史があります。元々京都と奈良を結ぶ鉄道で奈良鉄道という会社がありました。大正10年に京都駅から深草辺りまでの東海道線が、奈良線になるわけですが、現在のJR奈良線の桃山以南は奈良鉄道の線路だったんです。国鉄が桃山以南の奈良鉄道を買収したような形です。その時の奈良鉄道の桃山以北は、現在の近鉄電車の軌道です。ですので現在の近鉄電車の京都~丹波橋とJR奈良線の桃山以南は、奈良鉄道の一本の線路だったんです。そう言われてみると、地図上で、この路線はなめらかに繋がります。 ![]() さらに複雑なことに、この奈良電は現在の丹波橋駅で京阪電車と相互乗り入れをしていました。今となっては不思議な感じですが、京阪電車の京都駅行きなんて電車が存在してたわけです。昭和43年に、相互乗り入れはなくなるのですが、なかなか複雑な歴史です。 ちょっと言葉の説明では解りにくいと思いますが、横に地図でも広げて読んで下さい。 |
伏見区深草藤森玄蕃町579 営業時間:15:00~22:00 定休日:月曜日 | |||||||||||||
入湯日:2003/07/31 22:30 |
伏見街道(大和街道)と藤森神社の参道に向かう道の交わる角にあるお風呂屋さんです。入口中央には、扇形の木製看板に「泉湯」と書かれた看板が中央にあり、左右に同形で「御殿方」「御婦人」の看板も掛かっています。結晶ガラス風のガラスがはまった引き戸を開けると、懐かしいタイル使いの玄関スペースがあり、もう一枚引き戸を入る番台です。
泉湯さんまで行ったなら脱衣場にもお祀りされていた藤森神社にお参りしておきましょう。平安京遷都以前からある古社で菖蒲の節句の発祥の神社として知られています。その5月5日の菖蒲の節句に行われる藤森祭(深草祭)では、駆け馬神事が行われます。駆け馬神事は上賀茂神社や下鴨神社が有名ですが、古社の神事の特徴であるという話を聞いたことがあります。また藤森神社は藤森祭以外にも6月には紫陽花まつりが開催され賑わいます。 ![]() ![]() また最近では、菖蒲と勝負、駆け馬神事に引っかけ「競馬の神様」として競馬ファンの篤い信仰を集めていて社務所では縁起物の「左馬携帯ストラップ」が売られています。もし競馬ファンで京阪電車で淀の京都競馬場に向かわれるなら、墨染駅で下車し、ちょっと藤森神社でお参りして行かれたら勝負強くなるかもしれませんよ。
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